そのため行動を終わらせるまでも早く、他の人を手伝う余裕や一息入れる余裕も生まれやすいです。
裁量にあった性格
裁量にあった性格というものがあります。
例えばマニュアルや上司の指示通りにしか動けない人は、個人の裁量を任せられたらどうして良いか分からずに困ってしまうでしょう。
また、要領が悪い人や、自分で何をするべきなのかなど、行動の決定をするのが苦手な人も、「自分任せ」になる裁量を苦手とする傾向があります。
一方で、裁量にあった性格というものもあります。
どのような性格が裁量にあっているのでしょうか?
縛られない人
マニュアルや指示、ルールなどに縛られない人は、裁量にあった性格をしています。
このタイプの人は、基本はもちろん頭に入っていますが、基本通りに動くばかりではなく、応用もとても利きます。
例えば基本のやりかたでは30分かかるところを、自分で考えたやり方で行って15分で終わらせることが出来ます。
基本通りに動かなければならない場合には、勝手な行動を取ることは出来ません。
ですが、やり方を自分で決められる場合には、従来の考え方に縛られることなくさらに効率的なやり方を自分で考え出すことが出来ます。
積極性や応用性がある人に多いでしょう。
何かの目標がある人
自分で何かの目標がある人は、その目標を達成させるために、いかに効率的に取り組めばいいのかということを常に頭で考えています。
目の前にあるものをただぼんやりとマニュアル通りに進めるのではなく、「このやり方を変えたらもっと早く目標まで到達出来るかも」と考えて判断します。
その行動の結果従来よりも早く目標を達成させることが出来ます。
例えば1年間で100万円貯める目標を掲げた場合に、コツコツ地道に働いて、1年間時間をかけてお金を貯める人もいます。
ですが、もっと効率的なやりかたを自分で考えて、たった半年で目標金額を貯めてしまう人もいます。
そうした要領がよく自分で何でも考えていける人は裁量にあった性格をしているでしょう。
裁量のメリット
裁量には個人差が出ますが、大きなメリットがあります。
それは、責任感が芽生えることと、考える力が身に付くことです。
裁量は自分で考えて判断し、行動に移すことです。
自分で考えて行動するということは、それだけ自分で責任を負わなければなりません。
遅かれ早かれ大人になると、私たちは自己責任で物事を行う機会が出てきます。
そんな時に責任感をしっかり持っていることで、自分の行動をよく考えて行うことが出来るようになるでしょう。
また、裁量とは自分で物事を考えなければならないため、自然と考える力が身に付きます。
何でも他人任せにしていると、自分で生きていく力がなくなってしまうため、裁量を身に付けることは大切なのです。
ビジネス用語の「裁量労働制」って何?
「裁量労働制」という言葉を聞いたことがありますか?
これはビジネス用語ですので、社会人になったら知っておきたい必須用語の1つでもあります。
裁量労働制は労働時間制度の1つで、労働時間を実労働時間ではなく、一定の時間としてみなす制度のことです。
従来の仕事は、「働いた時間分だけ給料が出る」というものでした。
しかし、この裁量労働制に変わってからは、時間給というものは存在しなくなります。
そのため、従来の制度から新たな裁量労働制へと変わった会社では、慣れるまでの間その制度に戸惑う社員も少なくはありません。
では、裁量労働制とは具体的にはどのようなものなのでしょうか?
仕組みや問題点などについてご紹介していきます。