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すり合わせ能力をつける7個の方法!...(続き3)

逆にすり合わせをしない場合を考えてみるとわかりやすいかもしれません。

待ち合わせ場所や時間など、自分の都合だけを勘案して決めたりしませんよね。

どちらか一方が不利益を被る状況を作ることは、より良い人間関係を築いて行くことに支障をきたします。

というのは自明の理ですね。

ビジネスの場でも、お互いの価値観をすり合わせることができれば物事がうまく進みます。

飲み会に出たくない新人と、新人と飲みたい上司。

誘われても断って帰ってしまう新人。

断っても断っても誘ってくるのがしつこい上に、「たまには行こう」「こんなに誘ってもらってるのだからありがたく思え」「誘われたらついていうのが当たり前だ」と上司に言われたらうんざりしてしまいます。

上司は上司で、良かれと思って誘っているのに断られて、付き合いが悪いなと思っていますし、たまたま用事があるから断っているのなら今日ならどうだ?と何度もアタックします。

こんなときでもすり合わせ能力があれば、お互いの価値観をすり合わせることができます。

もう飲みニケーションなんて時代が古いし、自分はお酒はそんなに好きではない。

会社の仕事だけでも疲れているのにさらに残ってお金もでないのに嫌いなお酒を飲むという我慢を強いられるのは楽しくないし、自分の趣味の時間が大切なので、仕事が終わったらさっさと家に帰りたい、というのが新人の本音だとします。

上司の方では、会社で仕事をしているだけでは人となりがわからないし、仕事にはチームワークも重要なのでもっと打ち解けたい。

お酒は飲めない体質というわけではないのなら、若いうちには飲めないような本当に高くて良いお酒を飲めば考え方が変わるかも知れないから教えてあげたい。

自分は仕事が趣味なので、会社にいることが楽しい。

家に帰りたいという感覚がそもそもわからない。

という考えだったとします。

では、お互いが相手の立場や考え方を踏まえた上ですり合わせれば、

「金曜日の夜なら次の日に響かないので、量を飲まなくても良いのならぜひ連れて行って欲しい」

「打ち解けることが目的なので無理にお酒を飲む必要なないのだから、それならランチタイムに一緒にどこかへお昼ご飯を食べに行こう」

「自分も趣味を持ってみたいから、どんなことにはまっているのかまずは君の趣味の話を聞かせてくれ」という感じで、お互いの妥協点が見つかります。

今まで滞っていた状況も動き出しますし、相手に抱いていたネガティブな感情が、相手を理解することでポジティブなものに代わります。

新人がお酒の味を覚えて毎週金曜日は飲みに行くのが週間になったり、いままで趣味をもったことのなかった上司がプラモデル作りを教えてもらってすっかりはまってしまったり、という未来の展開もでてくるわけなのです。

お互いに歩み寄れる

このように、お互いに歩み寄るというのがとても大切なことなのです。

人間同士、相手があることなのですから、自分の意見だけを押し通して相手を無理矢理従わせようとするだけでは良い関係にはなりませんし、良いものも生まれてきません。

たとえば待ち合わせ場所や時間など、どちらか一方の都合で決めてしまえば、もう一方だけが苦労をすればそれで済みます。

ですが、単純に考えれば禍根を残すことは必至です。

しかし、また別の機会に苦労をした方の都合で待ち合わせ場所や時間を決める、というすり合わせがあれば話は別でしょう。

また、お互いの中間地点を待ち合わせ場所に選んだり、お互い無理のない時間を待ち合わせ時間にしたりすることでより円滑に物事を運ぶことができますし、お互いの印象も悪いものにはならないはずです。

どちらか一方が擦れて削れてしまうのではなく、つきあわせた双方が平等に擦れて慣らされていくからこその「すり合わせ」ですよね。

成果を出すことができる

前述のおだんご屋さんの例が良い例ですよね。

すり合わせによって両店が恩恵に授かれて、お客さんも美味しいものが食べられる。

美味しいタレと美味しいだんごが合わさった究極のみたらしだんご。

それはすり合わせの成果です。

すり合わせというのは頻度も大切なポイントになってきます。

今までライバル店だったふたつのお店が、コラボレーションをするということでまとまったのはとても良いことですが、その一度だけですり合わせが終わってしまうと良い結果にはならないことも。

何度もすり合わせを重ねて、このタレには柔らかいだんごが合うのでは、いやよもぎ味ならどうか、それならタレを二種類にしてみては?

などなど、意見を交換してすり合わせる機会を何度も持つことで成果があがります。