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すり合わせ能力をつける7個の方法!...(続き5)

だいたい薄口だと80kgくらいかな、という自分の知識をもって、70kgから80kgくらいの厚さの紙を数種類差し出して「こちらが薄口ですが、この中でお好みの厚さのものはございますか」と聞けば良いのです。

わかる言葉で言われたらお客さんも反発しませんし、「この厚さが良いけど色はこっちがいい」と意見も言ってくれるでしょう。

3.交友関係を広げる

交友関係を広げることは、知識を広げることでもあります。

幅広く人脈を作ることができれば、公私共に豊かになるでしょう。

人と会って話をするということだけでも、新しい刺激になったりアイディアが浮かんだり、参考になる情報が聞けたりします。

自分の視野も広がります。

いつもとは違う交友関係で、いつもなら触れない分野の話にふれることもできます。

これはすなわち、すり合わせに使える「ネタ」が増えるということです。

紙の知識はあるので、お客さんの要望どおりの紙を選び出して紹介することができていました。

紙のカットや加工の仕事をしている人と知り合ってその分野の話を度々聞くようになると、紙の種類だけではなくて同じ紙でもフチを丸くカットしたりレーザーカットでちょうちょの模様に切り出したりすることでずいぶん雰囲気が変わることや、ラメやホログラム、エンボスなどの加工という案を出すこともできます。

「この紙がいいけど本当はきらきらした模様が入っている紙がよかったんだけど」というお客さんの要望に対して、今までならひとつしか提案ができなかったところを、いくつも提案ができるようになるのです。

4.相手の考えを受け止める

意見が衝突してしまったとき、冷静に相手の話を聞くという話を先程もしましたよね。

相手の考えも受け止めるということが大切なのです。

受け入れるという言葉と受け止めるという言葉は、似ているようですが意味が少しことなります。

受け入れるということは相手の意見に自分の意見を合わせるということです。

相手が「今日は肉が食べたい」と言ったときに、自分は魚が食べたい気分なのに「わかった、じゃあお肉を食べに行こう」というのは、相手の「肉を食べたい」という意見を「受け入れている」ということになります。

自分の気持ちを我慢して、魚を食べるのを諦めて相手に合わせて肉を食べにいくというわけです。

これに対して受け止めるということは、相手の意見を一度確認して、その後で自分の意見を確かめることをさします。

相手が「今日は肉が食べたい」と言ったときに、自分は魚が食べたい気分でいます。

まずは「そうか、お肉が食べたい気分なんだ」と一度まずは相手の話を受け止めます。

そして、「わたしは魚の気分だったんだよね」と自分の意見を伝えます。

我慢して相手に従うのではなく、お互いの立場がフェアである状態です。

お互いの食べたいものが出揃い、ここから意見を出し合ってすり合わせを始めます。

お昼はお肉、夜は魚を食べに行こう、とお互いに譲り合うこともできますし、肉も魚もどちらも食べられるファミリー・レストランに行くことにしても良いでしょう。

ときには受け入れることがあっても良いです。

ただすり合わせを行おうとする場合には、まずは相手の意見を受け止めてから自分の意見を整理することで、すり合わせにつながっていくのです。

5.お互いの考えをまとめる

それぞれ別の人間なのですから、考えが違うのは当たり前です。

意見がぶつかってしまうのも当たり前。

意見が異なりぶつかりあった人同士は、心理状態が不安定になります。

不安定なまま突っ走って衝突してしまうと修復不可能な事態にも発展しかねません。

相手の価値観を尊重し、相手の考えを受け止めてよく聞きます。

その上で自分の考えを伝えます。

そうすることでお互いの意見を洗い出してまとめ、それぞれの異なる部分、同じ部分、妥協できる部分などを整理して組み合わせることで、すり合わせが可能になるのです。

6.物事を前向きに考える

物事をネガティブに考えていると、相手と意見がぶつかったときの動揺も激しくなってしまいます。

ひどいときには、「自分のことが嫌いだからこんな反対意見を言っているのでは?」などという被害妄想におちいることもあります。

ポジティブにとらえていればそんな発想にはなりませんし、意見がぶつかるということはそれだけ異なる意見が出揃っているということなので、よりよい意見を生み出すチャンスでもあるわけです。