そのポリネシア人の特徴についてすぐにでもお伝えしたいのですが、まずはその前に彼らが住んでいるポリネシアとはどんなところなのか、そしてポリネシア人のルーツはいったいなんなのか?
などの基本情報をみていきましょう。
この基本情報を知っておくことで、のちにご紹介していくポリネシア人の特徴についてより理解が深まるはずです。
ポリネシア地域とは
ポリネシアとは、太平洋のなかでも特にオセアニア海洋の地域のことをさしています。
オセアニアといえば、オーストラリアを思い浮かべる方が多いのではないでしょか。
そう、そのあたりの地域のことをオセアニアとよび、その周辺にある海洋のことをポリネシアというんです。
また、もっと詳しくご説明しますと太平洋の中でもミッドウエー諸島、イースター島ことラパ・ヌイ、アオテアロアの三つの土地を結んだ三角形のなかにある小さな島国の総称を言います。
また、その3つを線で結んだ三角形をポリネシアン・トライアングルというんですよね。
ポリネシア人は、そのなかに住んでいる部族であるということになります。
また、そのポリネシアン・トライアングルのなかで暮らしている人はおおよそ700万人といわれています。
ポリネシア人のような部族系の人種が多いエリアになりますね。
モンゴロイドが祖先
私たち日本人もまた、どこからかの祖先の血をついでいるものですが今回テーマにしているポリネシア人はいったい誰を祖先にもっているのでしょうか?
ずばり、モンゴロイド系といわれています。
モンゴロイド系というのは、人類がはじまった時期の形態人類学において分類される人種の概念になります。
なんて話をすると少し難しくなってしまうので、このあたりははしょりますね。
では、どうやってモンゴロイドの人達が現在のポリネシア地域にたどりついたのでしょうか?
まずはポリネシア人たちの祖先に注目してみましょう。
彼らの祖先は、モンゴロイド系の民族でありさらにオーストロネシア語というのを話す人達でした。
その人達ってもとからオセアニア地方にいたといことではなく、台湾や華南地域に住んでいたんです。
しかし、その一部の人達が紀元前2500年ごろになるとその地域を離れます。
その原因はわかりませんが、やはり新しい道を進むものはどの時代にも存在するってことなんですよね。
南下した人達は、フィリピンを通り、そしてインドネシアのスラウェシ島にたどりつきます。
そこで立ち止まることはなく、ここからニューギニア島沿岸、メラネシアへ進みました。
その間に混血することによって現在のポリネシア人の祖先が誕生します。
ポリネシア人は、台湾系だけではなくさらにそこにオセアニアの血がまじっている民族ということなんです。
また、その混血したポリネシア人の祖先たちは、アフリカやインドまでも移動したために、ちょっと有名なアボリジニとよばれる民族と同じ祖先だといわれています。
別々の地域に住むことによって文化や好み、社会性は異なりますが祖先が同じなんてなんだかロマンチックですよね!
肥満が多い
ポリネシア人をご紹介するとなれば、絶対にはずすことのできない特徴がコレ!
部族や民族というと、どうしても”黒くてやせている”人を想像していませんか?
しかし、その常識や当たり前だと思っていた考えは、ポリネシア人には通用しません。
なぜかといいますと、他の部族に比べてポリネシア人ってとても太りやすい体質をしているんです。
それにダイエットをするという概念もほぼないといって等しいので、痩せている人があまり存在しません。
また、記事の後半で御所解しているポリネシア人の有名人のなかでも肥満と思われるようなふくよかな体つきをしている人がたくさんいることにきっと驚かれることでしょう。
では、どうしてポリネシア人には肥満の人が多いのでしょうか?その理由などをみていきましょう。
サモアでは人口の93%が肥満
現在のポリネシア人の遺伝子になるまでには、色々な部族との混血があったことをお伝えしましたね。
色々な部族が出会い、そしてその垣根を越えて子どもができるということはとてもすばらしいことです。