一見すると良いことだらけに見えますが、色々と面倒なことが出てきます。
まず、離婚するのが大変です。
通常の離婚なら離婚届を出せば関係終了ですが、養子縁組をしているとその解消手続きもしなければなりません。
次に親の扶養義務の発生です。
「保護責任者遺棄」という言葉を聞いたことがある人もいるでしょう。
児童へのネグレクトなど、この罪で逮捕される親がしばしばニュースになりますが、これは子供だけでなく高齢者や障害者、病人を保護する責任のある者がそれを放棄したときに問われる罪です。
保護責任者は高齢者の実子も該当するので婿入りすると親に介護が必要になったときお世話する義務が発生します。
これを放棄すると3(カ)月以上5年以下の懲役に処罰されるので注意が必要です。
また、自分の実家とのつながりが切れたわけではないので二重で扶養義務が発生します。
6:多少のわがままを受け入れる覚悟が必要
正確に言うと、社長令嬢のわがままを、わがままだと思っていたら上手くいきません。
彼女たちにとってそれは「わがまま」の範疇ではなく「日常」だからです。
とはいえ、韓国のナッツリターン騒動ほどのわがまま娘はまずいません。
そもそもナッツリターン騒動を起こしたあの娘は大韓航空の副社長だったわけですが、財閥系で、その歴史は1970年の韓国の高度成長の政府の後押しでのし上っただけで歴史は浅く、代々厳格な躾を受けてきた家系の人ではないので、あのイメージで考えなくて大丈夫です。
一般的な女性と結婚しても、バッグを買え、家を建てろ、もっと稼げ、お茶を入れろ、マッサージしろなどわがままな人はたくさんいますから、それほど身構えることではありません。
7:礼儀作法やマナーを学ばなければいけない
これはとっても重要です。
社長令嬢と結婚すれば、その家の人間関係の人と食事をしたりパーティに出席することもあります。
そこで食事の仕方、テーブルマナーの1つも知らないとなると一家の大恥です。
「不作法な方と結婚なさったのね」と思われては妻が可哀想です。
一通りのマナーはいちいち確認しなくても自然にできる訓練ができている必要があります。
結婚してから学ぶというより、出会いの時点で身に着けていないと恋に発展することすら難しいといえるでしょう。
「こんなガサツな人みたことないわ!でもなんでしょう、この胸の高鳴りは…」というのは漫画の読み過ぎ。
ガサツな時点で恋愛対象外です。
8:ある程度お金持ちにならないといけない
「僕無職なんですけど人間性がとっても良いので結婚してね」といって結婚してくれるはずもないですよね。
まず無職な時点で人間性が良いのかどうかすら疑いがあります。
ある程度お金持ちになるべき理由は身なりや食事などの節々に表れる余裕の違いです。
よれよれのTシャツに擦り切れたジーパンで社長令嬢に近づくことはできません。
それなりに良いスーツを着て、手入れのされた革靴や鞄、マナーに沿ったネクタイやチーフくらいは揃えておかないと話になりませんし、何より貧乏では紹介すらしてもらえないでしょう。
9:相手に働くことを求めないこと
最近は女性が社長を務めたり共働きをすることも増えてきましたが、社長令嬢はに頑張ってもらって完全なヒモになろうというのは、難しいと考えられます。
とくに婿養子として家に入った場合は継ぐのが旦那であると認識されているようなものなので、歴史をもつその会社を背負って立つくらいの気概が必要です。
働くというのは何も社会に出ることだけではなく、家事もそうです。
社長令嬢に、風呂掃除やトイレ掃除、節約料理や掃除機かけ、布団干しなど一般的な家事を依頼してもやった経験が少ない、または全くないはずです。
お手伝いさんを雇うくらいの余裕を求められるでしょう。
まとめ
出会うまですらめちゃくちゃ難しい社長令嬢ですが、本気で社長令嬢と結婚したいと思うなら、自分を高める努力をして、その家に入るにふさわしい人間になりましょう。
そして、もし出会えたとしても「社長令嬢と結婚するぞ!」ではなく、その相手の女性と真剣に向き合って「この人と結婚したい」と思えるかどうかが重要です。
単にお金持ちと結婚して人生一発大逆転したいだけならキャリアウーマンと結婚して主夫になるという手もあるので検討してみましょう。