そう思っているから、執念深くなるのです。
自分の考えに従わない者に対して確執を持ち、自分のやり方が通らない会社に執着し続け、自分とは違うやり方で成功をおさめた者に嫉妬する。
そうして、どんどんどんどん執念深くなっていくのです。
その負のスパイラルの始点にこの「自分が一番正しい」という意識があるわけです。
しかし、「自分が一番正しい」ことに根拠なんて無いことに本人も気づいていません。
これは、「一番正しい」という「信念」ではなく、「一番正しくありたい」という「希望」にすぎないのです。
この事に本人が気づがず、自分自身に「自分が一番正しい」という暗示をかけてしまいます。
そもそも「正しい」ことに順位などつけられないんですけどね。
「すごい」とか「素晴らしい」とか「偉い」とかならまだわかりますが。
なので、「俺の考えはもちろん一番だが、彼の案もアリと言えばアリかな」という考え方ができなくなっています。
執念深さも、もっと大きな目標に対するものなら、その過程で貢献したアイデアや人物が自分であろうが、他人であろうが気にはならないと思いますが、あまりにも視野が狭く、執念深くなる対象がちっぽけなことだったりすると、心に寛容さなどの余裕が持てなくなります。
「自分が一番正しい」という意識を持つか持たないかは、執念深い男を成功に導くか破滅に蹴落とすか、大きく分けそうです。
10.空気が読めない
執念深い男性は自分本意に物事を考えてしまうため、得てして「場の空気が読めない」ことが多くあります。
「周りが見えていない」とも言えるでしょう。
ただし、執念深い男性の大半は、実は空気も読めていて、周りも見えている人である可能性があります。
というのも、その貪欲さから、功を焦るばかりに、わかっちゃいるけど、気持ちを抑えきれず、しゃしゃり出てしまう。
その結果、そのまた大半が失敗して、自分が狙っていた結果とは真逆なものになってしまいます。
そして、周りから「空気が読めないやつだ」「アイツは周りが見えていない」とレッテルを貼られてしまいます。
執念深さにも、慎重さが必要でしょうね。
何がなんでも手にいれてやるという気持ちは持ちつつ、虎視眈々と機をうかがう姿勢です。
【女性版】執念深い人の特徴7選
では、次に「執念深い女性の特徴」について考えていきましょう。
男性は勝ち負けにこだわる性質を持っていると述べましたが、女性はどうでしょう。
勝ち負けにこだわる女性ってあまりお会いしたことがありません。
おそらく、女性は「勝とうが負けようが生き残ればよい」と考えられる生き物ではないでしょうか。
名作映画「フォレストガンプ」で、主人公(男性)がベトナム戦争へ行くことになったとき、幼馴染みの女性が「何かあったら勇気など見せずに走って(逃げて)」と言葉を贈ります。
また、司馬遼太郎の名作「功名が辻」は、主人公の山内一豊が土佐藩主になるまでの戦国サクセスストーリーですが、その一豊の堅妻千代は「命の持ち帰りこそ、功名の元でございます。」と夫の出兵を見送ります。
「フォレストガンプ」はフィクション。
「功名が辻」の千代は実在の人物ではありますが、本当にそんな事を言ったかどうかはわかりません。
しかし、アメリカの女性も日本の女性も「生きて帰る」ことを願う存在として描かれています。
勝ち負けにこだわらないなんて、女性に執念深い人っていないんじゃないかと思うかもしれません。
いえいえ、やはり女性だってこだわることはあり、執着するものもあります。
それは、「生きる、生き残る」ことへの執着ではないでしょうか。
すでに先に述べたとおり、「勝とうが負けようが、生き残れば、それでよい」という精神が、少なくとも勝ち負けにこだわる男よりも強いと思われます。
1.男に「生きて」と願うホントの理由
女性は「生きる」こと「生き残る」こと自体にこだわってきました。
そのために、「生きられなかったらどうしよう?」という不安にいつも駆られています。
大昔からつい最近まで、男は外で戦い、女は家を守ってきました。
しかし、男の留守中、何者かに家が襲われたら、女では守りきれません。