昨今、巷で起こる事件、それもけっこう凄惨な出来事を起こした人物、犯罪者の犯行に及んだ動機などをニュース等で聞くと、何かその事件の大小にかかわらず、どことなく共通する点があるのに気づきました。
それは「執念深さ」という点です。
一概にどれもこれも「あの事件は犯人の執念深さから起こった」とは言い切れませんし、もちろん「執念深い」人がすべて悪くて、犯罪者になり得るとは言えません。
ただ、「執念深い」性格でいると、やはり人間関係でも、自分自身の生活でも、上手くいかなくなってしまう可能性は大きいのではないでしょうか。
そこで今回は「執念深い人」の特徴や心理について、ちょっと考えてみたいと思います。
執念深いなと思う人の様々な特徴
一言で「執念深い」と言っても、その特徴は様々です。
何かに対する「こだわり」も、強力になれば「執念」と呼べるかもしれませんし、よくスポーツなどでも「執念のゴール!」とか「執念の勝利!」とか、ポジティブな表現として使われることも多々あります。
ここで取り上げるのは、その「執念」というものが「深い」人についてになると思います。
「執念深い」と言うとあまり、聞こえの良い表現ではなくなりますね。
また、恐らく価値観の違い、こだわりの有る無しからも生まれる「執念深さ」は、価値観の違うもの同士、とりわけ男と女でも、少し特徴が変わってくるのではないかと思い、執念深い人の特徴を男性版と女性版に分けて紹介したいと思います。
そもそも執念深いって何?
まず、「執念」とはどういう意味なのかと調べてみると、「何か1つのことを深く思いつめる心。
執着してそこから動かない心」と言うような意味がでてきました。
この「何か1つのこと」というのは、「目標」であったり、こうなりたいという「夢」などが当てはまるのではないかと思います。
ですので、やはり「執念」という言葉だけでは良い意味でも、悪い意味でもとれますね。
それが「執念深い」というように「深い」が付くと、なんだか、「目標達成のためには手段を選ばす、悪魔にでも心を売るぜ」ぐらいの雰囲気がでてきます。
「執念深い」を辞書などで意味を調べると、「執念の度が強い」「しつこく思い込んで、あきらめが悪い」「しつこく恨んで、いつまでも忘れない」というのが出てきます。
「度が強い」というのはその通りですが、他にも「しつこい」とか、「恨む」とか、ネガティブな言葉も出てきました。
やはり、はっきりとは言い切れませんが、「執念深い」というのは、破壊的な目標に対して必ず実現させてやるというような心、もしくは自分が受けた被害、特に精神的なものと同様の、もしくはそれ以上のダメージを相手に与えるまでは気がすまない心理と言えるかもしれません。
では、そんな執念深い人の特徴を男女別に見ていきましょう。
それぞれ10個ずつにまとめてみました。
【男性版】執念深い人の特徴10選
男性には「勝ち負けにこだわる」性分があると思います。
言葉に語弊があってはいけませんが、遠い昔から、家や国を動かす役目を担ってきたのが男です。
そういう時代もあり、その流れで現在でも企業運営や国政を担っている人といえば、ほとんどが男性です。
これは男がエライと言っているわけでもなく、また男の方がそういったことには向いていると言いたいわけではありません。
どういう価値観からか、遥か昔から男がそういった役割を担ってきたために、どうしても男は「勝ち負けにこだわる」ようになってきたと言いたいだけです。
戦国時代から、お家を守らんがため、あらゆる手を尽くし、策謀を巡らせ、時には自ら盾となり、矢面に立ってきました。
現在社会でもその男の性質「勝利へのこだわり」「命よりも功績を残そうという意志」「他に対する優越感」といった精神はガッチガチに根付いています。
では、こんな男たちが見せる「執念深さ」とはどのようなものなんでしょう。
1.やられたことを忘れない
勝ち負けにこだわる男は、もちろん「勝ち」にこだわります。
勝つことへの執着が強く、負けることを嫌い、内容はともあれ、とにかく「勝てば良い」とさえ思っています。
そんな男にとって、「負ける」とは、試合やコンペに負けるといったことだけでなく、「恥をかかされた」とか、「下に見られた」、「とにかく悔しい思いをさせられた」といった精神的に誰かからダメージを与えられたことも「負け」となります。
そういった攻撃を受ける原因となったのが自分自身にあるかないかはここでは問いませんが、とにかく勝ちにこだわる男として、「やられたこと(負かされたこと)」は忘れません。
あらゆる手を使って、自分の受けたダメージと同等の精神的苦痛を相手にも味あわせてやろうと考えます。
さらには、そのダメージも「同等」では「勝ち」になりませんから、「倍返し」ぐらいに考えて、歯をギリギリいわすのが執念深い男の特徴でしょう。
こういう特徴、「臥薪嘗胆」というか、「いつか必ずやり返してやる」という気持ちを持つということは決して悪いことではありません。