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不躾とはどういう意味?使い方や用例...(続き2)

しかし、挨拶をされたのに無視して通り過ぎたり、聞こえないふりをしたりする人は、誰が見ても礼儀作法のなっていない人です。

また、例えば食事の仕方がとてもきれいな人は、きちんと躾をされて育ってきた行儀のいい人だと分かります。

しかし、犬食いをしたり、ながら食いをしたりしている人は、とても行儀の悪い人だと思われてしまうことでしょう。

マナーの有無は、社会人にとっては重要な問題です。

例えばあなたがマナーのなっている人といない人の、どちらかを会社で雇うことになった時、どちらの人を雇いますか?誰でもきっとマナーのなっている人を雇い、マナーのなっていない人は不採用にすることでしょう。

マナーのなっていない人は、そのマナーの無さから周りの人に迷惑をかけてしまうことが多く、場の空気が読めなかったり、自分勝手だったりすることもあります。

そんなトラブルメーカーを雇っても会社には損にしかなりませんので、マナーのなっていない人は不採用になってしまうことが多いのです。

何もマナーが良くなければいけないということではありません。

ただ、会社のような組織の中で動く時には、最低限のマナーは必ず求められます。

それに納得できないという人は、どんなに無作法でも大丈夫な仕事を選ぶか、自分で会社を興すしかないでしょう。

ただし例え会社を興したとしても、マナーがなっていなければ取引先の会社と上手く関係を築いていくことはできませんので、どのみち上手くはいかないでしょう。

マナーの有無は、人間社会の中では必要不可欠なものなのです。

読み方は「ぶしつけ」

「不躾」は「ぶしつけ」と読みます。

「不」は「ふ」とも読めますが、「不躾」の言葉として使う場合には「ぶしつけ」と読みますので、読み間違いや言い間違いをしないように気をつけましょう。

例え意味を理解していたとしても、読み方を間違えてしまうとその時点で「この人はちゃんと言葉の意味を理解できていない」と思われてしまいます。

誤解を生まないためにも、きちんと読み方も覚えておきましょう。

️「不躾」の使い方

「不躾」という言葉は、どのようなシチュエーションで、またどのような対象に向けて使われるのでしょうか?

せっかく言葉の意味を理解できても、きちんと使い方を身に付けていなければ、いざ自分が使う時に悩んでしまうでしょう。

いざという時におかしな使い方をしてしまわないためにも、ここで「不躾」の使い方について再確認しておきましょう。

対象は相手・自分の両方ある

「不躾」は、相手が対象の時もあれば自分が対象になることもあります。

人に対して使う場合には「あの人のここが不躾だ。」や「あの人の不躾な物言いが気に入らない。」などと、その人の何が不躾なのかをきちんと分かるように言葉にする必要があります。

また、自分に対して使う時にも、自分の何が不躾なのかを相手に分かりやすい言葉で伝えましょう。

どちらが対象であっても、ただ「不躾だ」と言うだけでは、それで何が言いたいのかをいまいち聞き手は理解できません。

それこそそんな乱暴な物言いをするこちらの方がよほど不躾な人間だと思われてしまいますので、対象が相手であれ自分であれ、聞き手にはきちんと言葉の意図が伝わるように言葉を選んで注意して使いましょう。

相手に対して使うとき

「不躾」という言葉を相手に対して使う時、少なからずその言葉には悪意や敵意などの感情が込められることが多いです。

何せ相手に「あなたは不躾だ」と言うことで、つまりは「あなたは礼儀作法がなっていない」と指摘していることになりますので、言われた側は当然良い気分にはならないでしょう。

礼儀作法がなっていないことや、非常識だと人から非難されて何も感じず、平気な人というのはそうはいません。

とくに自分では常識的な人間だと思っている相手に対して「不躾だ」と言えば、「なんて失礼なことを言うのか!」と相手が憤慨してしまうこともあるでしょう。

相手を不躾だと言う時には、ストレートに相手の内面を悪く言ったり、欠けている部分を指摘したりすることになりますので、相手との関係性に少なからず問題が生じてしまう可能性があるでしょう。

相手を咎めるとき

相手が気分を害するのを分かった上で、その人の不躾な部分を指摘することは、すなわち相手を咎めることでもあります。

相手に対して決して悪意を持っているわけではなく、純粋に相手に悪いところを直してもらいたい、もっと良くなってもらいたいと望む場合に「あなたの〇〇なところが不躾だよ。」と伝えることがあるでしょう。

それが例えば上司から部下に向けての叱咤の時もあれば、親から子どもへ向けての愛のムチである時もあります。

「不躾だ」と言われることで、言われた側は少なからず嫌な気分になることでしょう。

しかし、言ってきた相手が自分のことを考えて咎めているのだと気付けば、それは単にこちらを責めているわけではないことを理解できるでしょう。

しかし一方で、「相手のためを思って」というところまでは至らずに、単に自分が嫌なことを言われて気分を害したから、その相手に「今の言い方は不躾だ。」と咎めることもあります。