CoCoSiA(ココシア)

不躾とはどういう意味?使い方や用例...(続き5)

無礼

「無礼」とは礼儀がなっていないことです。

例えば初対面の人に出会ったら、軽く会釈をしたり言葉で挨拶を交わしたりするでしょう。

しかしそれをせずに相手を無視する人は礼儀がなっていないため、無礼な人と周りからは見られるでしょう。

また、仕事で取引先の人に電話をする際に、最初の一言目に「お忙しいところ申し訳ありません。」や、「少しお時間よろしいでしょうか?」などと、相手の都合を確認しますが、それをせずにいきなり用件を喋り出したり、相手の都合を聞かずに自分が時間を気にせず話したりする人も、無礼な人と言えるでしょう。

無礼な人は、相手に対する礼儀や配慮、気遣いの心などが欠けています。

そのため周りの人に知れず迷惑をかけたり、または嫌がられたりすることがあるでしょう。

「不躾」も無礼と同じ意味ですので、言い換えて使うことができます。

失敬

「失敬」とは、「人に対して礼を失した振舞いをすること」です。

失礼や無礼とも同じ意味があります。

時々小説やドラマの中で「失敬だなきみ!」とある人物が他の誰かに怒りをあらわにしているシーンがありますが、それは相手の無礼な振舞いに対して、憤慨している様子を表現しています。

現実ではこのように「失敬だな!」と怒るようなことはほとんどありませんが、内心では相手に対してそう思うことはあるでしょう。

無礼や無作法よりも使う機会の少ない言葉ですが、「失敬」も「不躾」の言い換えとして使うことができます。

不行儀

「不行儀」とは、「行儀が悪いこと」や「無作法なさま」という意味です。

あまり日常会話の中で用いられる言葉ではありませんが、これも「不躾」と同じ意味を持っています。

行儀の良し悪しは、その人の行動を見ていればすぐにわかります。

例えば電車の中で両足を大きく開いて座っている人がいれば、その人は不行儀な人でしょう。

また、誰もが当たり前に足を組んで椅子に座りますが、本来であれば足を組んで座るという行為も不行儀な行いでしょう。

行儀がいい人は立ち振舞いも美しく、きちんとしています。

育ちが良さそうだったり、教養がありそうだったりする人は、大抵見た目の行儀がいいため周りからの印象も良いことが多いです。

一方で不行儀な人の振舞いは、育ちが悪そうだったり、知性や教養を感じさせなかったりするため良い印象にはならないでしょう。

非礼

「非礼」とは「礼儀に背くこと」です。

無礼とほぼ同義で、礼儀のない人に対して使われる言葉です。

非礼な人は振舞いや態度、また発言で他人を不快にします。

人をバカにするようなことを言ったり酷い態度を取ったりする人とは、誰も関わりたいとは思わないでしょう。

また、非礼な人は自分で非礼だということを自覚していないことも多いです。

それを他人に指摘されると、「そうか自分は非礼なのか」と素直に受け入れるよりも、「誰が非礼だ!非礼はそっちだろ!」と認めずに剥きになることも多いでしょう。

️「不躾」の意味を覚えておこう

「不躾」は、あまり普段使いをされる言葉ではありません。

しかし、使う機会が少ないからといってその言葉の意味や正しい使い方を理解していないと、もしもその言葉を使う場面が訪れた時に、誤った使い方をしてしまったり、意味をはき違えてしまったりして、恥をかいてしまいかねません。

使わないから知らなくてもいいということではなく、いつか使う日がきたときには当たり前のようにその言葉を使いこなせるためにも、予め「不躾」の言葉の意味や使い方について覚えておくことが大切でしょう。