日本人であればどこの地域に住んでいても、おっかない、という言葉の意味は知っていると思います。

その意味は大まかにいうと、恐怖を表す言葉です。

おっかないという言葉がその地域の方言などになくても、映画や漫画などでおっかないという言葉をきいたりする機会があれば、その言葉の意味や使い方が自然と覚えられます。

公式な文章などではまず使われない言葉ですが、広く一般に浸透している言葉といえるでしょう。

今回は知っているようで知らない、おっかないの正しい意味や使い方などについてお伝えします。

おっかないという少々ユーモアを感じる言葉について、より深く理解してみましょう。

おっかないとは

おっかないとはどのような意味のある言葉なのか、この章ではおっかないという言葉の意味について改めて説明します。

おっかないの意味をおさらいしましょう。

怖い

おっかないという言葉は、恐怖を表す言葉だと冒頭でお伝えしました。

恐怖には色々な種類があります。

その中で、おっかないは怖いという感情を表現する言葉として使用できます。

怖いとは、現代では主に幽霊や得体のしれない存在や物事に対して使われています。

例えば、怖い話、怖い心霊スポット、怖い部屋、怖い顔など、今すぐに身の危険が迫るような恐怖ではなく、不気味な怪しさや冷たさを伴う恐怖が怖いという言葉にはあります。

怖いをおっかないに変えることで、怖いという言葉の代わりにおっかないを使うことができます。

「怖い幽霊」は「おっかない幽霊」に、「怖い話」は「おっかない話」に言い換えても意味が通じます。

言葉の印象としては、おっかないを使う方が人間味を感じられると感じる人が多いようです。

あえて人間味やユーモアを表現したいときには、怖いをおっかないに言い換えても良いでしょう。

恐ろしい

おっかないという言葉は、恐ろしいという言葉の代わりにも使えます。

恐ろしいという言葉も、怖いと同じように恐怖を表す言葉です。

主に、怖いが心霊や怪しい存在に対して使われることに対し、恐ろしいはもっと現実的な、身に迫るような恐怖に対して使用することが多い言葉です。

例えば、恐ろしい事件、恐ろしい災害、恐ろしい過去、恐ろしい真実など、より現実的で身に降りかかる可能性があることに対して使用します。

恐ろしいも、おっかないに言い換えることができます。

「恐ろしい事件」は「おっかない事件」に、「恐ろしい災害」は「おっかない災害」という風に変更することができます。

こちらもおっかないに変えると、何だか恐怖感が薄まる気がします。

実際に漫画などの作品中でも、おっかないという言葉を使用する登場人物は、ユーモアのあるキャラクターであることがほとんどです。

おっかないは、その言葉の持つイメージから、恐怖感を表現しつつ、雰囲気を和らげることができる言葉であるといえるでしょう。

おっかないの類語や関連語

おっかないという、恐怖を表す言葉には、類語や関連語があります。

この章ではおっかないの類語や関連がある言葉を紹介します。

同じ恐怖を表す言葉でも、色々な言葉があることを知れば、微妙なニュアンスで使い分けることができます。

そうすると文章力が向上して、より伝わりやすい表現が可能となるのです。

このことは、恐怖を表す言葉以外でもいえます。

同じ意味を持つ言葉の種類を増やすと、表現の幅がどんどん広がります。

例えば、日本語は青色を表す言葉だけでも10種類以上の言葉が存在します。

より多くの言葉を覚えて、表現力を豊かにすると良いでしょう。

今回はテーマであるおっかないに合わせた類語や関連語を紹介します。

恐れる

恐れるは、よく使用される恐怖を表す言葉です。

恐怖の中でも、恐怖の対象に強い警戒心や畏怖の念がある場合に使用されます。

もちろん恐怖の対象に対して使用できる言葉ですが、恐れ多くて申し訳ない。

などといった、目上の相手に対して気遣う場合にも使用できます。

この場合は、尊敬と大きな地位や力の差の違いを表現しています。

恐怖を感じた

恐れるという言葉は、基本は恐怖を感じた際に使用します。

恐れるを使用した言葉に例としては、「危険な動物を恐れる」「恐れながら申し上げる」「彼の行いに恐れを感じた」などを挙げることができます。

このような表現を使用している場合、その言葉を使用した人は、内面で恐怖と共に、警戒心があることが読み取れると思います。

恐れるは、おっかないと同様に、恐怖を表す言葉のひとつです。

恐れまたは不安、恐怖を引き起こすさま

おっかないに関連する言葉には、恐れや不安、恐怖を引き起こすさまを表した言葉もあります。

独特の表現で、その恐怖の状態を表現します。

これらの言葉とおっかないなどを組み合わせて使用すると、より具体的に伝えたい状態を表現できるでしょう。

おどろおどろしい

おどろおどろしいとは、いかにも不気味で恨めしいような存在に対して使用する言葉です。

主に強い怨念を持っている幽霊などの存在に対して使われます。

その存在が不気味で、見るものを震え上がらせる見ためや雰囲気があるものに対して使われる言葉です。

実際に幽霊がいるかどうかは別としても、映画などの劇中に登場する幽霊には、おどろおどろしい存在が多数存在します。

長い髪の毛や青白い顔、不気味な表情などの幽霊は、おどろおどろしいという表現がピッタリでしょう。

おどろおどろしいという言葉を、おっかないに変えてしまうと、その正確な意味は伝わりませんが、お互いを組み合わせると、具体的に恐怖の状態を伝えることができます。

おぞましい

おぞましいとは、おどろおどろしいよりも不快感が強まっているような存在や状況に使用できます。

例えば、「一家惨殺事件があったおぞましい現場」など、日常では起こりにくい、陰惨なできごとなどを表現する際に使用できます。

おぞましいという言葉で表される状況は、現実にはお目にかかりたくないできごとばかりです。

できればフィクションの世界だけにしたい、恐ろしいものごとを表現します。

連想される言葉

おっかないという言葉からは、それに伴うネガティブなイメージの言葉が連想されます。

ここではおっかないから連想される言葉についてお伝えします。

恐怖を感じさせる対象や、自分の心理を表す際に有効な言葉です。

不気味

おっかないという言葉から連想される言葉のひとつに、不気味という言葉があります。

不気味とは、異質な感覚や、不安、不快感を引き起こす存在を表す言葉です。

おっかない、恐ろしいなどの恐怖の対象になる存在は、同時に不気味さをかもし出していることがあります。

不気味な状態こそが、おっかなさの源であり、恐怖の根源である場合が多くあります。

多くの場合、暗く陰湿な場所や恐怖を感じさせる生き物や人物などに対して用いられます。

「不気味な森」「不気味な廃墟」「不気味な謎の生物」「不気味な絵」など、恐怖や不安を感じさせる存在は、不気味という言葉で表現できます。

往々にして不気味な存在は、同時に恐怖をあたえる存在でもあります。

そのため、多くのケースでおっかない、恐ろしいなどの表現と関連付けられて試用されています。

薄気味悪い

不気味と似た言葉で、薄気味悪いという言葉があります。

ほぼ不気味と同じような状況や存在に対して使用される言葉ですが、不気味に比べると警戒心は低い場合に使われることが多い傾向にあります。

例えば、「薄気味悪い店員」「薄気味悪い銅像」「薄気味悪い仕草」など、その存在を観察した結果、不快感を感じた際に多く用いられています。

また、この言葉を使用している人が女性である場合が多く、女性が不快感や恐怖を感じさせる対象に使用することが多いようです。

恐怖に関連する言葉でもあるので、おっかないに関連させて使われる場合も多くあります。

おっかないは方言?


おっかないは広く全国的に使われている言葉です。

主に東京から北の地域で使用されることが多いとされています。

言葉の響きから、いかにも方言のように聞こえる言葉ですが、実際におっかないは方言なのでしょうか?

この章では、おっかないは方言であるかどうかについてお伝えします。

北海道弁


先に結論を申し上げると、おっかないは北海道の方言です。

一説では東京弁であるという説もありますが、最初の発祥地は北海道とする説が有力です。

北海道には他にも多くに方言があります。

「捨てる」を「なげる」というものや、カーリング女子の活躍で流行した「そだねー」も北海道の方言です。

方言もメディアの紹介や、一般に広く知れ渡ることで、やがて標準語のように扱われる場合があります。

おっかないも既に多くの人が使用している、ポピュラーな言葉のひとつといえるでしょう。

北海道、東北、中部、北関東で使われている

おっかないという言葉は北海道の方言ですが、現在では東北、中部、北関東など北海道に比較的近い地方でも使用されています。

元々言葉は伝播していくものなので、人々の交流と共におっかないという言葉も広まっていったのでしょう。

既に多くの北海道以外の地域の人が使用している言葉でもあるので、今後はさらに広まる可能性もある言葉です。

おっかないという言葉の、拡散の歴史を調べることも面白いかも知れませんね。

怖いと恐ろしいと、おっかないの違いは?

おっかないという言葉は、恐怖を表現する言葉であることはお伝えしました。

この章ではさらに詳しく、怖いと恐ろしいとおっかないとの違いについてお伝えします。

意味は同じでも、微妙なニュアンスや、伝えやすい表現が、それぞれの言葉にはあります。

例えば、嬉しいと歓喜は同じ喜びを表す言葉ですが、それぞれ得意とする表現やニュアンスが異なります。

怖い、恐ろしい、おっかないもそれぞれ使い方のコツがあります。

1.怖い

怖い、という言葉を使うとき、あなたはどのような感覚で怖いという言葉を使いますか?

おそらく、自分が恐怖を感じた際に1番素直にその状態を表せる言葉なのではないでしょうか?

ホラー映画の怖いシーンを見て恐怖を感じたとき、「怖い!」と思う人が多いと思います。

「恐ろしい!」と表現することも可能ですが、怖いを使う方がしっくりくる人が多いと思います。

つまり、怖いとは主観的に恐怖を表現する言葉といえると思います。

おっかないも、どちらかというと主観的に恐怖を表現する言葉であるといえます。

そのため、主観的に恐怖の体験を伝える際や、自分が感じた感覚を表現する際に、怖いやおっかないを使用すると、より的確に自分の気持ちを表現することができるでしょう。

2.恐ろしい

恐ろしいという言葉も、怖いと同じく恐怖を感じた際に使えます。

しかし、怖いように、ストレートに感情を表現する言葉と言うよりも、文章的な表現が強い言葉といえるでしょう。

小説や映画などの作品では、恐ろしいという表現をする登場人物は、冷静で知的な印象がある場合が多いでしょう。

また、怖いが主観的な表現を得意とすることに対して、恐ろしいは客観的な表現を得意とする言葉といえます。

同じ恐怖を表す言葉でも、客観的に状態を説明したいときには、恐ろしいの方が的確に表現しやすいと思います。

例えば、「彼の表情が恐ろしい」という文と、「彼の表情が怖い」という文では、恐ろしいを使用した文の方が、距離を置いて説明している印象を受けると思います。

さらにおっかないと比べてみると、おっかないの方が軽く感じ、恐ろしいの方が重く感じると思います。

このような言葉の印象の違いを使いこなせると、おっかないも正しく使えるようになるでしょう。

正しい意味を知って正しく使おう

いかがでしたでしょうか?

おっかないという言葉には、恐怖を会話調に表す特徴があります。

軽くユーモアのある感覚で表現できるので、相手をあまり怖がらせたくない場合に有効な表現です。

元々は方言ですが、現在では方言と知らずに使用している人が沢山います。

今回の記事で、おっかないという言葉の正しい意味を知ることはできたでしょうか?

言葉は正しく使用することで、初めて正しい意味が通じます。

おっかないという言葉も、正確な意味やイメージのつながり等を意識して、効果的に使うようにしましょう。

正しい意味を知り、正しくおっかないという言葉を使用しましょう。