「えらいなぁ」なんて言葉を耳にしたそこのあなた!
この言葉ってよく耳にするけれど実際にはどんな意味を持っているのか分からない!
それに「偉い」とは何が違うの?なんて疑問までも感じてしまいますよね。
これまでになんとなーく使っていた言葉でも、実はその意味を間違って使ってしまっていることもあるもの。
一度でもそのように間違った意味で使っていた言葉について知ってしまうと、他の言葉も間違った意味で使ってしまっているのではないか?
なんてついつい心配になってしまいますよね。
特に今回お伝えしている「えらい」という言葉は、人によってまったく異なった意味で使っていることが多いんです。
ずばり「えらい」とは、「疲れた」という意味で使われています。
まさかそんな意味があると思ってもなかった方もいらっしゃることでしょう。
なぜならば、「えらい」という言葉には「偉い」だとか「とても」という意味としても使われることがあるからです。
しかし、今回は「えらい」という言葉における「疲れた」という意味についてアナタに詳しくお伝えしていきます。
それだけではなく「疲れた」という言葉は、あらゆる方言ではどのような言葉で表現されているのかもご紹介しています。
その方言をしっておくことで、今後に出身地の違う人と出会うことがあっても心配はいらないでしょう。
ぜひこの記事を参考にして、あらゆる方言における「疲れた」という意味を理解してくださいネ。
「えらい」とは?
冒頭でもお伝えしましたが「えらい」という言葉は、あらゆる解釈をすることが出来る言葉です。
そのため、「疲れた」という意味で使う人はもしかしたらすくない、またはそんな意味なんて知らなかった!なんて方もいることでしょう。
何を隠そう、この記事を執筆している筆者も「えらい=疲れた」という言葉の方程式が出来上がっていなかったからです。
しかし、ある地域の方と出会ったときに相手がよく「えらいえらい」なんていうので、内心では「何が偉いんだろう?」「いや、偉いんじゃなくて何かがとても多くなっている状態なのかな」なんて相手の話している内容をすべて理解できなかったものです。
それじゃあ、会話も続くわけないですよね。
最終的には、相手と筆者の会話はあまりかみ合わなくなり、そして会話をする機会は減っていきました。
そんなとき、このままで関係を終わらせるのはいやだ!と考えた筆者は、本人に直接きいてみたんです。
「いつも”えらい”って言ってるけど、何が偉いの?」と。
そうすると、「えらいのは体だよ!」なんていうもんですから、もっと意味が分からなくなったんですよね。
そこで筆者が勘違いしていることに気づいた相手は、「えらいというのは方言で、標準語でいえば疲れたくらいの言葉になるかな」と教えてくれたんです。
そこでこれまでのその人が話していた内容について心から理解できるようになったんです。
そう、すでに何度も繰り返していますが「えらい」という言葉は、標準語で誰もが使っているような”偉い”とか”もっと”なんていう意味ではなく、方言において”疲れた”という意味を持っているってことなんです。
では、その方言がいったいどの地域のものなのか気になりませんか?ここでは、「えらい(疲れた)」という方言がどの地域のものなのか、そしてその意味について詳しくお伝えしていきます。
中国・甲信・東海地方の方言
ずばり、「えらい」という言葉は、中国・甲信・東海地方の方言になります。
他の地域でも使っている方はみられますが、主にこれらの地域で使われているので中国・甲信・東海地方出身の方は、なじみのある言葉なのでしょう。
しかし、それ以外の地域の人にとっては、「えらい」という言葉がまさか「疲れた」という意味につながるなんて思ってもいないはず。
そのため、中国・甲信・東海地方の人とコミュニケーションをとる機会があると、少し会話にかみ合いができなくなってしまうんですね。
筆者は、関東出身ですから「えらい」という言葉を使っている中国・甲信・東海地方の方に対しては、そのように違和感を感じたということをお伝えすることが出来ます。
では、逆の立場ではどうなのでしょうか。
中国・甲信・東海地方から関東などに上京して来た人が、その土地の人に「えらい」と使うとあからさまに「こいつ何いってんだ?」という顔をされることでしょう。
これまでには当たり前のようにみんなが使っていた言葉なので、まさか「えらい」という言葉が方言なんて気づいていないことのほうが多いんですよね。
少し気の弱い人であれば、何かいけないことを言ってしまったのか・・・疲れたなんていうのはアウェーだったのか・・・なんて別の方向に解釈してしまうことも。
そのとき、「えらい」という言葉を使われた側も「コイツ何いってるんだ」状態ですから、お互いにこの先のことを考えるとあまりよろしくないんですよね。