しかし、一方が好きで、もう一方は特別恋愛感情を持っていなかった場合には、好意は一方的なものになりますので、「自分たちは付き合っている」と思い込んだ方が相手に恋人同士らしいことをしようとして拒否をされることもあります。
その場合は、付き合っているとはとても言えないでしょう。
付き合う関係の最低条件としては、まずお互いに好意を持っていることが第一に挙げられます。
明確な告白があって一緒にいること
付き合うまでの過程の多くには、明確な告白の存在があります。
すなわち、ある人が自分の好きな相手に告白をして、それが相手に受け入れられた場合に交際が始まるということです。
学校や職場など、さまざまな場面でそうした告白シーンは見られます。
よく見知った友達同士の関係で片方が告白することもあれば、一目惚れをしたまったく知らない相手に告白をすることもあるでしょう。
誰にとっても明確な告白の存在は、2人が付き合う仲になることの証明でもあるでしょう。
また、明確な告白があった上で、告白を受けた側がそれを受け入れて一緒にいることで、初めて恋人同士の関係になったといえます。
告白をしたはいいもののフラれてしまったなら、相手と付き合うことはできないでしょう。
相手とだけ特別に親しくすること
恋人同士は、お互いに相手とだけ特別に親しくすることがたくさんあります。
例えば手を繋いで歩いたり、お泊りをしたりするのなら同性の友達同士でもできるでしょう。
しかし、互いに恋愛としての好意を持っていたり、キスをしたり、肉体関係を持ったりするのは付き合っている者同士でなければしないでしょう。
不特定多数の人と肉体関係を結ぶ人も中にはいますが、そこに本気の思いが込められていなければ、付き合っていることにはなりません。
学生同士の「付き合う」の定義
学生と社会人のカップルとでは、付き合うことの定義に多少の差があります。
その差の理由のほとんどは年齢や経験の差によるものでしょう。
学生の頃はまだまだ精神が幼いため、お互いに自分が相手を好きだという気持ちだけでいっぱいになってしまって、上手く相手を思い遣れないこともありますし、また目先の幸せしか見ていないこともあります。
しかしそれは決して悪いことではなく、学生という若さゆえの微笑ましさでもあるでしょう。
それを踏まえた上で、学生同士の付き合いの定義を以下に挙げていきます。
「今」とても好きで一緒にいること
誰でも経験があるように、子どもの頃や学生の頃には、自分が好きになった人のことで頭がいっぱいになってしまいます。
「こんなふうに付き合えたらいいな」「こんなふうに一緒に過ごしたい」という目先の欲や希望で胸がいっぱいになってしまって、毎日好きな人と一緒にいることだけで幸せを感じられることでしょう。
それはとても素晴らしいことですが、同時に将来のことをまったく考えていないことでもあります。
進路先が一緒かどうかでは悩むことはあるものの、この先のことを長く見据えて2人の関係を考えているカップルは少ないでしょう。
大半の学生カップルは、とにかく「今」自分たちが好き同士一緒にいることを重要視する傾向があります。
「彼氏」「彼女」がいるというステータスを得ること
彼氏や彼女がいるということ自体が、学生にとってはステータスである場合もあります。
友達同士の話の中で、自分の恋人の話題ができることを自慢に思う子も多いですし、恋人がいるという事実だけで周りの友達からは一目置かれることもあるでしょう。
友達の中でも自分が優位に立ちたい、気分良く自慢したいという気持ちが強い人は、学生の内から彼氏や彼女を作ることに一生懸命になることもあるでしょう。
社会人同士の「付き合う」の定義
社会人同士で付き合う場合には、学生の頃とは考え方や覚悟がまったく違っています。
とくに年齢を重ねれば重ねるほどに、付き合うことがすなわち将来のことを意味する場合もありますので、誰かと付き合うことに慎重になる人もいるでしょう。
そんな社会人同士の付き合いの定義についてご紹介します。
結婚を考えている相手がいるということ
社会人になってから恋人ができると、男性でも女性でも、いずれは結婚を考えるでしょう。
学生同士であれば未来のことはまだまだ先に思えますが、ある程度の年齢になると、「付き合う=結婚相手になるかも」と考えるのが当たり前になってきます。
そのため、気軽な気持ちで付き合う相手を選ぶこともできなくなり、慎重に交際相手を探す人も増えてきます。