何かを達成するときにはときには、このように自分を苦しめることが必要なこともありますよね。
そのようなことを示しているのがこの言葉になります。
また、「一意攻苦」という言葉は、「一意専心」とは完全に意味が合致しないのはすでにお分かりかと思います。
「一意専心」という言葉は、自分を苦しめることなくただひたすらにひとつのことに打ち込むことをさしています。
その点で使い方には気を付けましょう。
一意奮闘
「一意奮闘(いちいふんとう)」という言葉も「一意専心」の類義語として扱うことができます。
というのも「一意」という言葉が最初にくっついているので、「ああ、一つの物事に集中しているんだな、そうしようとしているんだな」という気持ちを汲み取ることができるかと思います。
さらにそこに「奮闘」という言葉をつけることによって、「一つの物事を達成するために自分を自ら奮い立たせているさま」というような意味を持っていることになります。
「一意専心」というのはそこまで自分を奮い立たせるようなこともなかったのですが、「一意奮闘」という言葉は自分を奮い立たせることによって、さらにモチベーションをあげ一つのことに集中していこうとしている様子を表していることになりますね。
“気合いの入れ方”においては、少し意味が異なってきますが一つのことに集中しているという点では同じ意味ということができます。
一生懸命
「一生懸命」(いっしょうけんめい)という言葉は、「一意専心」という言葉よりかは使い機会が多いでしょうし、それに耳にする機会も多い言葉なのではないでしょうか。
この「一生懸命」という言葉は、命を懸けてまでもある特定のことに取り組む様子、さらにはそのようにしなくてはいけないくらいまでに切羽詰まっている様子を示している言葉になります。
あなたは「これが達成できなかったら死ぬしかない」というような状況に陥ったことはあるでしょうか?
そのような生命の危機に関するような事態に出くわすことはほぼないかと思いますが、もしもそのような状況に陥ってしまった場合には其のことを避けるために何が何でもできることを行うようになりますよね。
それもこれまでにないくらいの才能や能力を発揮することもあるでしょう。
そのためには、”ひとつのことに集中して行う”ことが重要になってきます。
そのような点において「一意専心」と同じ意味を言うことができるんですね。
また、「一生」というのは”人生をかけている”、「懸命」というのは、”命をかけている”という意味を持っています。
一心不乱
さきほど言葉の説明をする際にもこの言葉を使用しました。
「一心不乱」というのは、言葉に注目してみるとこの言葉がどのような意味を持っているのかを把握できるはずです。
「一心」という言葉は、「心をひとつのことに集中させている」という意味があり、さらに「不乱」という言葉は「乱すことなく」という意味を持っていますね。
つまり、一つのことに集中している、それも何も邪魔されることなく集中力が高い様子というのを表している言葉になります。
つまり「一意専心」という言葉と同じ意味を持っているということになりますね。
無我夢中
あなたは「無我夢中」になったことはありますか?
「無我夢中」という四字熟語もこの漢字を見ればその意味を解釈することができるでしょう。
ずばり「我をなくしてしまうほどまでに、夢の中に入り込むこと」であり、それは自分を忘れるくらいに時間を忘れるくらいに何かに集中してとりくむ様子を示している言葉になるんですね。
要するに「一意専心」という言葉と同じ意味を持っていることになりますが、「無我夢中」という言葉のほうがどこか“楽しんでいる”というニュアンスを含んでいることになります。
一意専心の使用例
これまでに「一意専心」という言葉の意味やその類義語などをお伝えしてきました!
類義語がすべて四字熟語だったことにがっかりしてしまった方は多いかと思いますが、こんなにもたくさんの同じ意味を持っている四字熟語が存在していることに驚かれた方もおられるのではないでしょうか?
とはいっても、そのような類義語を確認してもまだまだ「一意専心」という言葉をどのように使えばいいのかわからない、まだ使うことに不安を感じているという人もおられるかもしれないですね。
そのような方のために、ここでは「一意専心」という言葉をどのように使えば正しい使い方になるのか、またどのように使っていけばいいのかについてお伝えしています。
それぞれの使い方を覚えてしまうくらいまでにしておくと、今後「一意専心」という言葉を使う際に困るようなことはないでしょう。
一意専心に問題に取り組む
これはどのような意味を持っているでしょうか?
ずばり「周りに邪魔されることなくひとつのことに集中するように問題に取り組む」という意味になりますね。