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「お申し付けください」とはどういう...(続き2)

なぜならばビジネスのシーンにおいては常に上下関係がはっきりとしている場合が多く、自分よりも上の立場の人間と話をする機会などが非常に多いからです。

そして自分よりも上の立場の人間から何かの指示を仰いだりするようなことなどは非常に多く、命令されることなどもしばしばあります。

なので、ビジネスのシーンにおいては自分に何かを命令してくださいという意味合いでお申し付け下さいという言葉を頻繁に使うということになります。

直接的に命令してくださいと相手に伝えるのは、表現方法としては間違ってはいませんが、あまり適切な言葉であるとは言えません。

なので、お申し付け下さいという言葉に変換して伝えると、相手にとってもより印象が良い表現方法に変化するので必ず覚えておいてください。

言い付ける

次にご紹介する申し付けるという言葉の基本的な意味として「言い付ける」という意味が挙げられます。

言いつけるとはどのような意味なのかといいますと、簡単に一言で言えば命令するという意味で解釈することができます。

つまり、先ほどご紹介した命令するという意味合いとほぼ同じような意味であると考えることができます。

若干の違いとしては命令するという言葉と言い付けるだという言葉では、言葉の印象が若干変化するようになりますので、多少命令するよりも柔らかい受け取り方ができます。

なので、相手に対して直接的に命令してくださいと伝えるよりも、柔らかい印象であり、かつ相手の印象も悪くさせないで伝えることができます。

お申し付けくださいの意味

ここまではお申し付けくださいという言葉が持っている意味についてご紹介していました。

ある程度お申し付けくださいという言葉の意味を理解いただけるところで、さらに深く理解するために、お申し付けくださいの言い回しの意味について考えていきたいと思います。

そもそもお申し付けくださいという言葉の意味はそれほど難しい言葉の意味ではありません。

先ほどもお伝えした通り、命令してくださいという意味として解釈すればだれもが簡単に理解できる意味合いになります。

では、なぜお申し付けくださいという言葉が難しく感じるのかといいますと、お申し付けくださいという言葉の言い回しが難しいからです。

世の中に存在している難しい言葉の中には意味合いは非常に簡単でもいい話が難しいがために、理解しにくかったりするような言葉がたくさん存在しています。

特に日本語は相手によって言葉を変えるようになっており、謙譲語や尊敬語などといったように、細かい違いがみられるのが特徴的です。

だからこそ、どのように言葉を扱えばいいのか、この場面ではどのように表現すればいいのかわからなってしまいがちになるのです。

なので、改めてお申し付けくださいという言葉の言い回しの意味についてご紹介していきますので、正しく言い回しを理解してください。

申し付けるの謙譲表現

お申し付けくださいという言葉はどのような区分に該当する表現方法なのかと言いますと、お申し付けくださいという言葉は謙譲表現の一つとして知られています。

そもそも私たちが使っている日本語の敬語に該当するものには、いくつか種類が存在しており、尊敬語そして謙譲語、丁寧語の3種類存在しています。

それぞれの意味合いについても知らないという方も多いと思いますので、まずはそれぞれの言葉の基本的な意味合いについて触れていきます。

尊敬語に関しては目上の人に対して使う言葉であり、主に使う名目としては相手を立てたりする時に使ったりする言葉として知られています。

つまり、相手のほうが上の立場であるということを明らかにするような言葉遣いであるといえます。

そして、謙譲語が自分自身をへりくだる時に使う言葉として知られており、自分自身がへりくだることによって結果的に相手を立てる言葉として知られています。

自分自身がへりくだるので敬語とは少し違う表現方法になりますが、最終的な目的としては同じなので、これが意味がわからなくなる大きな理由になります。

そして、丁寧語に関しては、相手に対して丁寧に述べる言葉であり、基本的にはですますなどをつけて使う表現だと思っていただければわかりやすいはずです。

このように敬語には複数の種類が存在しており、お申し付けくださいという言葉は、これらの中の謙譲語に該当すると判断をすることができます。

なぜならば、自分自身は命令を受ける立場であることを明示し、自分自身がへりくだっているような表現になっているからです。

お+申し付け+ください

お申し付けくださいという言葉は謙譲語表現になるとお伝えいたしましたが、そもそもどのような組み合わせになっているのかということをご紹介していきます。

お申し付けくださいということを分解して考えてみると、「お+申し付け+ください」という形に分解して考えることができます。

この形はどのようになっているのかというと、そもそもお申し付け下さいという言葉は命令するという意味の言いつけるが申し付けるに変化しています。

この時点で謙譲表現になっており、この申し付けるに対して尊敬の接頭語である「お」が付け加えられ、最終的に尊敬語の「ください」で結んでいる言葉です。

なので、区分としては謙譲語に分類されており、目上の人や取引相手なのに対して自分が何か言いつけて欲しい時に使うべき言葉として認知されています。

一つ一つ分解して考えてみるとそこまで難しい表現にはなりませんが、全ての言葉を組み合わせて単体で考えてみるととても難しく感じてしまいやすい言葉です。

正しい敬語なのか不安になったりする場合もありますし、そろそろ敬語なのか謙譲語なのか判断がつかないといった問題なども生まれてしまいやすい言葉です。