ニンジンは中央アジアのアフガニスタンが原産地とされています。
古代ギリシャでは薬用としても栽培されており、また中国では漢方でもおなじみです。
ニンジンにはβカロテンが豊富に含まれていて、風邪予防やガン予防、高血圧予防や動脈硬化予防などのたくさんの効果があります。
料理のレシピも豊富で、煮物や炒め物、漬物やサラダ、和え物やジュース、ケーキなどにも活用されています。
スーパーで当たり前に手に入りますし、値段もそこまで高騰することがないため、安定して料理の材料として用いられています。
最近ではにおいや苦味の抑えられた品種も登場していますので、昔に比べればそれほど苦味はありませんが、それでもその苦味が苦手な人は少なくないでしょう。
味が原因!
ニンジンには独特の苦みがあります。
カレーやシチューとして煮込んで柔らかくしてしまえば、味に甘みが出て美味しくなりますが、それでもその味が苦手だという人はいるでしょう。
また、人によってはカレーのように煮込んでしまえば食べられるものの、生のサラダでは苦くて食べられないという人もいるでしょう。
ニンジンはとくに子どもが苦手なことが多く、子どもの時代の記憶から大人になってからも食べられないという人もいます。
9.オクラ
オクラはアオイ科の野菜で、独特の歯ごたえとねばねばとした食感が特徴です。
アフリカ北東部が原産とされており、食感は独特ですが味にはクセがないため、軽く茹でて半生の状態で食べることもできます。
白い美しい花を咲かせるため、日本では元々花を観賞するために栽培されていましたが、1970年代からは家庭料理として食卓にも登場するようになりました。
オクラにはカリウムや食物繊維が豊富で、高血圧や心筋梗塞、動脈硬化や脳梗塞などの予防効果があるとされています。
また、オクラ特有のねばねばとした成分には、胃の粘膜保護や、消化を助ける働きがあるとされています。
夏バテ予防にも効果的なので、便秘気味や食欲不振の時にも積極的に食べたい野菜です。
しかし、そんなオクラのねばっとした食感や茹でた時の青臭いにおいが嫌いな人は少なくありません。
口の中でねばつく食感がどうしても嫌な人にとっては、オクラはどんな調理法をしたところで粘りを完全にとることはできませんので、絶対に食べたくないと思ってしまうことでしょう。
10.にんにく
にんにくは中央アジアが原産とされており、日本には奈良時代にすでに入ってきたと言われています。
古代エジプトやギリシャでは滋養強壮の薬として利用されてきた歴史を持ち、現代でもその滋養強壮パワーを頼りにして、夏バテしている時や元気を出したい時には積極的に食べられている食材です。
にんにくは玉ねぎと同じユリ科の植物で、根本の球根を主に食用としています。
にんにくから香る独特のにおいはアリシンというで、これにはビタミンB1の吸収を助け、疲労回復や滋養回復などに効果があるとされています。
また、非常に強い殺菌効果もあり、さらには免疫力を高めてがんの予防にも効果があるとされていますので、気力が落ち込んでいる時や病気予防には最適な食材と言えるでしょう。
にんにくは肉料理の香りつけをしたり、炒め物や煮物、ボイルなどさまざまな調理法も可能なため、世界中で幅広く利用されています。
しかし、にんにくには強烈なにおいがあるため、それが嫌いな人もいます。
とくに食べる前だけでなく、食べた後には胃からそのにおいが上がってきますので、たくさん食べればそれだけものすごい口臭を発することもあります。
前日に居酒屋でにんにくのボイルを食べた人が、翌日出社すると周囲の人から「臭い!」と煙たがられてしまうことも珍しくはありません。
もっとたちの悪いことに、食べた当人は自分のにおいに気付かないことも多いため、にんにくが体臭に混じることで周りの人に迷惑をかけることもあります。
11.ブロッコリー
ブロッコリーはアブラナ科でキャベツの変種です。
地中海沿岸が原産で、ローマ時代から日常的に食べられてきたとされています。
日本には明治時代の頃に、カリフラワーと共に入ってきました。
ブロッコリーは一般的な形のものからスプラウトタイプのものまで、いくつかの種類があります。
とはいえ、家庭の食卓で出されることが多いのは、スーパーでもよく見かける一般的な形のものでしょう。
ブロッコリーにはビタミンCや葉酸が非常に多く含まれています。
またビタミンKやビタミンEも豊富で、疲労回復や老化防止、がん予防を始めとしたさまざまな病気の予防に効果があるとされています。
調理法も茹でたり炒めたりとバリエーションはさまざまですので、毎日でも食卓に並ぶこともあるでしょう。