これはどういうことかといいますと、先ほどもお伝えした通り人格攻撃とはその人の信頼性や権威などに対して攻撃をしたりする特徴を持っています。
つまり、相手の論証云々ではなく、相手の個性や資質などに対して攻撃対象にすることが多いということになります。
本来であれば相手が間違ったことを言っていることに対して反論をする場合、その論証がなぜ間違っているのかということを考える必要性があります。
論理的に相手が間違っていることに対して突っ込みを入れるのが本来の反論だといえますが、人格攻撃の場合はそもそも対象が違います。
対象が論証ではなく、相手自体になってしまうので、当然相手の個性や資質などが攻撃対象になりやすく、自然と人格否定につながってしまうようになります。
なので、人格攻撃には相手の個性や資質などを責めるという特徴が兼ね備えられてしまうといえます。
しかし、人格を否定されるということは想像以上につらいことでもありますし、いわれる側も納得できるようなものではありません。
実際にこれまでに人格否定された経験がある人はよくわかると思いますが、そのようなことを言われた場合は相手に対して嫌悪感を感じてしまいます。
結果的に、そこには不満しか残らなくなってしまい、良いものは何も残らない状態になってしまいます。
なので、人格攻撃はお互いに不幸しか生み出さないような行動になってしまうといえます。
プライベートを探って非難する
次にご紹介する人格攻撃に当てはまるひとつの特徴としては「プライベートを探って非難する」ということが挙げられます。
これに関しては人格攻撃の中でもかなり悪質な例であると考えることができます。
そもそも、相手の論証などを指否定したりする場合相手自身のプライベートなどは全く関係がないものになります。
言われた側の気持ちを考えてみれば簡単にわかることかもしれませんが、自分のプライベートなどを失敗と結び付けられてしまうととても嫌な気持ちになってしまいますよね。
例えば、何か失敗をしてしまったときに、いつもぼんやりしているから失敗をするんだ、というような表現をされてしまうとどういう気持ちになるでしょうか。
必ず叱られた側からしてみれば嫌な気持ちになりますし、自分の性格自体を否定されてしまったような気分になってしまうはずです。
この時に大事なのはなぜ失敗をしてしまったのかという理由であったり、そうならないために必要な対策を教えてあげることだといえます。
ただ単に相手を否定してやろうという気持ちが先行してしまうと、必ずこのような人格攻撃に近い文章になってしまいやすいので注意が必要です。
人格攻撃の実態
ここまでは人格攻撃の特徴についていくつかご紹介していきましたが、人格攻撃というものは非常に悪質な行動の一つに該当しています。
する側からしてみれば何も感じないかもしれませんが、人格攻撃をされる側の立場に立って見ると想像以上に大きな苦痛が伴うものにもなります。
しかしながら、関わる人の中にはこのような言動するような人が少なからず一定数存在しているのも確かです。
なので、人格攻撃をされてしまった時の対処法などは早い段階で身に着けておかなければいけないことだといえます。
そして、どのような場面で人格攻撃をされてしまう可能性があるのかある程度想像をしておおくことも必要だといえます。
そこで、ここからは人格攻撃の実態として、どのような場面で人格攻撃を受けてしまうのか、シチュエーションをご紹介していきたいと思います。
これまでに人格攻撃を受けたことがない方は、どのような場面で受ける恐れがあるのかぜひ知ってみてください。
職場
人格攻撃を受けてしまう可能性があるシチュエーションの一つとして職場が存在しています。
なぜかと言いますと、職場という場所に関しては当然ながら仕事をする場所でもありますので非常にシビアな行動が求められる場所だからだと言えます。
厳しい職場であればあるほど、求められるレベルは高くなってしまいますので、当然ながらそのレベルに達していないと叱られるということが予想されます。
そして、職場には様々な人間が存在していますので、人を管理する側、つまり上の立場の人間なども様々な人間が存在する可能性があります。
当然ながら、やさしい人もいれば、厳しい人もいますし、人格攻撃をするような叱るのが下手な人がいる可能性も考えられるのです。
叱ることが下手な人間がその職場の管理職に存在している場合、当然ながら人格攻撃を受けてしまう可能性はそれに比例して高くなると言えます。
また、当然ながら上の立場ではなかったとしても同じ立ち位置の人間でも人格攻撃を行ってくる可能性というのは考えられます。
なので、シビアな行動が求められる代表的な場所である職場には人格攻撃を受ける可能性がいつも潜んでいるといえるので注意してください。
SNSなどのネット上で
次にご紹介する人格攻撃を受けてしまう可能性があるシチュエーションの一つとして、SNSなどのネット上が挙げられます。
今の時代は誰もがスマートフォンなどを手にすることができる時代であり、実際に数を多くの人がスマートフォンを使って様々なサービスを利用しています。
そのサービスの中の一つとしてSNSが存在しており、現在では非常に多くの利用者が存在しています。