あれこれ議論しても何の利益もないこと
あなたは、誰かと議論をしていてこれは無駄だな、やった意味がなかったな…なんて感じた経験があるのではないでしょうか?
相手があなたの意見を聞いてくれない、耳を貸さない、だけではなくあなた自身または相手がその問題に対して本当は何も感じていなかったりすると、中身のない議論になってしまいますよね。
そのような中身のない議論に気持ちを込めても、さらにおカネや時間をかけても無駄になるだけです。
つまり、何も生み出さないことになります。
そのような点から「あれこれ議論していても何も利益がないということ」を意味しているんですね。
例えば「君との議論は問答無用だ」とか「そんな話をしても問答無用だよね」なんて使うことができます。
「君との議論はなにもうみださない=無駄だ」、「そんな話をしても利益を出すことができない」という意味になります。
もはや議論する必要のないこと
あなたが議論するのはおそらく“議論する必要性がある”ことだからなのではないでしょうか。
国会でも毎日のように答弁などが繰り返されていますが、いつもお内容な答弁をしているのを見ると「今日のその議論は必要なかったんじゃないか」なんて思うようなこともありますよね。
ずばり、そのように議論する必要のないことを「問答無用」という四字熟語で表すことができます。
「あの議論は必要なかったよね」というときに「あの議論は問答無用だったよね」と言い表すことができるんです。
あなたもそのように議論する必要がないな、わざわざ時間をとってまで話をするものではない…と感じるのであれば「問答無用」という言葉を使ってその話し合いを避けることもできるのです。
とても便利な言葉ですよね!議論するまでもなく、もう結果が見えてしまっているとか、話したところで利益を生み出すことがないということが分かっていれば、だれしも議論をしたいとは思わないはずです。
問答無益
「問答無用」という言葉は、「問答無益」という言葉でもいいかえることができます。
この言葉は、「何を話しても利益をうまない」という意味を持っており、一番初めにお伝えした「問答無用」という言葉の意味と全く同じ意味を持っている言葉になります。
そのため、「問答無用」という言葉はありきたりであまり使いたくないというのであれば、「問答無益」という言葉でも議論する必要性のないこと、議論することで何も生み出さない利益のないことを伝えるときに表現することができることになります。
ぜひ、こちらの言葉も活用してみてくださいね。
というのも、四字熟語というのはこのように“言い換えすることのできる同じような意味を持った四字熟語”というのがたくさん存在していることもあります。
もしもあなたが四字熟語の辞書や辞典を持っているのであれば、どのページでもいいのでパッと開いてみてください。
おそらくすべての四字熟語に2つか3つくらいに類語として四字熟語が紹介されているはずなんです。
ぜひ、その言葉までも理解するようにしてみましょう。
なぜならば、類語などを学ぶことによって、特定の知りたい言葉の意味合いをもっと深く知ることができるからなんです。
語源
これまでに「問答無用」という言葉の意味について、3つの項目でお伝えしてきましたね。
いかがでしたか。
あなたが想像していた、これまでに使っていたものと同じ意味のものはあったでしょうか。
お恥ずかしながら、筆者は以前の職場の上司から「その使い方が間違ってる」といわれるまで、「問答無用」という言葉の意味を間違って理解していました。
どのように考えていたかというと「相手にものをいわせない」という意味だと思っていたんですよね。
言語道断という言葉と同じような意味を持っていると勘違いしていたんです。
どうしてそのように思っていたのかわかりませんが、今では少し恥ずかしい過去になります。
もしかしたらあなた自身もそのように「問答無用」という言葉に対してなにかしらの違ったイメージや意味を持っていると感じていたかもしれませんよね。
そんな方は、この言葉の語源に注目してみましょう。
どんな言葉にも必ず語源というものがあります。
語源というのは、その言葉がどのようにして誕生したのかを示している“言葉のルーツ”になるんですよね。
それを知ることによって「こうだからこのような意味なのか!」と思うことができるようになるものです。
では、さっそく今回テーマにしている“問答無用”という言葉の語源について確認しておきましょう。