「問答無用」という言葉は議論をやめることだけではなく、何かをやめさせる、何かがおかしいという意味合いでも使うことができる言葉だということになりますね。
禁止
「問答無用」という言葉には、議論をするのをやめる、それは利益が出ないためという意味が含まれていました。
そのように利益が出ないところに多額のお金をつぎこんで会議室をおさえたり、お茶代をねん出するのってとてもばかばかしいことだと思いませんか?つまり、“禁止”しなければその状況を変えることはできません。
つまり、「禁止する」という意味までも含んでいることになります。
例えば「あなたが外出するのを禁止する」というのであれば、あなたは外出していけませんよ、という意味になりますよね。
それを「問答無用」という言葉でもいいかえることができます。
どのような文章になるかといいますと「あなたが外出するなんて問答無用だ」ですね。
これは「あなたが異議を唱えても、どんなに外出したい気持ちを私に伝えてきてもあなたは外出することができない。
あなたがなにかを主張したところで外出を禁止されるという事実はかわらない」ということになります。
たったの4文字でもこんなにも意味を詰まらせることができるということになりますね!
不許可
ひとつ前の例文で確認していきましょう。
「あなたが外出するなんて問答無用だ」という文章があったとしましょう。
その文章では、あなたが外出するのはだめ、そして外出するために何か意見を述べようとしてもそれを受け入れることはできません、という意味になりますよね。
つまり、“不許可”という意味も含まれます。
「あなたが外出するなんて不許可だ」、要するに“私”に何も言わずに―外出を禁止しているというのに―勝手に外出をするというのは不許可なことであり、絶対にダメなことであるということを意味しているんですね。
ちょっとややこしいですが「問答無用」という言葉には“不許可”というようなニュアンスが含まれることも頭に入れておくといいでしょう。
2.連想される言葉
これまでに「問答無用」という言葉の類語をいくつかお伝えしてきました!
その言葉から、あらたに「問答無用」の意味を知ることになった人もいれば、まさかこんな意味合いまでもあったのか!と驚いてしまう人もいたのではありませんか?
ずばり、そのように類語を学ぶのは言葉の意味を理解するにはとても重要なことなんでよね。
ということで、続いては「問答無用」という言葉から連想することのできる関連語句を確認していきましょう。
これら言葉も「問答無用」という言葉と同じように、言葉を理解するにはもってこいの言葉になります。
ぜひこちらもあわせてチェックし、さらに「問答無用」という言葉に対しての理解を深めていきましょう。
けんもほろろ
あまり耳にしたことがないという方もいれば、日常的にこの言葉を使っている方もいらっしゃるかもしれないですね。
けんもほろろという言葉は、「不愛想に相手の要求などを断る様子」という意味があります。
「けんもほろろ」なんてとてもかわいらしい響きをしているので、まさかこのようなひどい意味を持っているものだと感じないのではないでしょうか?
しかし、「けんもほろろ」という言葉は、相手が何かを伝えてきたとき冷たくあしらったり、さらには要求してきたことを笑顔も何もなく冷たく断る姿をさしているんです。
世の中にはそのような人も存在していますよね。
ずばり、それって「問答無用」にもあるような相手の意見を受け入れない、相手がいっていることを全く聞き入れないという意味として同じということができるでしょう。
例文で確認するのであれば「私はあの人からけんもほろろにされた」ということができ、これは「あの人から冷たい態度であしらわれた」という意味になります。
「問答無用」という言葉でいうのであれば、「あの人は問答無用だった」ということができ、「私」が「あの人」に対してなにかを話しても聞き入れる様子が全くなかったということになりますね。
ウンもスンもなく
「ウンともスンともいわないんだから!」なんて言葉をどこかで聞いたことがあるのではないでしょうか?
この言葉って自分が相手に何かを伝えているのに、相手がしっかりとそのことに対してあいづちをうってくれないときに使いますよね。
ずばり「問答無用」という言葉もそのような意味で使うことができます。
「問答無用」という言葉には相手の話していることをそもそも“受け入れない姿勢”がありますよね。
そのため、相手がどんなにこびてきてもそれにのることはないんです。