まずは、これまでにお伝えしてきた「問答無用」という言葉の意味について思い出してみてください。
話し合うほどのものではない、話し合ったところで利益を生むことができない、なんて意味でしたよね。
それってこれ以上話し合いを進めても無駄になるだけ、とあらかじめわかっていることになります。
つまり、そのような状況を示すためにこの言葉が生まれたんです。
「問うことも、答えることも、それらを用いるのは意味の無いことだ」という文章からみれば、意味を理解しやすいのではないでしょうか。
つまり、それらの状況から、一方的に自分の意見を主張したり、相手の意見を聞き入れたところで何も進展がない、議論は意味ないのですぐにでも終わらせるべきだ…という意味になります。
そこから「問答無用」という言葉ができあがったんですね!さきほどもお伝えしましたが、やはり言葉の意味というのはその言葉を構成している感じを見ることによって、どのような意味を持っているのか確認できます。
それにその語源さえも分かってしまうこともあるということですね!
「問答無用」の類語や関連語
これまでに「問答無用」という言葉の意味だけではなく、その語源についてもお伝えしてきました!いかがでしたか?
「問答無用」という言葉は、話し合いをするまでもない、話合いをしても無駄に終わってしまう…なんていう意味を持っているとのことでした。
実際にそのような状況になったことがあったり、そのような気持ちを感じたことのある方であれば「ああ、そういう意味だったのね」とすんなりと“問答無用」という言葉を理解することができたでしょう。
しかし、そのような経験がない人にとっては、まだまだ「問答無用」という言葉がどうしてそのような意味を持っているのか、それにどういうニュアンスなのかを理解することができていないはずです。
そのままで「問答無用」という言葉の学習を終わらせてしまったら、あなたはこれから先も「問答無用」という言葉に対して正しい理解をすることができなくなってしまいます。
そんなことにならないように、ここでは”問答無用“という言葉の類語や関連語句を確認しておきましょう。
類語や関連語句というのは「問答無用」という言葉の意味を別の意味であらわしているものであり、「問答無用」という言葉の理解を深めてくれるものになります。
はたしてどのような言葉があるのでしょうか?早速確認していきましょう。
1.ある行為をしてはいけないと禁ずること
「問答無用」の意味についてさきほどお伝えしましたね。
そこには自分も相手も意見を言わないような状況を作るニュアンスが含まれていたかと思います。
お互いに話し合っても何も利益を出すことができない、だから自分も主張もしないから君もするんじゃないよ、というようなイメージをもってくださると理解しやすいかも知れませんね。
そのように「問答無用」という言葉には、ある行為をしてはいけないと“禁止する”という意味までも含まれています。
さきほどはそこまで禁止というような言葉を使っていなかったので理解できなかったかと思いますが、「ある行為を禁ずる」ことで相手が話すことも自分が話すような状況も作り出さないということになります。
では、このような意味を持っている言葉にはどのような言葉があるというのでしょうか?詳しく見ていきましょう。
駄目
「あれをしてはだめ!」「これをしてはだめ!」なんて大人が子供に叱るときに使う「駄目」という言葉も何かするのを禁止する言葉になりますよね。
あなたにお子様がいたり、部下などがいるときにはこの言葉で何かを禁止するようにしたことがあるのではないでしょうか。
また、人によっては上司などからこの言葉で注意をうけたこともあるかもしれないですよね。
つまり、「駄目」という言葉は、なにかするのをしないように禁止する、そのようなことをする状態に持って行かないように強制する意味を持っています。
例えば「君がそんなことをするからすべてのことがだめになるんだ」といえば、「君がそんなことをするからすべてのことが禁止されてしまうんだ」という意味合いになります。
この言葉は「問答無用」という言葉以上に日常生活でよく使われる言葉なのでとても理解しやすいのでは煮ないでしょうか。
もってのほか
「そんなのもってのほかだよ!」「あれはもってのほかだった」なんてつかいますね。
この言葉も「駄目」という言葉と同様に日常生活ではよく使われる言葉になります。
意味は、「とんでもない」「けしからぬこと」という意味合いになります。
つまり、“そうするのはおかしいこと”“そんな風にするべきではないこと”といいかえることができますね。
あなたの周りにも「そんなことするのはおかしいでしょ!」とつっこみをいれたくなるような人間がいるのではないでしょうか?例えば、「明日本番だというのに練習をしないのはもってのほかだよ」なんて使います。
この言葉は、ずばり、「明日が本番だというのに練習をしないなんてとんでもない!ありえない!」という意味になります。
ということは、「問答無用」という言葉には「利益も出ないのに話をするなんてありえないよ!」という意味があるということになりますね。
また、「明日が本番だというのに練習をしないなんて問答無用だ」と言い換えることもできます。