つまり、「肝に銘じる」という言葉は自分に言い聞かせるだけの言葉ではなく、このように上司などの目上の人に対して自分の気持ちや決心を伝えるときにも使う言葉になるということになります。
「ご助言を心にとめて、努力します」というよりかは「肝に銘じる」という言葉を使ったほうがどこか決心の強さを相手に伝えることができますよね。
肝に銘じるの類義語
あなたは「肝に銘じる」という言葉を理解することができたでしょうか?
なかには、まだまだその言葉の意味が分からない!という人もいるでしょうし、もっと理解を深めておいて「肝を銘じる」という言葉を使うときにいやな思いをしたくない、自信をもってこの言葉を使いたい!と考えている人もおられるかと思います。
そのような人は「肝に銘じる」という言葉の類義語を確認していきましょう。
「類義語」というのは、ほぼ同じ意味を持っている言葉のことであり、その特定の言葉を理解しにくい時に知っておくとよい言葉になります。
それによって言葉の意味をさらに理解しやすくなるんですよね!では、どのような類義語があるのかをチェックしていきましょう。
1.強く思い、わすれないようにする
まずは「肝に銘じる」という言葉の意味を少しずつおさらいしながら、進めていきましょうね。
「肝に銘じる」という言葉には、なにかを強く思って、心にとめておき、そして“忘れないようにする”という意味合いがあります。
つまり、心にとめるというのは“忘れないように固く決心する”という意味になるんですね。
このような意味における「肝に銘じる」という言葉の類義語にはどのようなものがあるのでしょうか?それらを確認していきましょう。
心掛ける
あなたは、いままさに“心がけている”ことはありますか?心がけるというのは、いつもその特定のことを意識して、そのようにしようと行動することになりますね。
例えば「私は毎朝早起きを心掛けている」というのであれば、「私は毎朝早く起きれるようにしている」という意味になります。
つまり、「私は毎朝早起きを肝に銘じている」とも言い換えることができます。
心から「そうしよう」と決心している、そのために行動しているさまをあらわしていますね。
心に刻む
この言葉も「肝に銘じる」と同じようによく使われる言葉ですね!「心に刻む」というのは、特定の事柄を心にいれこむことを意味しています。
例えば、「私はあの人との恋愛経験を心に刻んだ」なんて使いますね。
この文章は、「(別れてしまった)あの人との恋愛経験を心にずっと残しておくことにした」という意味になります。
ずっと忘れないような恋愛経験をしてきたのでしょう。
また、「肝に銘じる」という言葉で例文をいいかえてみると…「私はあの人との恋愛経験を肝に銘じた」ということができます。
悪いこともよいこともひっくるめて、一つの恋愛経験として記憶にいつまでも残しておこう、それも意識して残すんだという決心を読み取ることができますね。
胸に刻む
「心」というのは、あなたはどこにあると思いますか?多くの方が心臓付近を思い浮かべるのではないでしょうか。
そのため「心に刻む」という言葉は「胸に刻む」という言葉に言い換えることができ、これまた「心に刻む」と同じ意味合いを持っています。
「胸のうちに特定の事柄をいれこんでおく=残しておく=しっかりと記憶する」という意味になります。
これは「肝に銘じる」の意味にもあるような「忘れないようにする」と同じ意味合いをもっていますね。
例文で確認しておきましょう。
さきほどの例文を使うのであれば「私はあの人との恋愛経験を胸に刻んだ」と使うことができます。
「これは私はあの人との恋愛経験を心に刻んだ/肝に銘じた」と使うことができますね。
「肝に銘じた」と使うほうがどこかあの人との恋愛において何か悪いことがあったこともひっくるめて“次の恋愛に活かそう”としているのを読み取ることができます。
2.よく確認すること
「肝に銘じる」という言葉は、ひとつ前の段落でお伝えしたように“忘れないようにする”という意味合いを持っています。
しかし、そのような意味合いだけではなく“確認する”という意味も持っているんですね。
では、心にとめておき、それをいつも確認するようにする…というニュアンスで文章などで使われることが多いです。
では、この意味でつかわれている「肝に銘じる」の類義語にはどのようなものがあるのでしょうか?確認しておきましょう!