あなたは「あの人には釘を刺しておいたから」なんて言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。
この言葉を聞いたことがない人は「えっ本当に体に釘を刺したの!?なんて残酷な人なのだろう…」と思ったかもしれません。
しかし、そのような意味ではないですよね。
何かの圧力をかける時などに使われる言葉になります。
例えば、いつも浮気ばかりしている恋人に対して「次に浮気をしたら別れるからね」と伝えることも“釘を刺す”ことになります。
そのように何かの圧力をかけ、そして相手がそれを自覚しているのか確認したり、相手に肝に銘じたことを思い出させるために釘を刺します。
つまり、釘を刺すことによって相手はその事柄を胸に刻むことになるんですよね。
要するに「僕は彼女に次に浮気したら別れると釘を刺された」という文章になり、これは「僕は彼女に次に浮気をしたら別れるといわれ、そうしないように肝に銘じた」といいかえることができます。
立場は違えど、伝えたいことは同じになりますね。
念には念を入れる
あなたはなにか念には念を入れるようなことをしていますか?
“念には念を入れる”というのは、普通以上にその特定の事柄を気にして集中して取り組むことを指しています。
例えば「この書類を作成するにあたって、情報収集には念には念を入れた」と使うことができます。
「念を入れる」だけでも使うことができますが、さらにその意味を強めるために「念には念を入れる」と使うことができます。
予測していることだけが起こるわけではない世の中・人生だからこそ、さきまわりをしてできることからしておくことによって“防ぐ”ことができますよね。
それに何か悪いことがあっても念入りに準備しておくことによって、上手に対処できるようになるものd巣。
それを意味するのが「念には念を入れる」になります。
さきほど記した例文で「肝に銘じる」といいかえるのであれば、「この書類を作成するにあたって情報収集には“気を付ける”ことを肝に銘じた」となります。
入念に
「念には念を入れる」という言葉は、“入念に”という言葉でも使うことができます。
「入念に」という言葉を解剖していくと「念を入れる」という表現が入り込んでいますよね。
つまり、「念には念を入れる」と同じく何かに注意してその特定の事項に取り組むことをさしているんですね!さきほどの例文をつかってみますと「この小異を作成するにあたって、情報収集は念入りに行った」となります。
これは、情報収集をなによりも重点的に行った、確認しながらやりました、という意味になります。
そのため、「肝に銘じる」という言葉とほぼ同じ意味を持っているということになるんですね!
3.物事の重要性を強く意識すること
最後に「肝に銘じる」には“物事の重要性を強く意識する”というニュアンスも含まれています。
そのように強く大事だな、大切なことだなと思うからこそ“心にとめておこう”“忘れないようにしよう”“確認しなきゃな”と思うことができるんですよね。
あなたもそのように感じていることがひとつやふたつくらいはあるのではないでしょうか?では、この意味において「肝に銘じる」という言葉の類義語になっているのはどのような言葉があるのでしょうか。
さっそく確認していきましょう。
忘れずにいる
あなたは、忘れないでいようとしていることはありませんか?これから開かれる会合の資料をしっかり頭に入れているとか、やるべきことを忘れないようにしている方もいらっしゃることでしょう。
そのように「忘れずにいる」という表現方法も「肝に銘じる」とほぼ同じ意味を持っているということができます。
例文で確認していきましょう。
「私はあなたがしたことを忘れずにいる」と表現するのであれば、この文章では「あなたがしたことを忘れないからね」という意味になり、おそらく何か悪いことをしてそれを決して忘れることはない、そして少し怒りの気持ちもまだ持っているのよ、といういうことができます。
この話し手は“あなた”がされたことにひどく心を傷つけられたのでしょう。
もう二度とその人から裏切られないように、そして裏切られたという最悪の過去を忘れないことによって、“あなた”に対して防御線をはろうとしている言葉になります。
これは「私はあなたがしたことを肝に銘じている」ということができますね。
これもまた、相手がしたことを絶対に忘れないからねという意味になり、それもかなりの重要度の高いものになります。
痛感する
あなたは、誰かの話を聞いて“ああ、そんな痛い気持ちをしていたのね”と同感した・共感したことはありませんか?