「〇〇さん、これ食べる?柔らかくて美味しいよ」などと言いながら、自分の箸で肉を掴んでわたしの小鉢に入れようとするなど、最悪なのです。
この人は、なんと無神経な人なんだとその印象が強く頭に残ります。
そのことがあったことで、それ以外の彼のことは見えていないのです。
彼はどんな生活をしていて、どのような人間かまでは意識に残っていないことに気付きました。
このように、嫌いなことが目につくと、その人の一部しか見えていないことが分かりました。
ごく一部の事だけで、「嫌い」と決めてしまうことは、全体を見てから判断しても遅くはないとも思ったのでした。
案外、彼の良い面を見つけると、「嫌い」から「好き」に変化するかも知れないのです。
3.ネガティブな感情が取り払われた
信頼している彼から嫌なことを言われた時には、もうこの人は好きになれない、とネガティブな感情が湧くものです。
理不尽なことを言われたり、家族の悪口を言われたり、自分の容姿を馬鹿にされたりと、いろんな中傷にネガティブな感情を持ってしまうことがあるのです。
これだけは我慢ならないという限界を超えてしまったのです。
このような、ネガティブな感情程強く残りやすいので、忘れるのは簡単ではありません。
しかし、その嫌いな行動にはわけがあったり、別の目的があったりすることが分かると、「そうなんだ」「そういうことなの」と逆にポジティブな感情に転換することがあります。
例えば、今付き合っている男性とは、もうすぐに婚約するかも知れないところまで行っています。
しかし、もう一人の嫌いな男性が、わたしたちの仲を邪魔をしに来るのです。
あまりにもしつこいので、面と向かってきつい言葉で罵倒したこともありました。
しかし、好きな彼氏との恋仲を壊しに来るのです。
そしてある時に、とうとう「もう近寄らないでくれる?警察に訴えるわ!」と怒った時に「わかった。
しかし言っとくよ!彼には奥さんがいるんだ」と告げると目の前から消えていったのでした。
そこでハッと思って調べてみると、彼氏はれっきとした既婚者であることがわかりました。
そして、恋仲を邪魔していた男性は自分のことが好きで気にかけていたようなのです。
この事実から、彼に対するネガティブな感情は取り払われたのでした。
「嫌い」な感情から「好き」な感情に変わる瞬間でした。
プライドや敗北感などの感情の変化
わたしはこんな男性しか好きになれないの、と高い理想を持っていたので、なかなか周りの男性を好きになれないのです。
余計なプライドが邪魔をして、普通の男性は嫌いなのです。
しかも、容姿にもこだわり、自分よりも背が高くてハンサムで一流の企業に勤めているなどと条件を決めていました。
しかし、自分の器量を考えずに、「あの人は嫌い」を連発しているうちに、だんだんと婚期も遅れてしまったのです。
ある先輩から、「このままでは一生独身よ!」などと言われた上に、「いつまでも高い理想を掲げていたり、普通の男性と結婚すると負けなどと敗北感を持つようでは、幸せになれないよ」とも諭されたのです。
世の中には、いろんなカップルがいるわけで、多少のプライドや敗北感にこだわっていると、大事な人を見過ごしてしまうと感じて、改めてポジティブな感情で見ることで理想の男性を見つけることができたようです。
「嫌い」だというこだわりを捨てれば、新しい自分を発見することもできます。
4.好きと嫌いは紙一重だということに気づく
「紙一重」とは、薄い紙一枚の差ということで、極めてわずかの差しかないことを表しています。
実力が伯仲しているさまを表しますが、「両者の実力は紙一重の差しかない」などと、ほぼ互角であるという意味なのです。
「好きと嫌いは紙一重だ」と言われていますが、「好き」と「嫌い」はまったく逆の方向を向いているように思えるのですが、紙一重とはどういうことなのでしょうか?
それぞれは、正反対の方向を向いた感情なのですが、恋愛の場合には特別で、「嫌い」から「好き」に急に変わることがあることから「紙一重」と呼ばれるようになったようです。
同じようなことわざとして、「馬鹿と天才は紙一重」というのがあります。
普通の人から見れば馬鹿なことばかり考えているような人が、すごい発明をして有名になったりする事例は多いようです。
そんな時には、彼のことを「天才」だと呼ぶようです。
「馬鹿」と思われていた人がある日に「天才」になってしまうこと、どちらに転ぶかもわからないことを、紙一重と呼んでいるようです。