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「元も子もない」とは?意味や使い方...(続き2)

その場合、まとまったお金を簡単に用意したりすることは不可能なので、銀行に対してお金を借りようと考えるとします。

しかしながら、銀行の立場で考えるとただお金を貸すことは銀行にとってデメリットしかありません。

そこで、お金を貸す代わりに貸したお金の金額によって一定の利率を定めて、その分利子としてお金を支払ってほしいと提案します。

これが利子であり、銀行側に取っていえば利息であると考えることができます。

こうすることによって銀行はお金を貸すことに対してメリットを見出すことができ、借りる側もまとまったお金を借りることができるというメリットを得られます。

これこそが利子であり、お金を支払う側の名称であるといえます。

この利子という言葉の意味が、元も子もないという言葉の子に該当しているといえるのです。

簡単に言うとどういう意味か

元も子もないという言葉の由来である、元金という言葉の意味と利子という言葉の意味をご紹介していきました。

元金という言葉と利子という言葉の意味を正しく理解いただけたところで、改めて元も子もないという言葉の意味について触れていきます。

元も子もないという言葉の意味は先ほどご紹介した通り「利益ばかりか元手まで失う、何もかもすっかりなくす」という意味があります。

これを先程ご紹介した元金と利子という言葉を絡めた上で考えてみると、「貸借した金銭や元手、そして利子などもすべて失ってしまう」という意味になります。

これだけでは少し意味が分かりづらいので、具体的な例を挙げてご紹介していきます。

例えば会社を立ち上げるために1000万円のお金を銀行から借りて毎月それに対する利子を支払っていたとします。

しかしながら、気づけば銀行から借りた1000万円というお金がなくなってしまい、最終的に何もかも失ってしまい、利子だけを支払うという状況になったと仮定してください。

これこそが、まさに元も子もないという状況に該当するということになります。

なので、元も子もないという言葉を簡単に言うと「何もかも全てを失ってしまうことのたとえ」を意味しています。

また、別の意味合いとして「無理をしたり欲張りすぎて結局何も得られなかった」という意味も存在します。

これが元も子もないという言葉の意味であり、会話などで表現されている言葉の意味であるといえます。

「元も子もない」の使い方

ここまでは元も子もないという言葉の語源や具体的の意味についてご紹介していきました。

元も子もないという言葉の意味を理解いただけたところで、ここからは元も子もないという言葉を実際に文章に直すとどのような使い方ができるのかご紹介します。

日常生活の中で耳にしたことがある方も非常に多いと思いますが、改めて正しい意味を理解したところで正しい使い方をチェックしてみてください。

せっかく宿題をしても持ってこなかったら元も子もない


まず初めにご紹介する元も子もないという言葉を使った例文として「せっかく宿題をしても持ってこなかったら元も子もない」という例文が挙げられます。

この例文はどのような意味なのかと言うと「せっかく宿題をしても持ってこなかったら意味がない」という意味の例文として挙げられます。

これはどういうことなのかと言いますと、単純に宿題をしてもそれを持ってこなければ宿題をした意味がないということを意味しているたとえです。

先ほどもご紹介した通り、元も子もないという言葉には何もかも全てを失ってしまうということのたとえを意味しています。

それはこの文章の中で表すとすれば、頑張って行った宿題のことを意味しており、せっかく頑張ったのにそれが意味をなさなかったことを表現されています。

言い換えてみれば、元手が宿題を意味しており、その元手がなくなる、つまり宿題の意味がなくなってしまうということのたとえになっているのです。

なので、あとは意味を代入していただくだけで文章としての意味が通るようになります。

この例文は、元も子もないという言葉を使った一般的な表現方法の一つとして考えることができます。

準備をしていたのに本番にいかなかったら元も子もない

次にご紹介する元も子もないという言葉を使った例文として「準備をしていたのに本番にいかなかったら元も子もない」という例文が挙げられます。

これはどのような意味合いなのかと言いますと「準備をしていたのに本番に行かなかったら意味がない」という言葉の意味で解釈することができます。

この例文に関してもそこまで難しい意味合いにはならずに、単純に元も子もないという言葉の意味をそのまま代入していただければ分かるはずです。

先ほどご紹介した例文と同様に、元も子もないという言葉を何もかも失ってしまうという例えに入れ直して頂ければ分かりやすくなるはずです。

この場合、時間をかけて準備をしたことを元手という言葉に言い直すことができます。

つまり、時間をかけて準備をしたことが元手であり、最終的に本番に行かなかったことで、その元手が意味をなさなくなってしまったことをたとえています。

元も子もないという言葉はお金に関係していないことまでも表現することができる利便性の高い言葉です。