声に出し、耳で聞き、目で追うなどの行為です。
例えば英語の文章を記憶しようとする時、まずはヒアリングをして耳で言葉の流れやイントネーションなどを覚えようとします。
次に文章を目で追いながら、自分で声に出してしゃべる練習をします。
それを何度も繰り返していると、ただ目で見て頭で記憶する場合よりも、確実に、そして正確に記憶をすることが可能になります。
また、ものを覚えようとする時以外にも、体を使った方法は効果的です。
例えば論文のように自分で考えた文章を確認する際にも、ただ目で追うよりも声に出して文章を確認する方が、よりしっかりと頭に文章が入ってくるため確認しやすくなるでしょう。
覚えたことをアウトプットする
アウトプットとは、直訳すると「生産品」「出力」という意味があります。
これが日本のビジネス界では、「経験や学習したことを元に、収めることの出来た実績や成功、効果」という意味で使われています。
さらに分かりやすくした意味では、「何かを生み出すことや発信すること」「目に見える形を生産すること」などがあるため、もし上司から「アウトプットをしろ」と指示を受けたら、「実績を上げろ」や「仕事で成果を出せ」と言われていることになります。
これらを踏まえて、ものを記憶する際にも、一度覚えたらそのままにはせずに、必ずアウトプットをしましょう。
例えば前日の夜にものを覚えたなら、翌朝それを紙に書き出したり口に出したりして、しっかりと復習をします。
一度覚えたことをそうして復習(アウトプット)することによって、脳に記憶として刻み付けやすくなります。
場所を変えて覚える
何かを覚えようとする時に、覚えやすい環境と、覚えにくい環境というものがあります。
例えば周りが騒がしい環境で集中してものを覚えようと思っても、周りの雑音が気になって頭に上手く入らないことでしょう。
一方で、物音のしない静かな空間内でなら、集中して記憶力を働かせることが出来ます。
このように、何かを記憶する際には、出来るだけそれが覚えやすい場所に自分で移動することによって、効率的に覚えることが出来るようになります。
もし音がある環境の方が覚えやすいのなら、あえて人混みの多い場所に移動して、ものを記憶するようにしましょう。
また、音があると集中出来ないという人は、図書館や自室など、静かな空間に移動してそこで覚えるようにしましょう。
自分が覚えやすい環境かどうかによって、物覚えの良し悪しも変わってきますので、まずは自分がどんな環境下なら記憶力を働かせやすいかを理解することから始めましょう。
感想日記をつける
感想日記をつけることで、物覚えの悪さを改善させることが出来ます。
感情を伴う記憶というものは、脳に長く残りやすいです。
例えば映画や本を読んだ後で、その感想をツイッターなどのSNSに書いておくだけで、いつ自分がどんなものを観たのかということが一目で分かるようになります。
そして感想日記を見直すことで、具体的なストーリーまでは思い出せなくても、自分がどんな場面でどんな風に感じたのかということを思い出すことは出来ます。
短い感想を読み返すだけでも、そうした当時の記憶を思い出しやすくなりますので、感想日記をつけるようにしましょう。
身近なものに置き換えてみる
例えばパソコンにまったく無知な人に対して、「電源ボタンを短く押すとスリープモードに入って、長押しをすると強制シャットダウンになるよ。」と言ったところで、知らない人にとっては「何を言っているのか分からない」状態になってしまいますよね。
そんな時に、パソコンに無知な人にも分かりやすく説明する内容を置き換えることで、相手は理解しやすくなります。
例えば「この丸い電源ボタンを短く押すと、パソコンが眠った状態になるよ。でも長押しすると電源が落ちちゃうからね。」と説明を言い換えると、相手にも「ああなるほどね」と内容が伝わりやすくなります。
人に話をする時には、相手の身近なものに置き換えて話をすると、それだけ相手は内容を理解しやすくなります。
それと同じように、自分で分からないことがあった時には、身近なものに置き換えて分かりやすくすることで、記憶に残りやすくなります。
復習する時間を取る
一度覚えただけでは、数日も経てば覚えた内容を忘れてしまいます。
脳は毎日のように、たくさんの記憶したことを整理しています。
毎日使うことは重要な項目として脳もしっかりと記憶していますが、記憶してからあまり使う記憶がない情報は、脳が「不要な情報だ」として削除してしまいます。
これが「忘れる」ということですので、例えものを覚えたとしても、それを頻繁に使わなければ記憶したものは時間の経過と共に忘れてしまいます。
そのため、一度覚えたことに満足するのではなく、必ずそれを復習する時間を取りましょう。
復習することで、脳は「これは必要な情報なんだ」と判断しますので、何かを覚えた時には、後日それを復習する時間を取るように努めましょう。