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ハイカラは死語?ハイカラな人の6個...(続き3)

髭を生やしている

次にご紹介する男性のハイカラな人の特徴として「髭を生やしている」ということが挙げられます。

髭を生やしていることがハイカラな人の特徴に該当するということが不思議に感じる方もいると思います。

なぜならば、日本でも昔の時代から髭を生やしていた人はいるので、なぜ髭を生やすことがハイカラな印象にうつるのかわからないと感じるのも当然だからです。

しかしながらこれには理由が存在しており、日本の歴史を辿っていくことによってその答えを見つけることができます。

元々遡り戦国時代を考えてみると、戦国時代では男性は髭を生やすことによって自分の権威を象徴していたと言われています。

つまり、偉い人ほど髭を伸ばして髭がある人はそれなりに権力を持っている人であるという風潮が存在していたからです。

なのでもともと髭を生やすことは魅力的なことだと思われていましたが、江戸時代になると逆に上の位の武士になると髭を剃る習慣が徐々に広まって行きました。

なので、元々とは逆の風潮が広まってしまい、髭を剃っている人の方が権威を持っており、髭を蓄えてる人は権力を持っていないという風潮になってしまいました。

つまり、江戸時代では髭を生やしていること言うことは野卑な人というイメージがもたれ、あまり良い印象にはなっていなかったのです。

その状態で西洋の文化が入ってきたことにより、髭を生やすということは、文明開化、新しい文明のイメージが定着していくようになります。

今でこそオシャレに髭を伸ばしたりしている人がたくさんいますが、昔はそれは主流ではなく一部の人が西洋の文化を取り入れたという風にしか写りませんでした。

なので、髭を生やしている西洋の文化を取り入れた人はハイカラな人という表現をされるようになり、ハイカラな人の特徴として考えられていました。

しかしこの考え方も1873年に明治天皇が髭をたくわえた姿の写真を撮影されたことから、徐々に考え方が変わっていたとされています。

必須アイテムを身に着けている

次にご紹介する男性のハイカラな人の特徴として「必須アイテムを身に着けている」ということが挙げられます。

これはどういうことかと言いますと、ハイカラの人はおしゃれ(必須)なアイテムを身につけている人が多いという考え方が存在していたからです。

具体的に必須アイテムとはどのようなものを指し示しているのかと言うと、シルクハットやネクタイ、手袋やステッキなどが挙げられます。

なかなか今の時代にはこのようなアイテムを常に身につけている人がいないかもしれませんが、ネクタイや手袋などは場合によっては身につけている人も多いです。

では、なぜこれらのアイテムを昔の人は身につけていたのかと言うと、もともとこれらのアイテムは自分自身のステータスを示す道具として考えられていました。

つまり、これらのアイテムを持っている人は身分が高い人であり、周りの人から一目置かれていたと考えることができます。

今の時代で考えるとおしゃれなバッグや服などを着ている人や、高級な車などを持っている人などが同じような感覚になるのかもしれません。

これらの道具などを身につけている人はおしゃれでお金を持っている人であるという風潮が広まっていたので、結果的にハイカラな人の特徴として考えられていました。

女性編

ここまではハイカラの特徴を持った男性についてご紹介していきました。

そして、ここからは反対にハイカラの特徴を持った女性について詳しくご紹介していきます。

西洋風の文化が訪れた際には、男性だけではなく女性も西洋風の文化を取り入れたりしてる人が多く存在するようになりました。

今でこそ当たり前のことを当時ではとても珍しいことに写っていたので、今と昔では考え方に大きな違いが存在するといえます。

その点を踏まえた上で、昔のハイカラの女性はどのような特徴を持っていたのかチェックしてみてください。

着物×袴

まずはじめにご紹介する女性のハイカラな人の特徴は「着物×袴」というファッションを組み合わせていたことが挙げられます。

これはどういうことかと言いますと、もともと昔の日本は女性は着物を着たりすることが一般的とされていました。

これは昔の文献などを見ればすぐにわかることですが、女性の格好はいつも着物の格好であり、着物が学校の制服などでもありました。

しかし、現実的に考えると着物は動きにくいことこの上ありませんので、見栄えはしますが、どうしても実用的な服装であるとは言えませんでした。

そこで、西洋の文化が取り入れられたことによって次第に袴田が女学校の制服として採用されるようになってきました。

今の私たちからしてみると袴を着ることだけでも大変に感じるかもしれませんが、当時は着物が当たり前だったので袴でも十分動きやすいファッションでした。

そこから次第に袴を着る女性が増えていったのですが、当時はまだまだ文化が浸透していなかったので、袴を着る人はハイカラな人だという表現がなされていました。

なので、袴を着ている人はハイカラな特徴を持っている女性であると考えられます。

ちなみに、現在ではなかなか普段着なのでは着たりしませんが、卒業式なので女性が袴姿になったりすることがよくあります。