読解力」とは、文章を読んでその内容を理解する力です。

国語の文章や英語の長文を想像する人もいますが、新聞やテレビ、ネットなどの身近な情報もすべてこの読解力が関わっています。

誰もがごく当たり前に読解力を持っているように思えますが、実は近年、この読解力がない人が増えてきています。

なぜ読解力がなくなってきているのか、また読解力を身に付けるためにはどうすればいいのかをご紹介していきます!

読解力がない5個の理由

あなたは自分が読解力のある人間だと思いますか?

「自分は読解力がある」と自信がある人の多くは、文章を読むのが好きだったり、文章からその意図するものを読み取るのが得意だったりするでしょう。

一方で、「自分には読解力がない・・」と思う人は、学生の頃に文系の科目が嫌いだったり、小説のように長い文章を読むのが苦手だったりすることが多いです。

読解力には確かに教養の有無が関係していますが、読解力とは何も文章を読み取る力のことだけではありません。

会話をしている相手の表情や雰囲気、気持ちなどを察する力もまた読解力なのです。

そのため、必ずしも国語が出来ないから読解力もないというわけではありません。

文系の勉強が苦手でも、他人の気持ちを察することが出来たり、その場の雰囲気を読んだりすることが出来る人は、ある程度の読解力はきちんと身に付いていると言えるでしょう。

とはいえ、やはり読解力の基本は文章を読んでその内容を理解することです。

自分が文章からその意図を読み取るのが苦手だという人は、なぜ自分が苦手に感じてしまっているのか、その理由をここで改めて探ってみましょう。

以下に読解力がない原因について挙げていきますので、当てはまるものがないか一つずつ確認していきましょう。

1.正しい日本語を知らない


私たちは日常的に、ごく当たり前に日本語を使っています。

しかしその日本語の内のいくつかは、実は間違った日本語かもしれません。

例えば「確信犯」という言葉がありますが、あなたはこの言葉の意味を正しく理解して使えていますか?

「確信犯」とは、自らの行動を正しいものと信じて行う犯罪のことです。

そのため、自分が正しい、すなわち正義だと信じて犯罪をおかすことですので、本来はあまり日常的に使われる言葉ではありません。

しかし世間一般では、この「確信犯」が本来の意味とは異なる使われ方をしています。

すなわち、「悪いと思っていながら行動を起こす人のこと」です。

例えば誰かに嫌がらせをしたり、相手が困るのが分かっていながらそれを実行したりと、主に悪戯や悪いことをする際に、知っていながら行う人のことを「確信犯」だと使うことが今では当たり前になっています。

そのため、最近の辞書では「ある行為が問題を引き起こすことを知っていながら、そのように行動する人」という意味が加えられています。

新たに意味が加わっているのなら、現代における「確信犯」の使われ方も、正しいものと認定されたのかもしれません。

しかし、それは世間一般に広く使われたから新たな意味が生まれただけで、本来の正しい日本語とは言えないでしょう。

このように、毎日当たり前のように使っている言葉でも、実は正しい日本語を知らずに使っていたということはよくあります。

そして正しい日本語を知らないからこそ、読解力もなくなってしまうのでしょう。

略語の多用

正しい日本語を知らない人が増えている原因の一つに、略語の多用があります。

パーソナルコンピュータをパソコンと言ったり、コンビニエンスストアをコンビニと略したりするのはまだ誰もが知っている略語と言えますが、「安保」が安全保障、「インフラ」がインフラストラクチャー、「経団連」が経済団体連合会の略語だということを知らない人はいるかもしれません。

そもそも略語とは、正式名称が長いから単にそれを略していると思われがちですが、実際には正式名称をきちんと理解した上で、それを簡潔に言い表すために略語が用いられています。

テレビやネットなどのニュースでは略語で紹介されることが多いですが、略語ばかりが多用されると、正式名称を知らずに略語を一つの単語だと勘違いして覚えてしまう人もいるでしょう。

そうした人たちが略語を多用することによって、ますます正しい日本語や正式名称を知らない人は増えてしまうでしょう。

2.語彙力の低下


「語彙力」とは、語彙(単語や言葉など)をどれだけ知っているかという力のことです。

たくさん言葉や単語を知っている人は語彙力がありますので、会話をする時にもさまざまな言葉を使いこなすことが出来ます。

一方で語彙力がない人は、ある人に比べて言葉を知りませんので、同じ会話でも内容を充実させることが出来ません。

伝えたいことがあっても、それを上手く口に出来ないため、「あれあれ、何だったっけ」「えーとあの、あれがさ・・」などと言葉に詰まり、相手にも上手く伝えることが出来ないでしょう。

また、語彙力がない人は感情的になった時に、自分の気持ちを言葉に上手く変換することが出来ないため、「何だお前は!」「馬鹿野郎!」などの単純な言葉でしか表現出来ずに、語彙力のある人に言い負かされてしまうこともあるでしょう。

語彙力とは、学校の授業や読書、ネットやテレビなどのさまざまな情報から身に付けることが可能です。

しかし、それらの情報を得ようとしない人や、得る機会が少なくなっている人は、語彙力が低下してしまいますので、その分読解力もなくなってしまうことがあります。

いつも同じ言葉を使っている

いつも同じ言葉を使っている人は、それだけ言葉の引き出しがないということですので、語彙力が低下しているかもしれません。

単なる口癖とは違い、事あるごとに「いつも言っているなぁ」と感じる言葉があれば、それを口にしている人は咄嗟に他の言葉が頭には浮かんでこないのでしょう。

また、人によっては「自分は語彙力がある」と言いたげに振舞いながらも、実際には語彙力がないこともあります。

誰かが視野の狭いことをしていると、「まるで井の中の蛙だなぁ。」とことわざを用いますが、何かあればそのことわざばかりを口にしているのなら、その人は賢い振りをしているだけなのかもしれません。

いかに自分を賢く見せようとしても、口から出る言葉がいつも同じようなことばかりだと、実際には言葉をあまり知らないのでは?と感じられてしまうでしょう。

また、口論になった時に直ぐに「もういい!」と話を切り上げてしまう人や、「ふざけるな!」「馬鹿!」などとお決まりの言葉ばかりを口にする人も、言葉が思いつかないということですので、語彙力が低下しているのでしょう。

3.文章が組み立てられない

一つひとつの単語は分かっても、それを繋げて文章を組み立てることが出来ない人は、読解力がない可能性が高いです。

例えばいつ、誰に、何を、どのようにしてもらったかということを一つの文章にするのに、あれこれと余計な単語を付け加えてしまい、自分でも何が言いたいのか分からなくなってしまうことがあります。

もしくは、文章を組み立てるのに必要な情報はすべてそろっているのに、それを適切に文章として組み立てられないこともあるでしょう。

たくさんの単語を組み合わせて文章を作るのが苦手な人は、同じように一つの文章からその意図するものを察することが苦手な場合が多いです。

文章が組み立てられないということは、文章からその内容を正しく理解することも出来ないということです。

よく「本を読んでも内容が分からない」「読んでいても理解出来ないからつまらない」などと感じる人がいますが、それはきちんと一つひとつの文章を集中して読み込んでいないか、もしくは読解力がないために文章を読み解くことが出来ないか、どちらかの理由から本の内容を理解することが出来ないのでしょう。

スムーズに書けない、構成できない

「文系は文章を書くのが得意で、理系は苦手」という意見はよく聞きますよね。

文系の人は国語が得意な人が多いため、読解力にも優れていることが多いです。

読解力がある人は自分でも文章を難なく作れますので、小説や感想文、論文などもそこまで苦労することなく書きあげることが出来るでしょう。

一方で理系の人は、現象や事象を数値化して理解する能力に優れていることが多いです。

そのため統計やデータなど、すべて数値化出来ることに関しては強いですが、人の心情を表現するような曖昧で明確な答えのないものに関しては苦手な傾向があります。

ましてやそれを文章として作り上げることは、さらに難しいでしょう。

もちろん理系の人でも文章を作るのが得意な人もいますし、文系なのに文章が作れないという人もいるでしょう。

文系理系に関係なく、そうした文章を組み立てることが苦手な人は、いざ論文や感想文を書くことになっても、構成をまとめることが出来なかったり、スムーズに書けなかったりすることが多いです。

句読点の使い方がおかしい

文章が組み立てられない人は、句読点の使い方もおかしい場合が多いです。

例えば「学校帰りに雨が降ったので全身びしょ濡れになって大変だった。」という文章があるとします。

これに句読点を入れると、通常は「学校帰りに雨が降ったので、全身びしょ濡れになって大変だった。」となります。

しかし読解力のない人が文章を作ろうとすると、「学校帰りに、雨が降ったので、全身びしょ濡れになって、大変だった。」や「学校帰りに雨が降ったので全身びしょ濡れになって、大変だった。」などと、読んでいて「ん?」と首を傾げてしまうような位置に句読点が付いていることが多いです。

一般的な読解力のある人なら、自分が文章を読む時にもスムーズにそれを読むことが出来るため、自分が書く時にも普段自分が読む文章と同じように、句読点を正しい位置につけることが出来るでしょう。

しかし、読解力のない人はそれが出来ないため、文章を作っても句読点の位置がおかしいことが多いのです。

4.感情が先行する

感情的になりやすい人は、普段どんなに読解力を身に付ける努力をしていても、カッとなったらそれがすべて頭から抜けてしまうため、せっかく身に付けた読解力も無駄になってしまうことが多いです。

どんなに頭のいい人でも、感情的になると頭がカッカとしてしまい、まともに思考が働かなくなってしまいます。

そして瞬間的に頭に浮かんできたことを最優先に行動してしまうことがあるため、口よりも先に手が出てしまったり、「馬鹿」「阿呆」などの単純な言葉しか口からは出てこなくなったりします。

どれだけ感情的になっても、頭の隅で冷静さを保つことが出来る人であれば、持ち前の読解力で相手を言い負かすことも出来るでしょう。

しかし感情に振り回されてしまうタイプの人や、元々読解力がない人は、感情が先行してしまうため読解力を身に付けにくいことが多いです。

頭の中が整理できない

感情的になっている時には、頭の中が上手く整理出来ません。

目の前の人物や出来事で頭がいっぱいになってしまって、周囲の状況や自分の立ち位置、どちらに分があるのか、その場でどう振舞うのが一番いいのかなどを冷静に判断することが出来なくなってしまいます。

そのため感情的に振舞っている時に、自分がまずい行動を取ってしまってもそれに気づくことが出来ませんし、相手が冷静な場合には正論や理屈を並びたてられて言い負かされてしまうこともあるでしょう。

感情が先行している時には、相手がどんな反応をしてもすべて火に油を注ぐ状態になってしまうため、相手の言葉で冷静になることも出来ないでしょう。

その結果自分が口にする言葉もどんどん白熱していき、いつの間にか話の論点を見失ってしまうこともあるでしょう。

5.内容を意識していない

読解力は、文章をよく読んで、その内容を理解することで身に付けることが出来ます。

どんなにたくさん本を読んでも、文章をろくに読まずに流し読みをしたり、自分の気になるところだけを読んだりしていると、読解力を身に付けることは出来ません。

一つひとつの文章をしっかりと読まなければ、その内容を理解することは出来ませんので、適当に流し読みをしただけの人に、どんな本だったかと詳細を問うてもまともに答えることは出来ないでしょう。

時々「自分はこれだけ読書をしてきた」と自慢げに読書の制覇数をひけらかす人がいますが、そういう人ほど実際にはしっかりと本を読んでいないことが多いため、どんな本がどんな風に面白かったのかと細かい質問をしても、内容を思い出せずに言葉に詰まってしまうことが多いでしょう。

一方で一冊一冊をきちんとよく読み込んでいる人は、本の流れはもちろん、読者に何を伝えたいのか、どんなことが要点だったのかまで本を見ずに詳しく語れるでしょう。

読書をする時には、内容を意識するかしないかで、読解力が身に付くか身に付かないかが変わってきます。

理解しようとしていない

適当に文章を流し読みする人は、そこに書かれている内容をきちんと理解しようとしていません。

当人がしっかりと内容を理解しようとしない限りは、何度同じ文章を読んだところで内容が頭には入りませんので、時間の無駄になってしまうでしょう。

読書をすれば読解力がつくと考える人は多いですが、何冊本を読んだところで集中して内容を読み込まない限り、読解力を付けることは出来ないでしょう。

読解力をつけたいなら、わざわざ本を読むことにこだわらずとも、新聞やネットニュースの記事でも十分に身に付けることが出来ます。

ほんの数行の文章をしっかり意識して読むだけでも読解力は身に付けられますが、それをせず、ただダラダラと文章を読むだけで理解しようとしない人は、いつまで経っても読解力を身に付けることが出来ないでしょう。

読解力を身につける5個の方法!

読解力は、単に文章の内容を理解する力というだけではありません。

文章の内容を正しく理解することはもちろんですが、他人とのコミュニケーションをとる際にも読解力は大いに役に立ちます。

会話の中で相手の表情や仕草、口調などから相手の気持ちを察するのにも読解力が必要とされますので、読解力がないということは、すなわち他人の気持ちを察することが出来ず、コミュニケーション下手ということになります。

文章の内容を正しく理解出来なければ、仕事で書類のやり取りをする際にも困ってしまいますし、また他人とコミュニケーションが上手にとれなければ、人間関係でトラブルになってしまうこともあるでしょう。

さまざまな必要性から、読解力を身に付けることは必須と言えますが、ではどうすれば読解力を身に付けることが出来るのでしょうか?

読解力を身に付けるために効果的な方法を以下にご紹介していきます。

1.一歩踏み込んで調べる

本や新聞、ネットの記事などを読んでいる時に理解出来ないことがあったら、一歩踏み込んで調べる癖を身に付けましょう。

記事の大まかな内容を理解出来ても、分からない言葉や単語があると、その部分の情報が不足することになります。

自分では「分からなくてもたいしたことないや」と思っても、実はその一つの言葉で文章の前後の流れの意味が変わってくることもありますので、分からないままで放置していると内容を誤解してしまう可能性もあります。

また、その場で分からない言葉や単語を放置すると、後になって同じ言葉や単語が他の文章で出てきた時にも、意味を理解することが出来ないため、困ってしまうことになるかもしれません。

知らないままで放置しておくよりも、その場で一歩踏み込んで調べることによって、文章の内容をしっかりと理解することが出来ますし、それを繰り返すことで少しずつ読解力を身に付けることも出来るでしょう。

興味のあることを広げていく

文章を読んだ時に、少しでも興味や関心がわいたことは、そのまま放っておくのではなく、その場でもう少し調べて情報を集めましょう。

一歩踏み込んで調べることで、より自分にとって有利な情報を得られるかもしれませんし、何かの役に立つこともあるでしょう。

情報はいくらでもあって困るものではありませんし、情報量が多いほどさまざまな場面で冷静に対応することが出来るでしょう。

また、興味のあることを広げていくと自然と知識も増えますので、本や新聞などで文章を読む際にも、内容をより理解しやすくなります。

読解力を身に付けるための第一歩が分からない言葉や単語を調べることですので、まずは一歩踏み込んで調べることから始めましょう。

2.好奇心を持って

読解力を身に付けるためには、言葉や単語に対する好奇心が必要です。

文章を読んでいても、その内容に興味が持てなければダラダラと流し読みをするだけになってしまいますし、まともに内容が頭に入ってくることもないでしょう。

例えばスポーツにまったく興味のない人に、スポーツに関する話題を熱心に伝えようとしても、その内容は相手の耳の右から左へと流れてしまい、まともにその熱意は相手に伝わらないでしょう。

また、アニメが好きな人がアニメにまったく興味のない話をしたところで、結果は同じでしょう。

人は自分が関心の持てないものに関しては積極的になれません。

誰も関心がないものに対しては知ろうともしないため、知識や情報を得られることもないでしょう。

読解力に関しても同じことが言えます。

さまざまな場所で目にする言葉や単語に自分の好奇心が動かされなければ、その言葉について詳しく知ろうとは思いませんし、言葉の意味を調べることもしないでしょう。

しかしそれではいつまでも読解力を身に付けることは出来ませんので、読解力を身に付けたいと思うのなら、言葉に対する好奇心を持つように意識しましょう。

最初は渋々でも、知らない言葉があったら直ぐに調べる癖がつくと、次第にそれが好奇心に変わってくることもあるでしょう。

なぜ、どうしてをたくさん考える

言葉や単語を調べることも大切ですが、読んだ文章で疑問に感じたことがあれば、その「なぜ」「どうして」を自分でたくさん考えるようにしましょう。

例え文章に疑問の答えが書かれていたとしても、その上で自分の頭でも「なぜ」を考えることは重要です。

思考力を身に付けると、それだけ読解力も身に付きやすくなります。

例えば「多治見は毎年全国でもかなりの暑さになる」と文章に書かれていたら、「どうして多治見が全国でも暑くなるのだろうか?」と疑問を覚えます。

そこで同じ文章内に疑問の答えが書かれていて、その内容で自分が「なるほど」と納得出来るならそれでいいでしょう。

しかし疑問の答えが書かれていなければ、自分で多治見について調べてみて、「なぜ」を解決させましょう。

すると疑問に感じたことは直ぐに調べたり、自分で考えたりする癖が身に付きますので、それが読解力へと繋がっていくでしょう。

3.本を読む

読解力を身に付けるための基本は本を読むことです。

電車内などの電光掲示板で流されるニュースは直ぐに消えてしまいますが、本であればじっくりと自分の手元に置き、時間をかけて読むことが出来ます。

本に書かれている文章を一行ずつしっかりと読み、よく理解出来ないところがあれば、調べたり考えたりして理解出来るように努めましょう。

普段本を読まないという人は、いきなり分厚い活字本に挑戦しようとしても、途中で挫折してしまうことが多いでしょう。

そこで、最初はとっつきやすいライトノベルや短編小説などの、短めの物語の本から読み始めてみてください。

ビジネス書や専門書では短くとも内容が難しいため、まずは小説から入るのがおすすめです。

それを何度か繰り返したら、徐々にページ数の多い本や専門書に挑戦してみましょう。

伝えたいことを理解しようとする

どんな本にも必ずメッセージ性が込められています。

著者の考えや伝えたいことが本の中には必ず書かれていますので、それを読み取れるように努めましょう。

一番分かりやすいのは、本の「はじめに」「おわりに」の部分です。

「はじめに」は本のおおまかな内容や、著者が読者に伝えたいことが直接書かれていることがあります。

また、「おわりに」では本の内容の要点が分かりやすくまとめられていることが多いため、まずは「はじめに」「おわりに」を読むことで読解力を身に付ける練習をしてもいいかもしれませんね。

とはいえ冒頭と最後だけでは情報は不十分ですので、読んだ後にはしっかりと本編も読むようにしましょう。

「はじめに」や「おわりに」で書かれていた著者の意図を作中で理解することが出来たなら、読解力はしっかりと身に付いてきているでしょう。

感想をまとめてみる

学生の頃に、読書感想文を書いたことがある人は多いでしょう。

読書感想文は、本を読んだ感想についてまとめるものですが、それと同じように読んだ本の感想についてまとめてみましょう。

本の感想をまとめるのは、簡単なようで案外難しいものです。

まずきちんと本の内容について理解していなければ、「ここがどうだった」「あの部分にこう感じた」と具体的な感想を書くことは出来ません。

また、箇条書きで感想をまとめることは出来ても、それを文章としてまとめるのはなかなか難しいため、感想を文章におこすことで、自分が文章を書くことの練習にもなります。

提出する感想文のように文字数が決められているわけでも、テーマが決められているわけでもありませんので、自分の好きなように感想をまとめましょう。

4.日記を書く

毎日日記をつける習慣を身に付けると、自然と毎日文章を書く練習になります。

日記は読書感想文と違い、その日自分にあった出来事を書けばいいですし、また文章量もかなり少ないため、文章を書くのが苦手な人にもおすすめです。

たった三行だけでも文章を書く練習になりますので、寝る前の数分を使って習慣づけましょう。

ただし、短い内容ならばなおのこと、きちんと文章の内容や句読点などの書き方を意識して書きましょう。

「今日も暑かった」という一言だけではなく、「今日も昨日と同じように暑かった。気温は昨日よりも1度低かったが、体感温度は昨日とまったく変わらなかった。」などと具体的な内容と自分の感想を交えてきちんと文章にしましょう。

そうでなければ読解力を身に付けるための練習にはなりません。

毎日続けること

「ローマは一日にして成らず」という言葉と同じように、「読解力は一日にして成らず」です。

たった数日日記を書いて終わってしまっては、読解力はまったく身に付くことはないでしょう。

日記をつけるのが三日坊主になってしまう人の多くは、読書をしても、他のことをしても、すべて三日坊主になってしまいます。

毎日同じことを続ける気力がなかったり、サボり癖が強かったりするため、新しいことをやり始めても直ぐに飽きて続かなくなってしまいます。

しかしほんの数行の日記ですら毎日つけることが出来ないのなら、毎日本を読んで読解力を身に付けることも到底出来ないでしょう。

一度日記を書き始めたなら、できるだけ長続きさせられるように努力しましょう。

5.たくさん話す

たくさん話をすることでも、読解力を身に付けることは出来ます。

不思議なもので、普段人とたくさん話をする人は、それだけ話し方も内容もしっかりと流暢に相手に伝わりやすいです。

それはしゃべり慣れているからというのも大きいですが、何よりたくさん話すことで、自然と語彙力もついて自分で分かる言葉が増えてきます。

一方で、普段はほとんど誰かに話をする機会がない人は、話し慣れていない分会話の内容や構成がめちゃくちゃになりやすく、また言葉に詰まったり、話している内に自分が何を言っているのか自分でも分からなくなったりしてしまいやすいです。

読解力を身に付けたいのなら、日頃からたくさん人と話をするように意識しましょう。

落ち着いて言葉を選んで発言

話をする時には、落ち着いて言葉を選んで発言することを意識しましょう。

気持ちが焦っていると自分が何を言いたいのか忘れてしまったり、話していることが支離滅裂になってしまったりします。

緊張で気持ちが焦りそうな時には、深呼吸をして一度気持ちを落ち着けましょう。

その後で自分が話したいことを、ゆっくりした口調で言葉を選びながら話をしましょう。

するとこちらの言いたいことが相手にも伝わりやすくなります。

コツコツやってみよう

読解力は直ぐに身に付くものではありません。

あなたの周りの読解力に優れている人も、学生の事からコツコツ身に付けてきた結果、今のようになっています。

誰もが直ぐに身に付けられるものではありませんので、しっかりと読解力が身に付けられるようになるまでは、毎日地道に努力をし続けましょう。

本や新聞を読む癖を付けたり、人とたくさん話をしたりする習慣を付けたりすれば、その努力は少しずつ実っていくでしょう。