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「ご贔屓」の意味とは?ビジネスでの...(続き3)

顧客側が自分を常連だと自称するのはおかしなことではありませんが、店や会社側が顧客に対して「常連ですね」と使うのは失礼にあたりますので、基本的には常連ではなく贔屓の言葉で用います。

クライアント

仕事をしていると、よく「クライアントから受注を受けた。」や「〇時からクライアントと打ち合わせがある。」などと口にすることがありますよね。

このクライアントという言葉は、日本語で得意先や顧客を意味します。

得意先とは、いつも自分の会社を贔屓にしてくれている業者や取引会社を表わす言葉であり、また顧客は自分の会社を贔屓にしてくれる客を表わします。

飲食店などの場合には「お客」や「常連客」などと用いるのが一般的ですが、会社の場合には「顧客」「お得意様」などと用います。

「お得意様」と言われた方も自分を特別扱いしてくれているような気持ちになりますので、良い気分でいつもその会社を利用することでしょう。

「得意先に挨拶に行ってきます。」や「顧客と打ち合わせに入ります。」など、日本語でも問題なく使えますが、最近では「クライアント」という言葉を用いる会社員も多いです。

お馴染み

「お馴染み」は「馴染み」の美化語です。

「慣れ親しんで知っている人」という意味ですので、互いの関係性がそれなりにある時に用いられることが多いでしょう。

例えば店に長年通ってくれているお客を他のお客に紹介する時に、「この人はうちの店の馴染みなんだ。」と言えばそれで常連客なのだということが相手には伝わります。

また、単に常連という言葉を用いるよりも、お馴染みと言った方がより相手への親しみがわきますし、互いに親密さを確認することも出来るでしょう。

ビジネスシーンや公式の場ではほとんど用いられることのない言葉ですが、丁寧過ぎないその言葉は親しさや距離の近さを感じさせるため、互いに「お馴染みですね」と使うことでより親しい関係性を保つことが出来るでしょう。

3.連想される言葉

「贔屓」という言葉を聞くと、上司から部下へ、また教師から生徒へというように、上の立場の人から下の立場の人へと贔屓がされる様を想像する人は多いでしょう。

実際に上司が特定の部下を贔屓するのはよくあることですし、また教師がお気に入りの生徒だけを贔屓することもよくあります。

しかし贔屓とは、何も立場が上の人が下の人に対してのみ行われるわけではありません。

友達同士でも贔屓は存在しますし、身内内でも贔屓はあるでしょう。

そうした立場に関係なく、特定の人に対して行われる贔屓から連想される言葉には、どのようなものがあるのでしょうか?以下に挙げていきます。

助手

助手は元々「仕事の手助けをする人」という意味です。

しかし最近では、立場に関係なくある人の手伝いをする人のことを助手と呼ぶようになっていますので、贔屓をした相手に対してあれこれと世話を焼くことから、助手も連想される言葉の一つになっています。

贔屓をする人は、その対象となる人に対して少なからず相手のためになる行動を取ります。

例えば贔屓している部下の有給申請だけを快く受理したり、目をかけているバイトの給料だけを少し多めに払ったりと、何かしらの行動に表していることがほとんどです。

言葉で他の人たちとの差別化を図ることもありますが、試験の際には間違っている部分にあえて丸をつけたり、特定の相手にだけ飲み物を奢ったりと、やはり行動としても贔屓を示すことが大半でしょう。

そうした贔屓する相手への行動が、例えば会社のスポンサーになるような大きな手助けの場合には、人によってはまるで助手のような働きをせっせとする人もいることでしょう。

援軍

「援軍」には「加勢の仲間」という意味があります。

大袈裟に聞こえるかもしれませんが、特定の人物の手助けをすることが援軍ですので、その意味では贔屓から連想される言葉と言えるでしょう。

援軍という言葉にもなると、贔屓する人物を助けるための行動も大きなものが連想されます。

例えば後援会の会長として贔屓する相手を最大限にバックアップしたり、金銭面の援助を惜しまなかったりと、単なる贔屓とは言えないほどに、かなり自分の資産や時間を相手のために活用する人に対しては援軍が相応しい言葉でしょう。

一人でそれだけ大きな援助が出来れば一人でも「援軍」と称することが出来るでしょうし、また一人ひとりの助けは些細でも、贔屓する相手を手助けする人数が多ければそれもまた援軍になるでしょう。

理解者

贔屓する人とされる人との関係が親密であるのなら、贔屓をされる人にとって自分を贔屓してくれる人は、良き理解者であることでしょう。

頼んでもいないのに一方的に贔屓をされ、それで周囲の人間関係に悪影響を及ぼしてしまう場合には、贔屓される人は自分に目をかけてくれることを嬉しいとは感じないでしょう。

しかし、目をかけてあれこれと世話を焼いてくれることで実際に自分も助かっているのであれば、贔屓される人は自分を引き立ててくれる人に感謝の気持ちを抱きますし、同時に心を開くでしょうから、互いに良き理解し合う関係を築くことが出来るでしょう。

贔屓と聞くとあまり良くないイメージを抱く人も多いですが、互いの関係性がしっかりとしていれば、贔屓による行動はお互いのためになるでしょう。

「ご贔屓」のビジネスでの使い方や返し方

「ご贔屓」という丁寧な言い回しは、主にビジネスシーンや公の場で使われるのが一般的です。