一方、客観的な人は、日々の生活の中で、色々な人の意見を聞くことを心掛けていますので、みんな同じ意見だと勘違いすることはありません。
人は今まで歩んできた人生の中で積み重ねてきた経験に応じた価値観が根付いています。
人が10人集まれば10通りの価値観があり、10通りの意見が出てきます。
客観的な人は、色々な人の意見を聞くことが自然にできますので、周りの人から信頼されることも少なくありません。
しかし、主観的な人は、みんな同じ意見だと思っていますので、周りの人との信頼関係を築き難いといえます。
根拠のない自信がある
主観的な人は、『自分の世界』を作っていますので、自分の考えを第三者の目で省みることはしません。
ですから、自分の思い込みによる、根拠のない自信を抱くことがあります。
周りの人から見ると、“勘違い”と思われることであっても、気づくこともなく、独りよがりで根拠のない自信を抱き続けます。
根拠のない自信を抱き続けることは、職場浮いた存在となり、快い人間関係を築くことが難しくなっていきます。
6.協調性に欠ける
協調性は、お互いの間に相手を思いやる心遣いがあることで生まれるものです。
主観的な人は、自分の立場を最優先に考えますので、他の人の立場を考慮することはありません。
ですから、他の人の考えを大切にすることができずに、協調性に欠ける言動をする傾向があります。
一方、客観的な人は、自分の立場を大切にするとともに、他の人の立場にも配慮できる心の余裕を持っていますので、協調性に欠けることはありません。
協調性は、日々の生活に於ける快い人間関係を維持していくためには大切なことです。
周囲を気にしていない
主観的な人は、世の中は自分中心に回っていると勘違いしていますので、周囲の状況や他の人の考えに興味を示すことはありません。
また、自分が周囲からどのように観られているかに無関心です。
ですから、周囲を気にすることはありません。
また、自分の考えを絶対視しているため、周囲の人の考えが自分の考えとは大きく違っていても、周囲を気にしていないので、自分の考えを振り返ることはしません。
評価も気にならない
主観的な人は、自己中心的に物事を考えていますので、周りの人からどのように観られているかを気に掛けることはありません。
自分の考えが“優れている”との思い込みが強いため、他の人の考えには興味を抱くこともありません。
ですから、自分が周りの人からどう評価されているかは気にならないのです。
一方、客観的な人は、周りの人との間に良好な人間関係を築こうと心掛けますので、自分が周りからどのように評価されているかを気にかけます。
時として、周りの人へ不快感を与えていることに気づくことがあれば、時間を置かずに改める気遣いが身についています。
7.先入観で判断する
先入観は、時として自分の狭い限られた価値観だけで決めつけてしまうことがあります。
主観的な人は、他の人の考えや意見に聞く耳を持たないため、第一印象で受けた先入観で相手の人柄を判断することがあります。
ですから、全く的外れのまま相手の人柄を決めつけてしまうことも少なくありません。
相手の人柄を誤解していたことに気づかずに振る舞い、相手の心を傷つけてしまうことがあります。
一方、客観的な人は、先入観で人を判断することはしません。
先入観は、時として的外れの誤った判断を引き起こすことを頭に入れているのです。
ベクトルが違うところに向くことも
ベクトルの向きに正確に合わせていくためには、周りの状況を的確に把握する必要があります。
周りの状況を的確に把握するためには、他の人の意見に謙虚に耳を傾ける態度が必要です。
しかし、主観的な人は、職場の同僚の意見に謙虚に耳を傾けることをしません。
ですから、自分の勘違いや誤りに気付くことができずに、職場の目指す目的とは違うところにベクトルが向くこともあります。
また、主観的な人の中には、自己中心的な考えで物事を判断する人が少なくありません。