だから、人に優しく気遣うというのは、人の為になるかどうかがポイントで、それが見極められる力も必要とされると思います。
たぶん、そういう能力って、今までの人生経験から培えるものじゃないかと思うんです。
だから、素敵な人って以下のような人も、そう呼べるのではないでしょうか。
厳しい人も素敵
優しい人の反対、「厳しい人」にも素敵だなと思える人はいると思います。
厳しくされても素敵だと思えるのはどうしてでしょう?
それは、その人は人に厳しい分、自分にもその倍は厳しくしているからです。
クラブのコーチや先輩、会社の上司で、厳しいけどなんか尊敬する、憧れる、素敵だなと思える人がいるかと思います。
そんな人達って、やっぱり昔から努力して、練習や仕事の厳しさに耐えて今があります。
そして、今なお自らに課題を科して成長しようとしている人じゃないでしょうか?
ま、だから、そういう人の人に対する厳しさって、優しさの内に入るのかもしれませんね。
6.誰に対しても平等
素敵な人にも守るべき人やものがあるし、主義主張もあります。
何かしらの偏りみたいなものは当然あるとは思います。
この「誰に対しても平等」というのは、「誰に対しても人のために同じ時間やお金を費やす」ということ。
それに、「自分の子供と他人の子とで扱いを変えない」ということとはちょっと違います。
精神的で、かつ難しい話かもしれません。
「皆に平等」とはどんな人にでも「同じもの同じ量を与える」という価値観ではなく、誰に対しても「同じ自分でいる」という精神論です。
まだ、難しいですね。
例えば、部活の指導をしていて、部員にポンプアップ(腕立て伏せ)のトレーニングを科した際、同じ部員でも男子と女子では力も違うので、男子は50回、女子は30回としました。
これをもし「誰にでも平等に」というなら、例え女子であっても「50回」、もしくは男子を「30回」にしなくてはいけませんよね。
そうすると逆に「平等」ではなくなりませんか?
女子の回数を増やせば女子には拷問じゃないかと訴えられそうです。
逆に男子の回数を減らせば、男子だけに甘いと、男子を贔屓するコーチと言われます。
だから、平等というのは、人それぞれに見合う、もしくは人それぞれが望むことをしてあげることやものをあげること。
それを誰に対してもしてあげるということになるわけですね。
そして、「同じ自分でいる」というのは、もし、このポンプアップトレーニングをサボった部員をみつけたら、それが男子だろうが女子だろうが、初心者だろうが同じように怒る。
ということです。
もちろん、怒らなくてもいいですけど、甘やかさず指導するということですかね。
つまり、何が言いたいかというと、こんな風に、人それぞれの得意分野や能力、価値観を見極め、人それぞれに必要なものやことをしてあげられる人は、誰にでも平等で素敵な人だと思います。
7.穏やか
「穏やか」とは、「優しい」とは別にして、どんなときでも慌てない、また、日常的にセカセカしていない感じの性格を言います。
いつも落ち着いていて、仕事でも何でもそつなくこなし、問題が起こっても慌てず的確な対応ができる人って素敵ですよね。
尚且つ、穏やかにいられるのは、人のこと周りのことも考える余裕を心の中に残しているからでもあります。
ある意味、人としてパーフェクトです。
やはり、このように穏やかな人格になる、近づくには沢山の経験を積まなければならないでしょう。
色んな学問や仕事に挑戦し、数々の危機を乗り越えて、人生経験を積み重ねてきた。
だからこそ、いつも落ち着いた佇まいができ、穏やかな雰囲気を醸し出せるのだと思います。
ただ、人生経験が豊富なだけでは素敵な人とは呼べない、そうなれないことは言っておかなければなりません。
人生経験以外に、もしくは人生経験からどんなことを培ってこなければならないか、次項から素敵な人の特徴の1つとしてご紹介していきます。