日々を当たり前に過ごしていると、いちいち親に対して感謝することはないかもしれません。
けれどもそれは、自分が一人暮らしを始めたり、家族を持ったりした時には、今まで自分がどれだけ親に世話になってきたのかを自覚することになるでしょう。
また、私たちが当たり前に利用しているコンビニやショップに対しても、改めて考えてみれば感謝をすることがあるでしょう。
私たちはお金を払って欲しいものを購入しています。
そのためお客と店員の立場は対等であって、どちらが偉いというわけではありません。
けれども例えばコンビニの店員に、とても感じのいい笑顔で接客をしてもらった時には、思わず「ありがとう」と口から感謝の言葉が零れることがあるでしょう。
また、ショップの店員に良い接客をしてもらった時にも、マニュアル通りだけではない温かい笑顔や丁寧な態度に、自然と「ありがとう」とお礼の言葉が出ることがあるでしょう。
私たちは日頃あまり意識することはありませんが、自分がふと感じた感謝の気持ちを、自然と言葉にしていることがあります。
そしてその感謝の気持ちは、される側もとても嬉しく感じることでしょう。
感謝の気持ちがうまれる場面
感謝の気持ちの持ち方とは、どのようなものなのでしょうか?
また、あなた自身は、どういう時に人に対して感謝の気持ちを感じますか?
感謝とは、自分が「誰かに何かをしてもらった」と自覚した時に沸き上がる気持ちです。
それは自然な感情であり、またとても良い感情です。
そのまま口に出せば、自分も相手も幸せな気持ちになることもあります。
人がどんな時に感謝の気持ちを感じるのか、またその気持ちの持ち方について以下に挙げていきます。
自分にはできないことをしてもらったとき
自分にはできないことをしてもらったときには、きっと誰もが助けてくれた相手に対して感謝することでしょう。
もしも感謝せずに、自分が助けてもらって当たり前だと思っている人がいるとすれば、その人はきっと自分以外のことを考える余裕がなくなっているのでしょう。
辛い状況にある人や、切羽詰まっている人の場合、自分のことだけしか考えられなくなってしまいます。
そのため、誰かに助けてもらってもまともにそれに感謝することができません。
けれどもそうでない限りは、誰かに自分ができないことをしてもらったなら、「ありがとう」と感謝の気持ちを抱き、相手が困った時には今度は自分が助けようと思うことでしょう。
声をかけてくれたとき
自分が辛い目に遭って落ち込んでいるときには、慰めや励ましの声をかけてくれた人に対して感謝することがあります。
病気で辛いときや、親しい人との別れで落ち込んでしまっているときには、周りの声はまともに届かないかもしれません。
けれども「声をかけてくれている」という事実は確かに感じており、少し気持ちを持ち直した時には、自分を慰めてくれたり、励ましてくれたりした人の存在に感謝の気持ちを覚えることがあるでしょう。
中には、人から励ましの言葉をもらったからこそ、立ち直ることができたという人もいるでしょう。
そうした人ほど、自分に声をかけてくれた人への感謝の思いを忘れないものです。
料理を食べているとき
料理は自分で作って食べる時には、あまり感謝することはないかもしれません。
けれども料理が、さまざまな命を戴いていることだときちんと考えながら食事をしている人は、自分が作った料理に対してもその恵みに感謝することができます。
また、いつも誰かに料理を作ってもらっている人は、食事を用意してくれた人に対して感謝の気持ちを抱くことがあるでしょう。
実家にいる時には当たり前だった食事が、一人暮らしをすることで、親がどれだけ時間や手間を割いて食事の準備をしてくれていたのかが理解できて、そこで初めて感謝するという人もいるでしょう。
食事は毎日の生活を送る上で必須のものですので、感謝の気持ちを抱く機会も多いです。
自分の誕生日
日本人の場合、誕生日とは祝われるものだという認識がある人は多いです。
そのため、自分の誕生日には感謝するという習慣はあまりないかもしれません。
しかし本来、誕生日とは自分がこの世に生まれたことを親に感謝する日です。
両親が生んでくれたからこそ、自分は生まれることができたのだと、一年に一度改めて感謝する機会が誕生日です。
それは大人になるほど、単に自分が祝われるだけのイベントから、生んでくれた親へと感謝する内容へと気持ちが変わっていくことでしょう。