数をこなす上で、その積極性も身に付けるべきでしょう。
2.たくさん練習する
いきなり本番でスピーチをして上手くいく人はまずいません。
先に挙げたように、天性の才能がある人なら練習なしの状態でも巧みにスピーチをしてみせるでしょう。
しかし、そうでない人の場合、練習しなければ本番で上手く行く可能性は限りなく低いです。
本番で上手くスピーチをしたいと思うのなら、本番前にたくさん練習を積み重ねましょう。
例えばスピーチを一週間後に控えているのなら、一週間後にあると分かった時点で毎日スピーチの練習をしましょう。
例え5分でも10分でも、時間がある時に少しでも話す練習をしておきます。
トイレや家の鏡の前で練習をすると、自分で話している時の表情や身振り手振りも確認できますので、できるだけ鏡の前で練習するといいでしょう。
鏡を見ながら笑顔で話す練習をしたり、強調したいところでは意識して身振りをつけたりすることで、練習を重ねるとそれが身に付きやすくなります。
本番では誰もが緊張しますので、練習の時のような笑顔を作ることは難しいかもしれません。
けれどもそれも数をこなせば心に余裕ができますので、次第に笑顔で話せるようになるでしょう。
また、身振り手振りはたくさん練習をすれば、本番でも自然とそれができることもあります。
練習はたくさんするほど自分の自信になりますので、本番で緊張した時にも「あんなにたくさん練習したのだから大丈夫」と自分に言い聞かせることができるでしょう。
3.上手い人から技術を盗む
仕事でもスポーツでも同様のことが言えますが、スピーチも上手い人から技術を盗むことで、手っ取り早く成長を望むことができます。
例えば絵を描くのが好きな人や、物語を考えるのが好きな人は、何もない状態からいきなり創作ができるようになるわけではありません。
初めはどの人も、自分が「いいな」と憧れる作品を真似て創り始めます。
絵を描けば自分の好きな漫画家や画家の画風が必ずどこかに表れているものです。
小説にしても好きな小説家の表現方法や、台詞の言い回しなどが自分の小説にも文章の端々で表れていることが多いです。
このように、誰もが最初は自分が憧れたり、目標としたりする人の真似から始めます。
そして練習や数をこなす内に、段々と自分のオリジナルのものが創れるようになるのです。
スピーチもそれと同じように、まずは自分が「この人のスピーチは上手いなぁ」と思う人の話し方を真似てみましょう。
言葉の言い回しや身振り手振りを真似ることで、その技術を盗むことができます。
それを何度も続けていれば、いつしかオリジナルのスピーチ方法が完成するようになるでしょう。
真似をされる側も、こちらが堂々と相手に憧れて同じように上手くなりたいと思っている気持ちを伝えれば、恐らく満更ではないと感じ、許してくれるでしょう。
何から始めればいいのか分からない人は、まずは上手い人の真似をして、技術を盗むことから始めましょう。
4.簡潔にまとめる
スピーチをする時には、内容をできるだけ簡潔にまとめましょう。
人前でフリートークをすることになった場合、3分間程度でスピーチを終えるのが最も理想的だとされています。
2分では話す内容がまとまり切らないことがありますし、5分では長すぎて聴き手が飽きてしまうことがあります。
一生懸命に話している人にとっては、3分などあっという間に感じられるかもしれません。
しかし何もせずにただ話を聴いている側にとっては、3分間が集中して話を聴く限界になることが多いのです。
大抵のスピーチでは、時間は最初から決められていることが多いです。
自分の持ち時間が10分であれば、予め10分間分の内容をきちんとまとめておき、それを時間ピッタリか、もしくは少し早く終わらせるように努めましょう。
また、もしも持ち時間が決まっていなければ、予め自分で「◯分間分は話す」と決めて、それに合った内容を考えましょう。
そうすることで、スピーチの内容を簡潔にまとめやすくなります。
5.丸暗記しすぎない
スピーチに不慣れなうちは難しいかもしれませんが、スピーチでは内容を丸暗記し過ぎない方がいいとされています。
何故なら、内容を丸暗記してしまうと、スピーチの持ち時間をオーバーしてしまいそうな時に、「まだ話すことが残っているのに・・!」と気持ちが焦ってしまい、短い時間で残りの内容を何とかすべて話そうとしてしまうからです。