同じような内容でも、ただ淡々と話しているだけでは相手の心に響きませんが、情熱をもって話せば聴き手の心を動かすことができます。
表現力とは、声の抑揚や話し方、強弱の付け方や表情、身振り手振りなどです。
それらを駆使しながらスピーチをすると、聴き手の関心を惹きつけたり、心に影響力を与えたりすることができます。
スピーチが上手い人は、どのように表現すれば自分の話をよく聴いてもらえるのかを理解しています。
そのため、その場に合わせた表現力のあるスピーチをすることで、聴く人に自分の存在を印象付けることもできるでしょう。
聴き手の反応を見る
スピーチが上手い人は、必ず聴き手の反応を見ながら話をします。
例えば聴き手が若い人たちばかりなのに、昔の話ばかりをしていては、聴いている方には現実感がなく、退屈に思えてしまうでしょう。
聴き手の年代が若ければ、それに合わせて今どきの話題を振れば、聴き手は関心を覚えて退屈に感じることはないでしょう。
同様に、スピーチを聴く人の世代が上なら、昔懐かしい話題を振ることで、聴き手に「そうそう」と共感を与えることができるでしょう。
スピーチが上手い人は、このように必ず聴き手の反応を見ながら話をします。
その日会場に集まっている人の世代や特徴に合わせて話ができる人ほど、聴き手の関心や心を惹きつけることができるでしょう。
スピーチが下手な人はどんな人か
スピーチが上手い人の特徴については、これまでに挙げてきた通りです。
元々人前で話すことに抵抗がない人の場合は、練習を重ねれば堂々と大勢の前でもスピーチができるようになるでしょう。
一方で、元はスピーチが苦手な人でも、たくさん練習を重ねて数をこなすことで、スピーチ上手になることはできます。
では一方で、スピーチが下手だとされる人はどんな人なのでしょうか?
以下にその特徴を挙げていきますので、当てはまるものがある人は、今後スピーチの練習に励みましょう!
棒読み
スピーチが下手な人というのは、棒読みで話すことが多いです。
声に抑揚を付けたり、強調したりということを意識せずに、ただ話す内容を淡々と伝えようとする人もいれば、頭では上手いスピーチをしたいと思っていても、実際に話すと棒読みになってしまうという人もいます。
スピーチをしている人にとっては、一生懸命に内容を伝えようとしているのかもしれませんが、とにかく内容をただ伝えることだけに集中してしまいますので、聴き手の反応までは見れないことも多いです。
また、人前で話すことに不慣れな人では、スピーチの場を「ただ一方的に話をすればいい場所」と勘違いしていることもあります。
その場合は聴き手の反応は一切気にせずに、ただ黙々と内容を朗読するだけになってしまいますので、聴き手は当然つまらなく感じたり、聴くのに飽きてしまったりするでしょう。
緊張しい
あがり症な人や、とにかく緊張しいな人の場合、どんなに練習を重ねてもその緊張感に負けてしまって、本番では上手く話せないことがあります。
スピーチは普段からするものではありませんので、人前で話をする時には誰もが緊張することでしょう。
元々あがり症な人の場合は、とくにスピーチの場のように、目立つ機会はとにかく苦手ということも多いため、できれば人前で話す機会は避けたいところでしょう。
ですが社会人になると、どうしても仕事や人付き合いの関係でスピーチをしなければならないこともあります。
普段はそうした機会を避けている人ほど場数も踏んでいませんので、いざ本番になると練習の成果よりを出すよりも緊張で失敗してしまうことの方が多いのです。
コミュ障
人とのコミュニケーションをとるのが極端に苦手な人は、スピーチが下手なことが多いです。
コミュ障の人の場合、一対一でもまともに相手の目を見て話しをしたり、自分の気持ちを相手に伝えたりすることに抵抗があるのに、いきなり大勢の前でスピーチをするのは無茶にもほどがあるでしょう。
スピーチの場では大勢から一気に視線を浴びますし、自分の発言や一挙一動をつぶさに観察されています。
元々人と接するのが苦手なのに、不特定多数からそんなふうにじっくりと見られてはまともに話すことも困難でしょう。
そのため、スピーチも上手くできないことが多いです。
会話が下手くそ
コミュ障の人は、人と接することが極端に苦手なため、普段から人と接する機会を極力避けようとします。
積極的にコミュニケーションをとる練習をすれば、誰でも人付き合いがそれなりにできるようになりますが、コミュ障の人はそれをしようとはしないため、いつまで経っても人付き合いが苦手なままです。
また、人と会話をする機会を避けようとするため、実際に会話をすることになると会話が下手くそで、自分の意見を上手く伝えられないことも多いです。