それらはもちろん天性だけのものではなく、当人たちの並みならぬ努力の結果でもあるでしょう。
そんなスピーチ上手な人たちに共通する特徴を以下に挙げていきます。
物怖じしない
スピーチが上手い人は、どれだけ自分がアウェイな空間で話す時にも、物怖じせずに堂々とした口調でスピーチをします。
それはひょっとしたら、努力によって内心の緊張や恐怖を上手く隠しているのかもしれません。
また、元々人から注目されることが好きな人なのかもしれません。
スピーチが上手い人でも性格はさまざまですので、元々物怖じしない人もいれば、本当は怖がりの人もいるでしょう。
けれどもどんな性格をしていても、スピーチになると一切物怖じせずに、堂々と自分の話で聴き手の関心を惹きつけることができています。
本心はどうであれ、その様子からはいかにも余裕を感じさせるでしょう。
話し方が上手い
スピーチ上手は話し方が上手です。
スピーチの場合は一方的に自分だけがしゃべりますので、相手が聴いていて飽きないように気をつけなければなりません。
相手が飽きない話し方というのは、ボディランゲージだったり声の抑揚だったりと、さまざまな手法を用いて聴き手の意識を自分の方へと向けさせることです。
これらの手法に加えて、何よりも起承転結にまとめるのが上手いため、聴いていて話の最初から終わりまでが理解しやすく、内容も頭に入ってきやすいでしょう。
起承転結がぐちゃぐちゃだと、話し手が結局何を言いたいのか分からずに、聴き手は終始頭を悩ませることになりますし、また話の途中で飽きてしまうこともあるでしょう。
一方で起承転結が簡潔で分かりやすいと、聴き手も「なるほどなぁ~」と納得しながら話を受け入れることができます。
伝えたいことが明確
話し方が上手いと、話し手が何を聴き手に伝えたいのかが明確になります。
例えば「猫の好きなおもちゃについて」というテーマでのスピーチの場合、聴き手が最も関心があるのは「猫が好きなおもちゃにはどんなものがあるか」ということでしょう。
それなのに猫の生態の話から入っては、おもちゃに辿り着くまでに時間がかかってしまうため、聴き手は集中力を失ってしまいます。
一方で、テーマに沿ってまずは猫が好きなおもちゃを紹介し、その後で何故猫がおもちゃを好むのかについて説明をすれば、話の流れも分かりやすいですし、伝えたいことが明確になり聴き手は聴きやすいでしょう。
話し方一つで話し手の意図は伝わりやすくも、伝わりにくくもなります。
言葉の選択が上手い
スピーチが上手な人は、言葉の選択が上手いです。
同じようなシチュエーションでも、どう言えば一番相手の関心が引けるかということを常に考えながら言葉を選びます。
例えば「蛇が近くにいるから危ない」という言葉を、そのまま言うと相手に言いたいことは伝わるでしょう。
けれども淡々と言われては言われた方はそこまで危機感を抱かないかもしれません。
その一方で、「危ない!蛇が近くにいるよ」と言われると、最初の「危ない!」という言葉のインパクトでまず驚きますよね。
その後で蛇がいるから危ないと理由を付け加えることで、危険の度合いがより増しますので、言われた方は怖くなり、周囲をよく見渡すでしょう。
このように、スピーチが上手い人は、常にその場に合った言葉の選択をしますので、聴き手の関心を煽りやすくなるのです。
自信がある
スピーチが上手い人は、いかにも自信満々に話します。
普段の会話でもあまり自信のある様子だと、「調子に乗っている」「自信過剰」と思われてしまうことがありますが、スピーチ上手な人によっては普段はそこまで自信満々に話さないという人もいるでしょう。
スピーチの時には、本当は自信がなくても自信があるように見せて話す必要があります。
そうしなければ話す内容にも説得力が生まれませんし、聴き手の関心を惹きつけることもできなくなってしまいます。
例え噓八百の内容でも、堂々と自信をもって話せばいかにもそれらしく聴き手には伝わるものです。
ハッタリをかます時にも自信を持つことが肝心なように、自信をもって振舞うことで相手を納得させることができます。
スピーチが上手な人は、元々人前で話すことに自信がある人もいますが、一方で本心はどうであれ、スピーチの際には自信のあるように振舞うことができる人もいます。
表現力がある
スピーチが上手い人には表現力があります。