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踏ん切りがつかない原因と踏ん切りを...(続き3)

踏ん切りを一度つけてしまえば、これまでよりももっといい恋愛ができるかもしれないのに、そのチャンスを自らなくしてしまっている人は少なくありません。

元カレ・元カノの存在が忘れられない

思い出は美しいものです。

付き合っていた時にはどんなに酷い仕打ちを受けても、別れた後は辛かった思い出よりも、楽しかった思い出や幸せな思い出ばかりが頭に浮かんできて、元カレや元カノに対する未練を消すことができないという人はいるでしょう。

例え別れた原因が相手の浮気だとしても、自分の気持ちにまだ好きだという未練があると、別れて時間が経つことで、相手を好きだった時の気持ちばかりが蘇ってきます。

別れた直後には、浮気をされて辛かったことを思い出しては、「別れて清々する」と自分に言い聞かせていても、時間が経つごとに元カレや元カノとの楽しかった思い出や好きだった気持ちの方を強く思い出してしまって、自分の気持ちに踏ん切りがつけられなくなってしまいます。

どんなに酷い別れ方をしても、相手に対して少しでも未練の感情があると、不思議なほどに別れた後で好きだった気持ちを思い出しては、いい思い出だけに浸ってしまい、別れたことを後悔することがあります。

付き合っては別れてを繰り返しているカップルの場合は、この未練や情念があるために何度別れても気持ちに踏ん切りをつけて、次の恋人を探すことができずにまた元のさやに戻ってしまうのかもしれません。

好きな人を諦められない

片思いで好きだった人を諦められずに、自分の気持ちに踏ん切りがつけられない人もいます。

片思いでは、相手の良い部分だけを見ることが多いです。

優しいところや気遣いができるところ、笑顔の素敵なところなど、自分が心惹かれる部分しか見ることはありません。

実際に付き合ってみれば理想と現実との違いを痛感したかもしれませんが、付き合うに至らなければ、いつまで経っても自分の中では好きな人の存在は良いものとして残り続けることでしょう。

初恋をこじらせてしまうタイプの人や、一途に片思いにのめり込んでしまうタイプの人の場合、例え告白をしてフラれてしまっても、その相手のことを諦めきれずに、その後もずっと好きでい続けることがあります。

一途に相手を思い続けることが悪いわけではありません。

けれども完全にそれが実ることのない恋であれば、どれだけ相手を想ったところで自分が報われることはないのです。

それならば、自分の気持ちに踏ん切りをつけて、また次の好きな人を見つけた方が自分のその後のためにもなるでしょう。

けれどもそれが出来ない人は、いつまでも気持ちに踏ん切りがつけられずに、その場に留まり続けてしまうことになるでしょう。

過去の経験


過去の経験のせいで、現在や未来への踏ん切りがつかないという人もいます。

例えば学生の頃に、教師から散々人格を否定されるようなことを言われた人は、社会に出てからも上司や自分よりも立場が上の人に対しては、当時の恐怖や辛い感情を持って接してしまうことがあります。

実際にはいい上司なのに、「この人もどうせ自分のことを否定するのだろう」と過去のトラウマから疑心暗鬼に陥ってしまうことで、自分よりも目上の人に対してはすべて身構えて接してしまいます。

すると本当にいい上司に恵まれた時にも、過去の経験に踏ん切りがつけられずに、辛い思いを引きずったまま否定的に捉えてしまうことがあるでしょう。

過去の経験によって踏ん切りがつけられない人の多くは、その経験がトラウマになっていることがあります。

自分にとってその経験が辛いことであればあるほどに、それと思い切って決別したり、踏ん切りをつけたりすることができないのです。

トラウマになっている

トラウマとは心の傷のことです。

過去の経験で自分が深く傷ついたのなら、同じような出来事が起きた時には、当時の辛い記憶を思い出して、「また同じようなことになるのでは・・」と疑心暗鬼に陥ってしまいます。

そして、実際には過去とはまったく違う結果になるかもしれないのに、最初から過去の経験とまったく同じだと思い込んでしまって、自分から再びトラウマに似た出来事に繋げてしまうことがあります。

トラウマにまでなってしまっている場合、過去の経験に気持ちで踏ん切りをつけることはとても難しいでしょう。

トラウマになった出来事を自分が恐れているからこそ、もう一度それに向き合って強い気持ちで踏ん切りをつける勇気が出ないのです。

そして自分のトラウマを見ない振りをしてしまうことで、踏ん切りをつけようという気持ちすら起こらなくなってしまうこともよくあります。

過去のトラウマに踏ん切りをつけるには、自分が「そうしたい」という強い気持ちが必要なのです。

嫌なことを忘れないから

人は楽しかった出来事よりも、嫌だった出来事や辛かった出来事の方がフラッシュバックしやすいです。

楽しかった出来事は、自分の中に充実した感情として消化されますので、わざわざ思い出すことも少なくなります。

しかし一方で、辛かった出来事や悲しかった出来事、自分が不快に感じたような出来事に関しては、自分で自分の中に素直に受け入れることが出来ないため、上手く消化されません。

そうして記憶は多少薄れても、常に頭のどこかにその出来事が残っていますので、ふとしたきっかけで嫌な経験がフラッシュバックしてしまうのです。

そうした嫌なこと、人によってはトラウマとなることは、自分で気持ちに踏ん切りをつけて消化しない限りは、ずっと心の中に残り続けてしまうでしょう。

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生きていれば思い悩むことはたくさんあります。