このポイントを結びつけて考えることによってより深く記憶に刻まれ、直ぐに意味を理解することができるようになります。
では、馬耳東風という言葉ではどのような語源由来が存在しているのかということをご紹介します。
馬耳東風という言葉の馬耳はそのままの意味で、馬の耳という言葉の意味になります。
そして、東風という言葉もそのままの意味で、東の風という意味で解釈することができます。
つまり、馬の耳と東の風という言葉になるのですが、この両者の言葉はどのような関係性にあるのでしょうか。
まず、東風は東から吹く暖かい風のことを意味しており、一般的には東の風が吹けば寒い冬が去って暖かくなることを意味しています。
つまり、寒い冬が終わり過ごしやすい春の季節が到来するということで私たち人間にとっては嬉しいことの一つであると考えられています。
しかし、それを馬に置き換えて考えてみると、馬からしてみれば、東風が吹いたとしても、それはただの風と同じであり、何も感じないのが当たり前です。
なので、今からしてみれば暖かい春風も、何も感じないただの風であるということになります。
この一連の流れを、他人からアドバイスや忠告をもらっておきながら、それを無視したり聞き流したりするような行為にたとえた言葉が馬耳東風という言葉です。
これが馬耳東風の語源であり、由来として考えられています。
対義語
馬耳東風という言葉の意味や語源などについてご紹介していきました。
ある程度馬耳東風という言葉は意味を理解いただけたところで、ここからは馬耳東風という言葉の対義語についてご紹介していきます。
馬耳東風という言葉と反対の意味を持っている言葉としては「呼牛呼馬」が挙げられます。
呼牛呼馬とはどのような意味なのかというと「相手の言うことにまかせて、自分は逆らわない」という言葉の意味として知られています。
呼牛呼馬の語源としては、相手が自分の事を牛と呼べば自分は牛、馬と呼べば自分が馬になるという意味で用いられています。
なので、相手の忠告やアドバイスなど聞き入れない馬耳東風という言葉と呼牛呼馬は意味が反対であると考えることができます。
なので、馬耳東風と呼牛呼馬は正反対の意味を持つ対義語であると考えることができます。
使い方
馬耳東風という言葉の基礎的な内容を理解いただけたところで、ここからは馬耳東風という言葉の使い方についてご紹介していきます。
馬耳東風という言葉はなかなか日常生活の中で用いたりすることがない言葉の一つでもあります。
なので、どうしても意味が曖昧になってしまうやすくなり、ますます使われることが少なくなる傾向にあります。
しかし、意味自体はそれほど難しい言葉ではないので正しく理解しておけば日常生活の中で使う機会が多く存在しています。
では、具体的には馬耳東風という言葉はどのような使い方をする言葉なのか、例文を交えながら触れていきますのでチェックしてみましょう。
例文1「彼女はありがたい話も馬耳東風とばかり聞き流す」
まずはじめにご紹介する馬耳東風という言葉の例文として、「彼女はありがたい話も馬耳東風とばかり聞き流す」という例文が挙げられます。
この例文はどのような意味合いなのかと言いますと、「彼女がありがたい話も聞き流している」という意味で解釈することができます。
日常生活を過ごしていると他人に対して様々なアドバイスが忠告を行ったりすることがよくありますよね。
自分が納得できないから他人に対してそれを伝えたりする場合もありますが、それとは逆に相手のことを本当に思っているからこそ、そのことをあえて伝えている場合もあります。
しかしながら相手に対してアドバイスや忠告を行ったとしても、それを素直に聞き入れられる人もいれば、聞き入れられない人も存在します。
聞き入れられない人を馬耳東風という言葉で表現することができるので、今回ご紹介した例文のような形で表現することができるということになります。
例文2「彼にとっては私が話した内容も馬耳東風に過ぎなかった」
次にご紹介する馬耳東風という言葉の例文として、「彼にとっては私が話した内容も馬耳東風に過ぎなかった」という例文が挙げられます。
この例文はどのような意味合いなのかと言いますと「彼にとっては私が話した内容も心にとめるべき内容に値しなかった」という意味で解釈することができます。
この例文の意味はそこまで難しくなく、馬耳東風という言葉の意味をそのまま代入していただければすぐにわかるはずです。
馬耳東風とは、「他人の忠告や評判を聞き流し、心にも留めず知らん顔していること」という意味が存在している言葉です。
つまり、相手に対して話した内容は心に留めるべき内容にはならなかったということになります。
これも馬耳東風という言葉の基本的な使い方の一つであり、基礎的な例文だといえます。
例文3「せっかく親身になって話をしていたのに、まるで馬耳東風だった」
次にご紹介する馬耳東風という言葉の例文として、「せっかく親身になって話をしていたのに、まるで馬耳東風だった」という例文が挙げられます。