一見同情のような物言いの中に、相手に対する優越感を感じさせてしまうため、それで相手は怒れてしまうのです。
自慢話は暗く話しても、ご機嫌に話しても、また同情心を織り交ぜながら話しても受けが悪いです。
一方で、あっけらかんと明るく自慢話をすると、聞く相手は妬んだり不愉快に感じたりする気も失せて、素直に自慢話を受け止めてくれることが多いです。
明るいトーンで「ちょっと自慢話を聞いてほしいのだけど・・」と前置きをしてから話すと、相手は「はいはい」と軽い気持ちで受け入れる態勢になってくれるでしょう。
笑顔を忘れない
明るく自慢話をする時には、笑顔を忘れないことが大切です。
本当に心の底から嬉しそうに自慢話をすることで、嫌味さが無くなって純粋さを相手に印象づけることができます。
すると相手は、「よっぽど嬉しかったんだな」と微笑ましく話を聞いてくれることでしょう。
自慢話では下手に謙遜したり、照れたように話したりすると、内容によっては相手を不快にさせてしまうこともあります。
とくに人を妬みやすい人や、他人と自分とを比較しやすい人の場合には、普通の人以上に自慢話に対してはマイナスの方に敏感なことがありますので、そうした相手にも嫌味と感じさせないためにも、あくまでも笑顔で明るく話すことが重要です。
聞く人によって話し方を変える
自慢話は、それを聞く相手によって受け取る印象が違います。
何でも素直に受け取る人には、そのまま自慢話をしたところで嫌味なく羨ましがってくれることでしょう。
しかし自慢話を嫌味に捉えたり、自分を見下しているように感じたりしてしまう人もいますので、聞く人によって話し方を変えることも重要です。
例えば何でも嫌味に受け止める人には、全体的に面白おかしい話の中にそれとなく自慢話を入れることで、そこまで嫌悪感なく話を聞いてくれるでしょう。
また、自慢話が他人を見下しているように感じてしまう人に対しては、心底嬉しいという気持ちを伝えるようにするか、または失敗談などの自虐ネタを交えて話すことで、相手に不快感を与えるリスクが減ります。
自慢話1つするのも相手に気を遣うため少々大変ではありますが、そもそも自慢話は自分が人に聞いてもらいたくて話していることですので、聞く人の心情に気を配ることも必要でしょう。
それをせずに自分の好きなように話していると、その内誰もまともに話を聞いてくれなくなるでしょう。
人の事も褒める
自慢話では、自分で自分のことを持ち上げますので、当然それを聞く周りの人たちはあまりいい気分にはならないでしょう。
だからこそ、自慢話をする人は無邪気さを装って話したり、笑いのネタと交えて話したりして、周りの人に自分の自慢したいことを受け入れてもらっています。
それができない人は嫌われ者になってしまいますが、上手に自慢話ができる人は「憎めないやつ」の立ち位置になることができます。
そして自慢話をする上で大切なことは、ただ自分の話だけをするのではなく、相手のことも褒めることです。
人のこともきちんと褒めた上で自慢話をするのなら、自分の話も周りには受け入れてもらいやすくなります。
とはいえ、たった一言だけ相手を褒め、後はずっと自分の自慢話をしても効果はありません。
会話の中では6:4の割合くらいで自分の自慢話をすれば、相手もいい気分の状態で話を聞いてくれるでしょう。
話すタイミングが絶妙
自慢話は、他人の話を遮って話せば周りの人達には嫌がられます。
また、他人の話を毎回自分の自慢話に置き換えて話しても同じく嫌がられます。
自慢話はただでさえ人から嫌われやすいため、話す時にはしっかりとタイミングを見計らわなければいけません。
少人数で話をしているのなら、ある程度他の人達が自分の話をし終えたところや、誰かの自慢話を聞いた後で、会話が途切れた瞬間に自分の話をするように意識しましょう。
もし誰も自慢話をしていなければ、まずは自分の自慢話を軽くして、その後は他の人に話題を振ったり、褒めたりします。
すると自然な流れで会話の主導権が移りますので、後は暫く他の人の話も聞きましょう。
そしてある程度話したらまた、自分の自慢話をします。
自慢話はどんなに雰囲気良く話すことができても、タイミングを誤ったり自分の話ばかりしては、周りには不快に思われてしまいます。
そのため他の人の話を聞きながらも、自分が話すタイミングをいつも見計らうようにしましょう。
話が簡潔
自慢話をする時には、話を簡潔にまとめるのが一番効果的です。
例えば買ったばかりの服を自慢したい時には、着ている状態で「この服昨日買ったんだ」とシンプルに伝えます。
大抵の人はそれに対して「いいね」や「似合っているよ」などの褒め言葉を返してきますので、素直に「ありがとう」とお礼を言ったら、そこで一度自慢話はストップさせて他の人に話題を振りましょう。