長く頑張り続けられるためにはご褒美は必要だと感じます。
私は以前ストイックなまでに仕事をしていて体調を崩した時がありました。
体が癒されて思ったのは、体の声を聴けていなかったなということでした。
そして欲しいものも我慢、やりたいことも我慢の毎日で、心身ともに疲弊していたことに気付きました。
そのことを反省して、これからは小さな楽しみを味わうことに罪悪感を持たないようにしようと決めました。
やる気が出る
ストレスを緩和してこそやる気も出るというものです。
でないとストレスに押しつぶされてしまうと感じることがあります。
がんばる目的物がずっと先にあるとき、気が遠くなるときがあります。
そんなときは自分へのご褒美を目の前に置いて小さな達成感を味わうというのはどうでしょうか?
いきなり大きな目標を追うより小さな目標をクリアしていくほうが効果があるといいます。
頑張る目標がない人にはオススメ
毎日の仕事や家事に追われ、かといってなんで自分はこんなにがんばらなければならないんだろうか?
やりたくてやっているわけではないのに、と思ってしまうときなど、そしてとりたててがんばる目標がないという人にとっては、自分へのご褒美が馬の鼻先につけたニンジンの役目をはたしてくれます。
正確にいえばご褒美は目標であるはずがないのですが、ご褒美を目標にしてしまうのも手ですね。
自分へのご褒美をする時に気をつけてほしいこと
自分へのご褒美という表現は一時とても流行りました。
もちろん今でもよく使いますが、自分を大切にしているような響きなので良いことばかりのように思いますが、気をつけたいこともあります。
お金を貯めたいときは避けること
「ご褒美」というのは、有形無形どちらのものであれ、お金を使うことで発生するものがほとんどです。
肉体だけを使うものであれば、自分自身に対してすることなので「疲労」というおまけがつくかもしれませんし、物を購入するにも、どこかへ出かけるにしてもお金を使わなければいけません。
お金を貯めたいときには、自分へのご褒美という考えはしばらくの間、避けた方がいいですね。
お金を貯めるぞ!という目標があるときは、我慢することも増えるので、ときどき小出しにストレス発散をしなければかえってリバウンドでお金を使い過ぎてしまうということがあります。
そういうことを避けるためにほんの少し息抜きをすることは必要だとは思いますが、大きなご褒美というのはやめましょう。
それではほんの少しの息抜きとは、我慢しているショートケーキを月に一回は食べるとか、お酒好きで飲みに行くことをしばらくしていないならあまり高くないワインを買って帰る、くらいならいいかもしれません。
頑張ることを妥協しない
自分へのご褒美というのは、がんばっているものがあるからこそのご褒美です。
何もがんばっていない人にご褒美は誰でも与えませんよね?
自分へご褒美を与えるという考えの元に、そんなにがんばったのだからもういいんじゃない?とか、がんばりすぎ!という気持ちが芽生えて、それまでがんばってきたことを妥協してしまう方向へ向かうのは避けなければいけません。
もし本当にがんばりすぎて心身ともに疲弊しているのであれば話は別ですが。
自分へのご褒美をきっかけとして、よりがんばれる、リフレッシュできてリラックスしてまたがんばれるというものでなくてはいけないと思います。
自分へのご褒美は売り手側の戦略
そこで、これは知っておかなければいけないと思うことなのですが、「自分へのご褒美」というのは売り手側の戦略だということです。
あれを買え、これを買えと、私たちは常にあおられている、乗せられていると考えて間違いあれません。
売り手側も必死です。
どうやったら買ってもらえるかということを真剣に考えています。
やれバレンタインだ、やれハロウィンだ、と様々なイベントを盛り上げ、そのための経済効果はたいへんなものです。
だからこそ日本はこのような経済大国になったのですが、まんまとそれに乗る必要はないですね。
とはいえつい乗ってしまうのが自分へのご褒美という甘~いキャッチフレーズです。
上手いキャッチコピーを考えたものだなと感心してしまいます。