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「お先に失礼します」をビジネスで使...(続き2)

ここでは、「お先に失礼します」よりももっと丁寧な言い方をご紹介しますので、い座というときに使い分けられるように参考にしてみてくださいね。

「お先に上がらせていただきます」

終わることを「上がる」ということがあるように、終業時間を迎えて退社するときに「お先に上がらせていただきます」ということがあります。

意味としては「お先に失礼します」と変わりはなく、別バージョンの退社時の挨拶に丁寧な言葉遣いは加わったものです。

「お先に申し訳ございませんが本日は失礼いたします」

「お先に失礼します」とかなり丁寧に伝えるのであれば、「お先に申し訳ございませんが、本日は失礼いたします」というのがいいでしょう。

大切なお客様や取締役などのお偉いさんがいらっしゃるときは、この一番丁寧な言い方で退社するのがいいでしょう。

(状況にもよりますが、出来ることならお客様や偉い方をお見送りしてから退社するのがベターです)。

「本日の業務が終わりましたのでお先に失礼いたします」

本来であれば、退社する前に上司や先輩に他にやることはないか、手伝うことはないか聞いてから退社するのが好ましいのです。

ですが、以前から決まっていた用事が入っていたり、病院行くなどの外せない予定があるときは「本日の業務が終わりましたのでお先に失礼いたします」と声をかけて退社するといいでしょう。

ここで気遣いを見せて「じゃあコレ…」「よかった、手伝ってくれるの?」なんて言われたら困ってしまうときもありますよね。

そんな時は、丁寧ながらも「終わったから帰る!」という意思が伝わる退社の挨拶をしましょう。

他にも間違いやすい敬語がある

先ほどご紹介した「お先に失礼します」という言葉は、正しいものだと疑わなかった人も多かったことでしょう。

退社時に「お先に失礼します」というのは、使う相手によって一辺倒に間違っているということは言えませんが、厳密に言うとグレーであるのが現実です。

言葉って本当に難しいものですよね…。

そして、この「お先に失礼します」以外にも使いどころが難しく、間違いやすい敬語というものは色々あります。

ここでは、ビジネスシーンで特に間違いやすい言葉についてお伝えしていこうと思います。

「了解しました」

先輩や上司から指示を受けたときに、思わず「了解しました!」と言ってしまう人も多いことでしょう。

私の周りにも同じようなシチュエーションで「了解しました」を使っている人はホントに多いです。

「了解」と言われている先輩や上司も普通の反応です。

よく使われている言葉なので「これでいいんだ」と思ってしまいます。

でも、実はこれ、あまり良くないのです。

「了解」という言葉は同僚や目下の人に使う言葉なので、目上の人に対して使うのは失礼に当たってしまいます。

目上の人には「かしこまりました」「承知いたしました」などと言うようにしましょう。

「ご苦労様です」

新入社員がよくやってしまうがちな敬語の中の1つに「ご苦労様です」という言葉があります。

「ご苦労様」というのは、目上の人は目下の者に対して労いを込めてかける言葉です。

それを上司や先輩などの目上の人にうっかり使ってしまう新入社員は多いものです。

言葉を知っている人は、そんな新入社員の姿を見るとギョッとしてしまいますよね…。

目上の人に対しては「ご苦労様です」ではなく「お疲れ様でした」を使うようにしましょう。

(社内で失敗したくない人は、目上目下に限らず一律で「お疲れ様です」を使うことをおすすめします)。

「お世話様です」

お客様や取引先などの社外の人に挨拶をするとき、「お世話になっております」というのが普通なのですが、たまに「お世話様です」という人がいます。

これは「お世話になっております」をかなり砕けた言い方をしたもので、正しい使い方ではありません。

言いたいことは伝わるのですが、相手に対する丁寧さや敬意が欠けている印象を持つので、ビジネスシーンでは使わないように気をつけましょう。

「ごめんなさい」

人に謝罪をするときは「ごめんなさい」というのは常識なのですが、ビジネスシーンでは「ごめんなさい」は正しい言葉遣いとは言えません。