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「お先に失礼します」をビジネスで使...(続き3)

子供は母親に叱られたときや、友達に謝るときに「ごめんなさい」というのは合っていても、社会人が先輩や上司、取引先などに謝罪するときに「ごめんなさい」を使うと、なんだか違和感ですよね…。

ビジネスの場で謝罪するときは「ごめんなさい」ではなく「申し訳ありません(ございません)」を使うようにしましょう。

「ごめんなさい」でも気持ちは伝わるのですが、幼い印象を与えてしまうので、使わないようにしましょう。

「とんでもございません」

仕事をしている中で上司や先輩、お客様などからお礼を言われたりしたときに「いえいえい、とんでもございません!」と言う人もいますよね。

「大したことはしていないので、礼は及びません」というような意味でよく使われています。

実は「とんでもございません」という言葉は日本語として間違っており、正しく言い換えると「とんでもないことでございます」となります。

ですが、最近では「とんでもございません」でも相手に意味が十分に伝わっているので、完全に間違っているとは言い切れなくなってきました。

日本語としては間違っているが世間的にはグレー…なんだか中途半端な言葉ですが、使っても大きな問題はありません。

状況によって「恐れ入ります」などに言い換えてみるのもアリですよ。

「ご覧になられる」

敬語や丁寧な言葉をしっかり使えるように心がけるのはとてもいいことなのです。

しかし、使い慣れていないうちはうっかりと変な敬語や丁寧語が飛び出してしまうものです。

例えば「ご覧になられる」という言葉。

一見とても丁寧なのでいい感じかなと思ってしまう人もいるでしょう。

実はこれは「二重敬語」になっているのでNGなのです。

敬語は原則として1つの言葉に1つまでというルールがあります。

言葉に詳しい人だと聞いた瞬間に違和感を抱くことでしょう。

また、二重敬語を使われると「なんかイヤミっぽく聞こえる」と嫌な思いをする人もいるので注意ですよ。

「言いました」

ビジネスシーンでの言葉遣いは難しいもので、「言いました」という言葉を1つとっても色々あるものです。

「こう言っていたよ」と人から聞いた言葉をほかの人に伝えるときや「私はこう言いました」と自分の発言を伝えるときも、それぞれの用途によって言葉遣いが異なります。

例えば「◯◯部長がそう言ってました」という言葉をビジネス的に言い換えるのであれば「◯◯部長がそうおっしゃってました」という敬語に直しましょう。

ほかにも「私は山田と言います」という場合は「私は山田と申します」という謙譲語を使うようにしましょう。

言い換えるだけで意味は同じなのですが、シーンに応じた言葉遣いをするように心がけましょう。

「大丈夫です」


上司や先輩から「これ、ちょっとお願いしてもいいか?」と仕事を振られると、思わず「はい、大丈夫です」と返してしまいそうです。

しかし、ビジネスの場では「大丈夫です」という言葉は適しません。

この場合は「承知しました」が丁寧な「大丈夫です」にあたります。

ほかにも、「◯◯しなくても大丈夫です」という意味での「大丈夫です」の場合は「◯◯しなくても問題ありません」などと言い換えるようにしましょう。

「大丈夫」1つをとってもさまざま言い換えが出来るので覚えるのが大変かもしれません。

ですが、使い分けることによって社会人としての格があがりますし、こちらの意図と相手のとらえ方の齟齬を防ぐことができます。

というのも、「大丈夫」という言葉だけだと状況が伝わりにくいあるからです。

例えば「明日、飲み会行くけど予定空いてる?」というふうに先輩に聞かれたとします。

そのときに「あっ、自分は大丈夫です」と答えると「どう大丈夫なの?」と思いますよね。

自分は「遠慮しますという意味の『大丈夫』」として言ったつもりが、先輩は「予定が空いているという意味の『大丈夫』」ととらえていたら大変ですよね。

この例は飲み会に関することでしたが、これが重要な取引に関することだったら大変なことになりますよね。

このような食い違いを起こさないためにも「大丈夫」という言葉は、ビジネスでは使わないように気を付けましょう。

「なるほど」

相手の言葉に同調したり、納得したときに「なるほど」という言葉が出る人もいますが、この言葉も目上の人に使うのはNGです。