ネガティブ思考な人は、物事の良い面よりも悪い面に注目してしまう癖があります。
それは人との関わりの中でも同じで、他人の言葉や態度も、常に悪い面ばかり気にしています。
全く悪意がない人の言葉や態度からもネガティブな面を見つけ出すのが得意なので、相手がいくら優しく接しようとも、ネガティブな人はネガティブにしか捉えることができません。
そのため、誰に対しても攻撃的で、すぐに批判的になってしまうのです。
直ぐに批判的になる
人情味がない人のネガティブな一面は、人に対する批判的な態度となって表れます。
誰に対しても批判をし、攻撃性のある態度で接してしまうので、その姿勢にはまるで人情が感じられません。
ネガティブな人は、そもそも人を信用していないのです。
人を信用できなければ、自分の身は自分で守るしかありませんよね。
ネガティブ思考をするのもそのひとつで、いつでも最悪の事態を想定しておくことで、それ以上自分が傷つくことの無いよう免疫をつけているようなものです。
その上で、さらに自分の立場を保持するために、他人に敵意を向けてしまうというわけです。
つまり人情味がない人は、極度に人を信用することができない人。
しかもそれは、他人ばかりではなく自分をも信用できないということです。
このようなネガティブ思考な人と接するのは、とても難しいものです。
根本的な思考の癖は、自分で気付き、意識して治そうとしなければ治りません。
周囲の人がポジティブ思考へ導こうとしても、見事にそれを覆してきます。
そもそも人を信用していないので、簡単に人の話を信じません。
ただ、そんなネガティブな人が、攻撃性ではなく自己嫌悪に陥っているときはひとつのチャンスです。
そんなとき、普段攻撃の対象にされている人は「自業自得」と突き放したくなると思いますが、関係を良くしたいなら理解するよう努めましょう。
批判するでもなく、導こうとするでもなく、ただ理解してあげるようにしてみると、すんなり敵意を和らげてくれることもあります。
4.道具として扱う
人情味がない人の特徴4つ目は、『道具として扱う』ことです。
人を道具として扱う、まるで人情味のない人も中にはいますよね。
道具として扱われたほうは、とても嫌な気持ちになるし、傷つきます。
人情味がない人にも理由はさまざまありますが、もっとも厄介で付き合いにくいのが人を道具として扱ってくる人なのではないでしょうか。
人を道具として扱う人は、言うなれば支配欲の強い人です。
人情と言われるものは微塵もなく、思いやりのかけらも持ち合わせていません。
そうなってしまうのにも辿れば原因は何かしらあるのですが、そんな人を理解しようとも思えないのが人の心情というものですよね。
人を道具として扱う人は、指示を出すときは常に命令口調であり、イライラなどの感情を露わにして人を威圧してきます。
その態度で人を縛りコントロールしてくるので、余程自分をしっかりもった人でなければ逆らうことができない、本当に厄介な人なのです。
指示を出すときは命令口調
人情味がない人が人を道具として扱えるのは、やはり人に対する情がないからです。
ですので、平気で人を道具として扱うことができてしまいます。
それはもちろん、自分にも感情がないのと同時に、相手に感情があることに意識が向かないからでもあります。
相手は感情のある人間だということを全く意識せず、自分の思い通りに働かせることができるコンピューターのような感覚で接しているので、感情を無視された相手はとても傷つくことになるのです。
人には少なからず「すべてを思い通りに動かしたい」という支配欲があるのだと思います。
でも多くの人が独裁的にならないのは、理性や情が働くからです。
つまり、理性や情を持ち合わせていなければ、人の感情を無視して道具として扱う独裁者として暴走してしまうということです。
独裁的に人が人を支配することは、稀なようでいて身近なところでも起こり得ます。
会社の経営者と従業員の関係ばかりではなく、部内の上司と部下の関係や、親と子、夫と妻など、とても小さなコミュニティーでも発生します。