一方、お喋り上手な人の話を聞いてばかりだったらどうでしょう?
自分の話をすることができず、相手の話を聞いてばかりでフラストレーションがたまってしまいますよね。
しかもそれが、自分の全く興味のない話だったとしたら…。
そこに意思の疎通は全く無いことになります。
コミュニケーション能力が高い人は、相手に心地よく喋らせる環境を提供できる人です。
そもそも人は、自分のことを話したくて仕方がありません。
逆に、人の話なんて聞きたくもないのです。
ですから、コミュニケーション能力を上げるなら、意識すべきは“聞き上手”になることなのです。
3.マナーが身についている
コミュニケーション能力が高い人の特徴その3は、『マナーが身についている』ことです。
マナーとは行儀作法のことで、コミュニケーションを取る上でも欠かせないものです。
なぜなら、行儀作法とは「人への思いやりの心」を表したものだからです。
私たちの生活は、人との関わりの上で成り立っています。
たったひとり、無人島で暮らすならマナーは必要ありませんが、他の人がいる生活環境の中では、マナーを守ることが人間関係を構築する上でも、人と人とが気持ちよく生活するうえでも必要となります。
もちろん、コミュニケーションもマナーの上に成り立っています。
たとえば、目上の人に対して友達と接するような話し方をしていたら?相手は不快な思いをしますよね。
コミュニケーションを取る上で、「相手を尊重する」ことや「目上の人を敬う」ことは、マナーなのです。
また、相手に興味関心をもち、相手ときちんと向き合って会話をすることも、コミュニケーションにおけるマナーと言えます。
相手と目を全く合わせない…興味もなく返事も適当…という態度は、相手に対して失礼です。
「相手に不快な思いをさせない」という思いやりの心がなければ、コミュニケーションも成り立ちません。
コミュニケーション能力が高い人は、こうした最低限のマナーをしっかり守って人と接しています。
だから人と気持ちの良いコミュニケーションをとることができ、相手に高い満足度を提供することができるのです。
4.人によって態度を変えない
コミュニケーション能力が高い人の特徴その4は、『人によって態度を変えない』ことです。
コミュニケーション能力を高める上で、厄介なのが“感情”なのだと思います。
私たちには、「好き・嫌い」という感情がありますよね。
これは、他人に対しても持つ感情です。
コミュニケーションを取る際、この感情が強く影響を及ぼしてくるから、コミュニケーションの得意不得意が出てくるのです。
たとえば、好きな人と会話するとき。
気持ちはウキウキして笑顔になるし、興味関心も自然と湧いてきて、楽しい会話ができますよね。
“好き”という意識がベースにあってコミュニケーションをとるので、たとえ言葉数が少なかったとしても満足度の高いコミュニケーションがとれると思います。
しかし、嫌いな人とコミュニケーションを取るときはどうでしょう?
苦手意識があって、それを隠そうとすればするほど上手に会話ができなかったり、話を繋げたくても会話が見つからなくて途切れたり…無言の時間に気まずい思いをしますよね。
嫌いな人や苦手な人と話す時、それを隠そうと頑張るならまだいいかもしれませんが…。
嫌いだからと避けてしまったり、「早く終わらないかな」と適当にしゃべったりするようでは、コミュニケーション能力が高いとはいえません。
コミュニケーション能力が高い人は、人によって態度を変えません。
もちろん、コミュニケーション能力が高い人にだって、嫌いな人もいれば苦手な人もいるでしょう。
そんな人とコミュニケーションを取るときでも、態度を変えずにきちんと相手に向き合うことができるのです。
それは、「マナーができている」ことが一番の理由だと思います。
自分の感情で相手に不快な思いをさせないよう、嫌いな人へも思いやりの気持ちをもつよう心掛けているから、人によって態度を変えることもないのです。