仕事によっては、単純に仕事内容が難しいため、どうしても一つの仕事に時間がかかってしまって、結果的にいくつも仕事が溜まってしまうことがあります。
どんな仕事でも慣れればある程度効率的に動けるようになりますが、それでも仕事内容が難しいと、なかなか思うように仕事が片付かずに、どんどん溜まってしまうこともあるでしょう。
特に仕事内容が人対人の場合には、自分の思い通りに仕事が進むとは限りませんので、仕事相手と上手くやれないことで仕事がスムーズにいかないことも少なくありません。
また、業務のボリュームが多い場合にも、一つの仕事を終えるのに時間がかかってしまうため、仕事が溜まりやすくなります。
さらに業務を行う人員が不足している場合には、人員に見合わない仕事量になるため、必然的に仕事が溜まってしまうでしょう。
上司に相談して仕事量を調節できるような職場でない限り、自分の努力だけでは迅速に仕事を片付けられないこともあります。
そうした職場に問題がある場合には、職場環境が改善されない限り、仕事が溜まってしまうのも仕方がないでしょう。
自分に問題がある場合
仕事が溜まってしまう原因が自分自身にある場合もあります。
例えば業務に対して自分のキャパシティが足りていない場合には、どうしても一つの仕事を終えるのに時間がかかってしまい、次から次へと仕事が溜まっていってしまうでしょう。
誰でも仕事に慣れない内は仕事が溜まりやすいですが、仕事に慣れたとしても業務内容が自分のキャパシティを超えてしまっていると、どんなに頑張っても仕事に振り回されてしまいます。
自分の学力以上の進学校に背伸びして入学したのはいいものの、勉強についていけなくて挫折してしまう学生のように、明らかに自分の能力以上の職場に勤めている人の場合、業務について行けずに挫けてしまうことがあるでしょう。
他にも体調管理がきちんと出来ておらず、納期ギリギリで仕事をしようとしていた時に体調を崩してしまうことがあったり、そもそも仕事にやる気がなく、責任感もなかったりすると、当然仕事が溜まりやすくなるため、スムーズに仕事を片付けることができないでしょう。
仕事が溜まってしまう人の傾向は?
誰でも忙しい時期にはついつい仕事が溜まってしまうものですが、繁忙期に関わらず、何故かいつも仕事を溜めてしまいがちな人がいます。
職場に問題があるのであれば、その職場に勤める大半の人たちは否応なしに仕事を溜めているでしょうし、労働環境もあまり良くないことが多いです。
職場が原因で仕事が溜まる場合には、自分だけではなく周りの同僚たちもそのことをお互いに自覚しているでしょう。
しかしそうではなく、同じ職場にいても特定の人だけがいつも仕事を溜めてしまう場合もあります。
そうした仕事が溜まってしまう人には、どのような特徴や傾向があるのでしょうか?
仕事の効率が悪い
同じ仕事量でも、効率的にやれる人とそうでない人とでは、仕事を終わらせるまでの時間に差が生まれます。
効率的に仕事ができる人は、仕事を始める前にまずはそれぞれの業務内容を確認して、どれから片付けて行くのか、スケジュールを組み立てます。
時間や手間のかかる仕事から先にやり始め、また余りに仕事量が多い時には、周りの同僚に頼んで業務を手伝ってもらいます。
そうして時間にも作業にも無駄なく取り掛かるため、残業することなく就業時間内ですべての業務を終わらせられるでしょう。
一方で、仕事の効率が悪い人は、自分が溜めている仕事がどんなものかを最初に確認せず、目に付いたものから片付けていくため、後になってから時間や手間暇のかかる仕事に取り掛かってしまいます。
また、一つひとつの仕事の合間で無駄に時間が空いてしまったり、周りの人たちに協力を頼めなかったりして、結局仕事が残業になってしまうでしょう。
同じ仕事でも終わらせるまでの時間に差が生まれれば、会社側は当然効率よく仕事が出来る人の方を評価して、昇給や昇進のチャンスを与えるでしょう。
仕事の効率が悪ければ、それだけ評価を得るのは難しく、また仕事も溜まりやすくなってしまいます。
面倒な仕事を「明日やろう」と考えている
面倒な仕事は、誰でも手をつけるのが億劫に感じてしまいますよね。
けれど後回しにすればするほど、より時間がかかって面倒になってしまいます。
仕事の効率化を考えている人や、嫌なものほど先に片付けた方が後々楽なことをよく分かっている人は、面倒な仕事ほどさっさとやってしまおうと最初に手をつけます。
そして先に面倒な仕事を片付けてしまえば、後は気楽に仕事に取り掛かれますし、モチベーションも上がりやすいでしょう。
しかし、面倒な仕事を「明日やろう」と考えている人は、仕事の納期に余裕がある内は、毎回「まだ時間があるから、明日でいいや」と考えてしまいがちです。
その結果、納期ギリギリになってから仕方なく手をつけたものの、思いの外時間がかかってしまって、無駄な残業になってしまったり、納期に間に合わずに上司や取引先から叱責されてしまったりします。
面倒な仕事がいくつもある時には、それらをまとめで「後でやろう」と後回しにするから、仕事がどんどん溜まっていってしまいます。
まとめてやれば出来ると自分を過大評価している
自分を客観視できない人は、自分の能力や実力がどの程度のものかをきちんと把握できていません。
そのため、仕事が溜まってきても「まとめてやれば出来るだろう」と楽観視してしまい、いざ仕事をする時になって苦労する羽目になってしまいます。
自分を過大評価したことで一度でも痛い目を見れば、誰でもその後は学んで計画的に仕事をやろうとするものですが、人によっては痛い目を見ても反省できない人もいます。