ですので、この方は貯金は無いらしいのですが、色々な人脈が広がっているのだそうです。
多くのケースでは、よくしてもらったからこそ逆に良くしたいと思うケースが多いです。
ですので、この方はお金はそんなにないのかもしれないけれど、逆に困った時の人脈というのがかなりあるのです。
貧困の定義はお金がないのもそうですが、その人脈すらないということが特徴なのだそうです。
たとえお金がなくても、このように困った時に助けてくれる人がいるということであれば、それは貧困ではないと言われています。
著者の妻の母が、年間100万円生活をしている方の本を読んでいて、色々な感想を言っていましたが、この方は確かに年間100万円で生活をするという経済的にはそんなに恵まれていない生活をしていますが、大学時代の友達に恵まれており、時折色々なお酒を持って遊びに来てくれているのだそうです。
このようにたとえお金は少なくても、助けてくれる人がいるということであれば、それは貧困ではありません。
ですので、仮にお金がなくなっても、気前の良さで人脈があるということであれば、なんだかんだでうまくいくケースも多いです。
思いきりが良いことにはデメリットもある
ただ思い切りが良いことは、メリットだけとは限りません。
やはり色々な一面がありますので、当然デメリットもあります。
では、このデメリットについてみていきましょう。
先のことをあまり考えていない
基本的に、このように思い切りの良い決断をする人の中には、あまり先のことを考えていない人も多いです。
確かに将来は考え過ぎたらきりがないところがあります。
先ほども触れた80代になるのに、未だに「老後のことが気になる」というような人のように、先々のことばかり考えて人生を犠牲にするのも面白くありません。
ですので、このような不安にとらわれるということであれば、ある程度の思い切り良さは必要です。
ですが、あまりにも刹那主義であることも考えものです。
今が良ければよく未来のことは全く考えないということも、またいざという時に困るところがあります。
今高齢者の方の中に、若い頃に年金制度が任意であったことから、年金を支払っておらず、今になって生活が困っているという人もいます。
中には子供世代に仕送りをしてもらわないといけないような人もいるのだそうです。
このようになると、先々のことを考えるのは大切なことだということを思い知らされますね。
ただこれもバランスが大切です。
あまりにも先のことを考えすぎて、身動きが取れなくなるというのは人生が味気ないものになりがちです。
不安から貯金ばかりしているというのは、決して幸せとは言い難いところがあります。
ですが、貯金を全くせずに暮らしていくというのもまた不安が生まれるものです。
ですので、ある程度は先々のことを考えてどうしていくかというのを考えていく必要があります。
周囲が付いてこない
気前がよく人脈があるということであれば、周囲がついてくるような人もいるでしょう。
ですが計画性がなく、気分屋ということであれば、やはり周囲が離れてしまうところがあります。
もし周囲から距離を置かれているということであれば、この思い切りの良さが仇になっている可能性もあります。
確かに離れていった人たちを取り戻すというのは容易ではありません。
ですが、これからの新しい人間関係を築くにあたっては、良い方向性にこの思い切りの良さを発揮することもできます。
ですので、もし少々自己中心的なところがあるということであれば、そこを改善するように努力することで大分変わってくるのではないでしょうか?
危なっかしい
確かに思い切りが良いというのは良いことです。
将来に備え不安になりすぎるのは、決して良いこととは言い難いところがあります。
ですが、やはりそのような刹那主義な人は危なかしい印象が強くあります。
基本的に日本人は、色々と将来に備え、色々と手を打っていくということが好まれるところがあります。
例えばですが、自由に生きてきて困った時に生活保護を受けようとする人に対して非常に厳しいところがあるのは日本人の特徴です。