そしてそれが原因となり、仕事をするのが怖くなったり人と関わるのが怖くなったりして社会へ出られなくなり、場合によっては 心の病 にかかることも。
「その程度のことで」と思うかもしれませんが、本人にとって取り返しのつかない失敗とはそれだけの精神的なダメージを負ってしまうものです。
そのため、取り返しのつかない失敗をしたことが原因で、心身に大きなダメージを負ってしまった人は、出来るだけ早くそれを改善出来るように努めましょう。
気が済むまで落ち込み反省をした後は、自分で元気になれるように行動しなければなりません。
自分だけでは立ち直れないというのなら、家族や友人、病院などを頼って気持ちを持ち直すように努めましょう。
4.焦りすぎない
取り返しのつかない失敗をしてしまった時には、誰でも焦ります。
それこそ名監督でも名選手でも、会社の社長でも超一流のシェフでも、同じように皆焦ってしまうでしょう。
しかしそこであまり焦りすぎてしまうと、 更に状況の悪化を招いてしまいます 。
経験豊富な人や一流と言われるような人たちは、自分が取り返しのつかない失敗をして焦ってしまった時でも素早く気持ちを切り替えて、まず自分が何をすればいいのかを考えてから即座に行動に移します。
だからこそ失敗がそれ以上大事になることはなく、最低限のところで抑えて素早く挽回に努めることが出来るのでしょう。
大きな失敗をしたことがない人や日頃の失敗が少ない人ほど、取り返しのつかない失敗をした時には焦ってパニックになってしまいますが、まずは深呼吸をして気持ちを落ち着けて、自分がこれから何をすべきかを最優先で考えましょう。
やってしまった失敗は消せない
取り返しのつかない失敗をしてしまった時には、頭の中が真っ白になってパニックに陥ってしまいやすいです。
焦れば焦るほどどうしていいのか分からずに、人によっては焦りの余り現実逃避をしようとしたり、失敗を何とか隠そうとしたりするかもしれません。
しかしそういった行動は 無意味で時間の無駄 になってしまいますので、素早く汚名返上に努めるためにもまずは現状を受け入れて、自らの気持ちを落ち着けるようにしましょう。
目の前の失敗をしっかりと見つめて、「やってしまった失敗は消せない」「起きたことはもう取り返しがつかない」という事実を自分の中に受け入れます。
それから深呼吸をして、「失敗は消せないけれど、どうすればこの失敗の被害を最小限に留めることが出来るのか」をきちんと考えましょう。
ここで焦ってまた余計な行動を起こせば、状況が悪化してしまうかもしれません。
そうならないためにも、現状を受け入れたら自分がこれからすべき行動を冷静に考え、それから行動に移すようにしましょう。
5.失敗を覆せるレベルの努力をして結果を残す
たった一度でも取り返しのつかない大きな失敗をすれば、当然周囲からの自分への評価はがくんと落ちてしまいます。
しかし、それは仕方のないことです。
取り返しのつかない失敗とはそれだけ重大で大きなものですので、長いこと不名誉が自分について回ることも少なくはないでしょう。
「何千万円もする機材を壊した人」や「社長を怒らせた人」など、自分の失敗した内容があだ名のようになってしまうこともあります。
そうした不名誉なレッテルは屈辱的ですし、噂される度に気持ちが落ち込んでしまうこともあります。
けれど、そこで落ち込んだままでは、いつまで経っても、汚名を返上することは出来ません。
大失敗をして周りの信頼を失ったのなら、その信頼を取り戻すだけのレベルの努力を重ね、今度は名誉ある結果を残しましょう。
取り返しのつかない失敗をした事実は消せなくても、そこに更に大きな功績を残したという事実を上書きすれば、周囲からの信用回復を図ることが出来ます。
「過去に大失敗をしたけど、その後でしっかりと汚名返上した出来るやつ」と失敗する前以上に評価が上がることもありますので、取り返しのつかない失敗をした時にはその失敗を覆せるレベルの努力をして、大きな結果を残せるように頑張りましょう。
相当な努力が必要
些細な失敗ならばともかく、取り返しのつかないような大きな失敗をしてしまうと、その汚名を返上するためには相当な努力が必要です。
例えば取引先の社長を怒らせてしまい自分の会社とはもう取引をしないと言われてしまったら、会社全体の損害となり周囲からは責められ信用もなくなってしまうでしょう。
その汚名を返上しようと思ったら自分でせっせと営業努力を重ねて新しい取引先を確保するか、怒らせた社長の機嫌を何とか取り戻し再び取引関係を結んでもらうかといった、失敗と同じだけの良い結果を出す必要があります。
そのためにはこれまでのように与えられた仕事をコツコツとこなすだけではなく、自分の仕事に常に付加価値を見出して行動していくことが求められます。
大きな失敗をしておきながらこれまで通りに仕事をしているだけでは、いつまで経っても周囲の信頼を回復出来なかったり、不名誉な噂をされてしまったりするだけでしょう。
しかし、そんな周囲の見方を変えさせるためにもこれまで以上に必死になって仕事をし、自分なりに大きな結果を出せるように努力していきましょう。