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よいしょが上手い人が使う8個のテク...(続き3)

他にもいくつか意味はありますが、今回の意味としては機嫌をとっておだてることです。

意味からも分かるように、よいしょをするときには、明確に「相手のご機嫌をとろう」という意思が自分や相手にあります。

もちろん本心からよいしょをすることもありますが、「相手の機嫌をとっておけば問題はないだろう」という、打算的な考えのもとでよいしょを行うことも少なくありません。

例えば部下が上司のご機嫌をとろうとしてよいしょしたり、教師が生徒の両親へよいしょして、自分への評価を上げようとしたりなど、よいしょはさまざまな場面で、ほぼ日常的に行われています。

よいしょが上手な人は、毎日のように誰かをよいしょしたところで、それで周りに「あいつはご機嫌取りだ」と言われることはありません。

しかし一方で、よいしょが下手でわざとらしくなってしまう人の場合には、八方美人やご機嫌とりだと陰で言われてしまうこともあります。

よいしょは使い方によっては効果的にも、逆効果にもなります。

本心からおだてるのがベストなよいしょ

よいしょの最も理想的な形としては、本心から相手に対してよいしょをすることです。

まったく心にもない賛辞をベラベラと並べ立てたところで、どうしても胡散臭さが出てしまって、相手に「自分がよいしょされている」と気付かれてしまいます。

しかし、実際に自分が思っていることを、本心からよいしょすれば、言動にも態度にもわざとらしいところがないため、相手もすんなりとよいしょされて、気分が良くなることでしょう。

作り話や嘘には、ほんの少し真実を混ぜることで一気に話に信憑性が増します。

それと同じように、よいしょするときにも少し本心を混ぜた方が、わざとらしさをなくすことができるでしょう。

何のためによいしょするの?

そもそも私たちは、何のために人をよいしょするのでしょうか?

単純に考えれば、人をよいしょしたところで、それで自分が嬉しくなるわけでもありませんよね。

それなのによいしょをしてしまうのには、よいしょを通して自分が何かしらのメリットを得たいという心理が隠されているからです。

相手を持ち上げているはずのよいしょですが、それをすることによって、結果的には自分のためになることがあります。

それが分かっているからこそ、私たちは日頃から、つい誰かをよいしょしてしまうのでしょう。

では、よいしょに隠された心理とは何なのかを挙げていきます。

相手を気分良くさせたい

よいしょには、「相手を気分良くさせたい」という心理が隠されています。

誰でも人から褒められれば嬉しいと思いますし、おだてられれば満更でもない気持ちになって、ほろ酔い気分のようなふわふわとした心地良さを覚えます。

一見おだてられたところで表情をまったく変えない人もいますが、自分が認められれば内心で少なからず満足感を覚えていることでしょう。

自分がおだてられたら気分が良くなるからこそ、同じように人をよいしょして、相手のことを気分良くさせたいと思う人もいます。

相手に気に入られたい

相手に自分を気に入ってもらうための手段としてよいしょをする人もいます。

例えば会社の取引先の上司に対して、「〇〇さんのところにはいつも大変お世話になっていて、まったく頭が下がりっぱなしですよ」などと軽くよいしょをすることで、取引先の上司の機嫌を良くさせて、自分のことを気に入らせようとする様子は仕事ではよく見られる光景です。

このよいしょがあまりに露骨だと、「ごますり」などと揶揄されてしまうこともありますが、ごますりでもよいしょでも、根底に「相手に気に入られたい」という気持ちがあることは同じです。

その場の雰囲気を和ませたい

口論や揉め事なのでその場の雰囲気がピリピリしてしまっている時に、その場の雰囲気を和ませたい一心から、周りをよいしょして雰囲気を一変させようとすることもあります。

この場合には、ちょっとわざとらしさを感じる程度のよいしょの方が、周りをプッと笑わせることができますので、わざとおどけた調子でよいしょしてみせることの方が多いでしょう。

また、冗談の通じない雰囲気であれば、揉めている原因の人物に対して、相手を褒めつつ宥めすかして溜飲を下げさせるためによいしょをすることもあります。

場の雰囲気を一変させるよいしょの場合には、周囲の人たちからも有難がられることが多いでしょう。

よいしょが上手いと出世が早い?!

よく、「口の達者な人は出世する」や「世渡り上手は出世も早い」などと聞きますよね。

これは言い得て妙で、確かに口が上手い人は口下手な人に比べると、出世が早まりやすいでしょう。

何故なら、仕事の能力を評価するのも人ですが、出世させるかどうかを決定するのも人だからです。

出世を決定する立場にある人に対して、実力の有無も必要ですが、きちんと上手にコミュニケーションが取れる人の方が、認められて出世がしやすくなるのは当然と言えるでしょう。

だからこそ、口がよくまわり、よいしょが上手い人の方が、自然と出世も早くなります。