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たしなめるとはどういう意味?使い方...(続き3)

子どもだからこそ、やって良いことと悪いことの区別がつきにくく、だからこそ子どもたちの悪いいたずらをしようとする時には、大人が責任を持ってそれを注意しなければなりません。

けれど、子どもはまだ心が繊細ですので、大声で怒鳴ったり、暴力を振るったりしては効果がありません。

どうしていたずらをしたらいけないのかを、冷静に淡々と伝えなければなりません。

そんなときには、怒るのではなくたしなめることが最適なのです。

部下が犯したミスをたしなめる

仕事をしていれば、誰でもミスをすることはあるでしょう。

今では立派な立場にある人も、新入社員の頃にはミスばかりしていた、なんてことも珍しくはありません。

ですが、だからといって自分の部下のミスを笑って許すわけにいきませんよね。

小さなミスであれば、最初は笑って許しても、それが何度も続くと流石に部下を叱らなくてはならないでしょう。

また、犯したミスが大きなものなら、今後の仕事への影響を考えて、しっかりと説教をしなければなりません。

そのような時にも、頭ごなしに怒鳴りつけるのではなく、淡々とミスをたしなめることが大切です。

冷静に部下のミスについて追及することで、次は同じようなミスを防ぐこともできます。

感情的になって怒鳴ってしまうと、根本的なミスの解決にならないばかりか、それが原因で部下との関係が悪化してしまうこともありますので、怒鳴るのではなくたしなめるのが良いでしょう。

「たしなめる」の語源

そもそも、「たしなめる」の語源はどこからきているのでしょうか?

今では当たり前に使っている人もいますが、言葉の語源を知っておくと、さらに言葉に対する理解が深まり、また正しい使い方ができるようになります。

この機会に、「たしなめる」の語源についてもしっかりと理解を深めておきましょう。

「たしなむ」→「たしなめる」

「たしなめる」は、「たしなむ」という言葉が元になっています。

四段活用動詞である「たしなむ」には、「気をつけて身をつつしむ」という意味があります。

この言葉の派生で「たしなめる」が生まれたとされています。

「たしなむ」が、自分自身に使う言葉であるのに対し、「たしなめる」は他人に対して使う言葉です。

そのため、自分に対しては「最近はミスが多いため、たしなむ必要がある。」と表現しますが、一方で他人にそれを求める場合には、「あの人は最近ミスが多いから、たしなめる必要がある」と表現します。

語源を知っておくことも大切ですが、それゆえに自分に対して使う場合と、相手に対して使う場合との言葉の違いに気をつけましょう。

「たしなむ」の意味

「たしなむ」には、いくつかの意味があります。

「芸事などを身に付けること」「好んで親しむこと」「自分の行いに気を付けて身をつつしむこと」「普段から心がけておくこと」「きちんとした身なりをすること」などです。

よく「お酒をたしなむ」と表現することがありますが、これは「好んで親しむ」の意味として使われることが多い言葉です。

また、今回のテーマの意味としては、「自分の行いに気を付けて身をつつしむこと」であり、これが派生して「たしなめる」になっています。

「たしなめる」の漢字

「たしなめる」は、文章にする際にひらがな表記で記されることが多いですが、それに当てはまる漢字も存在しています。

「窘める」と「嗜める」の2つの表記があり、文章全体の意味によって漢字を使い分けます。

一見同じ言葉の響きですが、漢字の表し方によってその意味はまったく変わってきますので、知らずに反対の意味の漢字を用いていると、「この人ちゃんと理解できていないんだな」と相手に無知が露見してしまいます。

仕事などで使う機会がある場合には、間違えた表記を用いると恥をかいてしまいますので、この機会に漢字の使い分けについてもしっかりと学んでおきましょう。

漢字で書くと「窘める」

先にご紹介してきた意味の「たしなめる」には、「窘める」という漢字を用います。

「子どものいたずらを窘める」「部下のミスを窘める」など、漢字表記の場合にはこちらを用いますので、間違えないようにきちんと覚えておきましょう。

最近ではいちいち手書きで文章を起こさずとも、パソコンや携帯などで簡単に文章が作れてしまいます。

しかし、漢字の変換も楽に出来過ぎてしまって、どの漢字が正しいのかが頭に入らないことも良くあります。

「あの漢字何だったかな。変換ではすぐに出せるに、手書きだと書けない。」ということがよくあるように、「窘める」も、安易に変換出来るがゆえに、いざ自分で書く時には漢字が分からなくなってしまうことがありますので注意しましょう。