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たしなめるとはどういう意味?使い方...(続き3)

この言葉の派生で「たしなめる」が生まれたとされています。

「たしなむ」が、自分自身に使う言葉であるのに対し、「たしなめる」は他人に対して使う言葉です。

そのため、自分に対しては「最近はミスが多いため、たしなむ必要がある。」と表現しますが、一方で他人にそれを求める場合には、「あの人は最近ミスが多いから、たしなめる必要がある」と表現します。

語源を知っておくことも大切ですが、それゆえに自分に対して使う場合と、相手に対して使う場合との言葉の違いに気をつけましょう。

「たしなむ」の意味

「たしなむ」には、いくつかの意味があります。

「芸事などを身に付けること」「好んで親しむこと」「自分の行いに気を付けて身をつつしむこと」「普段から心がけておくこと」「きちんとした身なりをすること」などです。

よく「お酒をたしなむ」と表現することがありますが、これは「好んで親しむ」の意味として使われることが多い言葉です。

また、今回のテーマの意味としては、「自分の行いに気を付けて身をつつしむこと」であり、これが派生して「たしなめる」になっています。

「たしなめる」の漢字

「たしなめる」は、文章にする際にひらがな表記で記されることが多いですが、それに当てはまる漢字も存在しています。

「窘める」と「嗜める」の2つの表記があり、文章全体の意味によって漢字を使い分けます。

一見同じ言葉の響きですが、漢字の表し方によってその意味はまったく変わってきますので、知らずに反対の意味の漢字を用いていると、「この人ちゃんと理解できていないんだな」と相手に無知が露見してしまいます。

仕事などで使う機会がある場合には、間違えた表記を用いると恥をかいてしまいますので、この機会に漢字の使い分けについてもしっかりと学んでおきましょう。

漢字で書くと「窘める」

先にご紹介してきた意味の「たしなめる」には、「窘める」という漢字を用います。

「子どものいたずらを窘める」「部下のミスを窘める」など、漢字表記の場合にはこちらを用いますので、間違えないようにきちんと覚えておきましょう。

最近ではいちいち手書きで文章を起こさずとも、パソコンや携帯などで簡単に文章が作れてしまいます。

しかし、漢字の変換も楽に出来過ぎてしまって、どの漢字が正しいのかが頭に入らないことも良くあります。

「あの漢字何だったかな。変換ではすぐに出せるに、手書きだと書けない。」ということがよくあるように、「窘める」も、安易に変換出来るがゆえに、いざ自分で書く時には漢字が分からなくなってしまうことがありますので注意しましょう。

同音異義語「嗜める」

同じ「たしなめる」の読み方で、「嗜める」と漢字で表す場合もあります。

この漢字を用いた言葉の意味は、先に挙げた意味の内、「芸事などを身に付けること」「好んで親しむこと」などです。

自分が好き好んでやっていることや、必要として身に付けていることなどの意味を持つため、「お酒を嗜む」ならば「お酒を好んで親しんでいる」ですし、「芸事を嗜む」ならば「芸事を必要として身に付けている」となります。

これまでにご紹介してきたような、「非礼や不作法を軽く叱る」「苦しめて悩ませる」などの意味では決して用いることのない漢字ですので、誤って表記しないように十分に気を付けましょう。

「嗜める」の「嗜」という漢字は、「嗜好」でも用いられていますので、「自分の好きなことに関するときはこちらの漢字」と覚えておけば、表記ミスを減らすことができますよ。

「たしなめる」の類語

「たしなめる」には、いくつかの類語があります。

例えば「叱る」「咎める」「注意する」などは、良くないことをした相手に対するお説教の意味で同じ使い方ができます。

また、「扱き下ろす」「叱責する」などは、激しく相手を非難することにより、相手の心を苦しめたり、悩ませたりするという部分で意味が近いと言えます。

「たしなめる」は、文章として用いられる機会は多いですが、実際に口に出して使うことはそこまで多くはありません。

同じような意味で口に出すときにはどのような言葉を用いればいいのかを、類語から知っておきましょう。

場面によって使い分けることができれば、その場のシチュエーションに最も相応しい言葉を選択できるようになります。

使える言葉のバリエーションを増やすためにも、一通りの類語も身に付けておきましょう。

叱る

「叱る」には、「相手の良くない行動を咎めて、強い態度で責める」「怒る」などの意味があります。

自分よりも目下の相手に対して使われる言葉ですので、大人が子どもに使ったり、会社の上司が部下に対して使ったりするのが一般的です。

よく子どものいたずらを大人が怒っている場面でも、「叱る」「叱りつける」と表現することがありますよね。

意味としては、「たしなめる」よりも少しきつめに相手を怒っていますので、軽く怒る程度では済まないような場面では、「叱る」の言葉を用いた方が適切でしょう。

子どものいたずらであれば、度を越したようないたずらをした場合に、また部下のミスであれば、何度もミスが続いたような場合には、「たしなめる」よりも「叱る」を選んだ方がいいでしょう。

咎める

「咎める」には、「悪いことなどをした相手を注意したり責めたりする」という意味があります。

また、「非難する」や「怪しく思って尋ねる」などの意味もあります。

「咎める」と聞くと、「どうしてあんなことをしたんだ!」と強い口調で悪いことをした人を追及するイメージがある人もいるでしょう。

そのイメージのように、「たしなめる」よりも、より強く相手を非難する際には「咎める」という表現を使うことがあります。

「たしなめる」よりも強く、また「怒鳴る」よりは弱い程度に悪さをした人物へと注意する際には、こちらの表現を用いるのが適切とされています。

注意する

注意とは、「意識を集中させて気をつけること」「特別に用心すること」また、「人に気をつけるように教えたり警告すること」などの意味があります。

前者の2つの意味は自分自身に対して行うものであり、後者の意味は他者に対して行うものです。

「たしなめる」と近い意味としては、「気をつけるように傍らから教える・警告する」となります。