いずれにしても相手がどんな気持ちでその言葉を使っているのかを良く考える事が、争いを起こさない大きなポイントになるのかもしれません。
猫などの動物にも使われる
人間は、あくまでもこの世界の一種の生き物にしかすぎません。
たまたま知能が高く様々なものを生み出す事が出来たからこそ、今の生活を維持しているだけであって動物より偉いとか偉くないとかそんな存在では無いのです。
あくまでもそこに優劣は無くお互いがお互いの存在を認め合うべきなのでしょう。
けれど人間は欲深く傲慢な生き物です。
だからこそ、つい自分たちが偉いような気持ちになってしまうのかもしれません。
そのせいで生き物の容姿を平気で馬鹿にするような言い方をしてしまう時もあるでしょう。
ぶさかわもまさにその一つです。
通常、人間同士の場合には『あなたはぶさかわだね』などという言い方をする事はまずありません。
そんな言い方をしてしまえば、問題になる事は明らかです。
場合によっては名誉棄損などで訴えられてしまう事だってあるかもしれません。
ですが、人間には言う事が出来ないような言葉も動物に対しては当たり前のように言う事が出来るからこそ不思議です。
自分の飼っている動物や、TVなどに出てくる生き物に対して『ぶさかわ』と言っても、多くの人が特に問題意識を持たずに受け入れる事が出来るでしょう。
相手が人間では無くなっただけで周りの人の感じ方が大きく変わっていくのです。
それは人間として生き物よりも立場が上だと、多くの人が無意識に思っているからなのかもしれません。
猫などの生き物に対する『ぶさかわ』という発言も、そこには愛があるのでしょう。
かわいらしいしぐさ・愛らしい顔が絶世の美女では無いけれど可愛い。
そんな気持ちがあるからこそ、結果的にぶさかわという言葉を使用してその思いを表現しているのです。
けれどそれは裏を返せば人間のエゴなのかもしれません。
他の生き物からしてみれば、勝手に容姿を評価して良いも悪いもと基準を付けてくる人に対しては何ともうっとおしい気持ちでいる事もあるかもしれません。
その基準はあくまでも人間が作り出したものであり、動物には一切関係ないのですから。
どんな時でも容姿にこだわり、ついついそれを口に出して表現してしまう所に人間としての浅はかさがあるのかもしれませんね。
特徴や芸能人を見れば分かるかも
『ぶさかわ』という言葉が使用されるようになったのも極々最近の出来事です。
その為、その言葉をなんとなく聞いたことがあっても意味まできちんと理解する事が出来ていないという人も多々いるかもしれません。
ましてや、容姿の基準は人によって違うはずです。
だからこそ、自分がとても可愛いと思っている物に対しても、他の人が見れば『ぶさかわ』と判断されてしまう事もあるかもしれません。
ぶさかわという言葉には確かに『可愛い』という気持ちが込められています。
そのには卑下するような意味合いは無く、ただただ純粋に可愛いと思っているのでしょう。
ですが、そこにあえてブサイクという意味を持たせる事がこの言葉のミソなのでしょう。
ただただ単純に可愛いのであれば、多くの人が自然と受け入れる事が出来るでしょう。
わざわざ意味を悩む事も無いのでしょう。
問題なのはそこにブサイクという要素が入ってしまう事です。
容姿の基準は人によって違う事から、自分が可愛いと思っているものがどうしてブサかわなのかと考えてしまうと、どんどん悩みの渦に取り込まれてしまう事でしょう。
容姿の好みは人それぞれです。
相手が、多くの人から見てもただただ可愛い存在なのか、それともぶさかわなのか。
多くの例題を知る事によて、その事実に向き合う事が出来るのでしょう。
基準はあくまでも基準です。
それが100パーセント正しいという事にはなりません。