「ひねくれる」の類義語
それではここからは「ひねくれる」の類義語についてみていきましょう。
1.性格が歪む
「歪む」とは、真っすぐにならずに四方八方にそれてしまうような状態をいいます。
つまり、素直でない、ということになります。
性格的な表現でみると、「ひねくれる」の方がまだ、まともかも分かりません。
「歪む」になると、もはや手遅れの印象を受けてしまうでしょう。
2.天の邪鬼
「天の邪鬼(あまのじゃく)」とは、人の言うことや言いつけなどに素直に従わなかったり、世の中の常識と違った行動をとることをいいます。
そういった意味では「ひねくれる」と似た言葉です。
ただ、「天の邪鬼」にはまだ一抹の可愛さも残っています。
本人自身がそれを分かっていて、わざとそう振る舞っているそしりもあるでしょう。
3.へそ曲がり
「へそ曲がり」は、ほぼ「ひねくれる」と同じような意味合いでしょう。
つまり、自身の考えが正しいと言い張って、断固として折れないところがあるからです。
ただ、「へそ曲がり」な人は、「ひねくれて」いる人よりも、陰湿性においてはまだ大丈夫な印象は受けます。
それくらい「ひねくれる」という性格は根が深いということになります。
4.根性曲がり
「根性曲がり」も書いて字のごとく、素直さがないということです。
周囲の人と同調する気がなく、物事の根幹を決める部分が一般人とは大きく違っている印象を受けます。
ただ、当の本人にはそのような印象はなく、かえって自身の考え方に自信を持っている様子も伺えるでしょう。
5.性格が悪い
「性格が悪い」は、ほぼ「ひねくれる」と同義の類義語といえるでしょう。
世の中の多くの人がひねくれた人間のことを「性格が悪い」と判断するようなものです。
この両者は、ほぼ表裏一体。
意味的な相違はほとんどないといってもいいでしょう。
6.不良になる
「不良」とは、世の中の公序良俗に反して、ルールや規則を守らず羽目をはずした行動や言動をとってしまう行為です。
「ひねくれた」結果、不良になってしまうとしたら、この両者は同じ意味合いとなります。
しかし、「不良」には様々な遠因があります。
単に「ひねくれ者」が不良になってしまうという図式は少々、短絡的かも分かりません。
7.心根が腐る
「心根が腐る」は「根性が曲がっている」状態よりもひどい状態といえるでしょう。
そういった意味では「ひねくれ」の行き着く先という印象も受けます。
ただ、いくらひねくれさんだとしても、心根までが腐っているかどうかは判断できかねます。
それくらい「心根が腐った」人というのは、もはやひねくれた人を相手にするような感覚ではなくなっている、ということになります。
8.偏屈者
「偏屈者」とは、素直さがなく偏った考えを自身の判断基準にしている人物を指していいます。
そういった意味では「ひねくれ者」とほぼ同じ意味として捉えていいでしょう。
まあ、両者とも考え方がそうであって、悪意自体は持っていません。