そして人は常に変化していくものです。
自分自身や家族の在り方、心の変化でまたその女性は仕事を始めるかもしれませんが、今大切なことは何かを考えられる軸を外さないでしょう。
3.今を楽しむために何をすべきかを考えている
このように今大切なことは何かと考えると同時に、今を楽しむために何をすべきかを考えられます。
大切だと思い、やっている事柄や人が好きであれば喜びも大きくなりますよね。
大切、大切と大切なことにこだわりながらちっとも楽しめていないのであれば、本当のところ、大切なものではないのかもしれません。
何かを続けるために大切なことは楽しむことです。
成果を上げるために大切なことも楽しむことです。
スポーツの世界で勝つために必要なことは、厳しいトレーニングに励むことかもしれません。
そんな場合でも、厳しいトレーニングを積み昨日より今日、今日より明日と何かしらの成果が上がる過程が喜びならば楽しんでいるのです。
そこには義務感は存在しません。
形的には自分に義務を課しているかもしれませんし、コーチに義務だと言われることもあるでしょうが、自主的に行っているからこそ楽しめるのです。
4.過去にとらわれない
先にもお話していますが、今を生きる人は過去にとらわれていません。
過去にとらわれていないからこそ今を生きられるのです。
「あの時はよかった」というのは悪魔のささやきと心得ましょう。
「あの時はよかった」という言葉が出るのは、若さを消耗していると思いましょう。
青春時代を生きる若者は、あの時はよかったとは言いません。
成功体験を大事に持ち続けることは心の老化です。
そして、「あの時こうしていればよかった」ということも同じです。
もちろん、失敗をして反省し、次は同じ間違いを犯さないことは必要です。
ただ、その場合は強く1度だけ「あの時はこうしていればよかったのだ」「今度は同じ間違いをしないためにどこをどう改善すればよいのだろうか」と真剣に考えるのです。
そのときに自分のための決まり事を作ってみるのも有効ですよ。
たとえば、大切なものを忘れてしまったことで大きな損害を被ったとしましょう。
とてもショックでことあるごとにその後悔が押し寄せてくるような場合、今後同じ轍を踏まないためには大切なものに鍵をかけるとか、紐でバッグにつないで決してはずさないようにするなど。
ほんの些細なことでも大事にいたる場合がありますので、過去の失敗を生かすためにしっかり考えましょう。
こういった工夫や努力は過去にとらわれていないからこそできるのです。
5.未来の事を考えすぎない
今を生きるためには、過去にとらわれないだけでなく未来にもとらわれないことも必要です。
心配事のほとんどは実際には起こらないと言われていますが、心配性の人はあれこれ考えすぎてしまいますね。
私たちがもし未来への不安をまったく持たず、あれやこれや心配しなければどうなるでしょうか?
その答えは「幸せになります」です。
先にお話しした過去にとらわれるのは未来に不安があるからです。
また同じようになってしまうかもしれない。
自分の未来は真っ暗だ。
望みが叶えられなければどうしよう。
などなど、将来に対する不安は過去の失敗や不幸が未来も続いていると思ってしまいます。
過去と未来の間に「今」があるという考えには及ばなくなってしまうのですね。
変えられるのは「今」だけだということはすっぽりと抜け落ちてしまっています。
ただ、私たちは今でこそ日本で生きている分には、そこそこ安全で暮らしていけますが、もともと人間は、サバイバルな生活をしていた時を経ているのです。