言葉を使うべき状況をよく見極めて使いましょう。
4.どうしましょう
相手に対して何か、お手伝いやすることがあるかどうかを聞く場合に使う言葉です。
「どうしましょう?」という言葉は親しい間柄で使う言葉となります。
なので場が重いときなどには使わないようにするべき言葉です。
もし、相手が自分の上司やお客様相手だった場合に使ってしまうと、相手を軽く見ていると判断されてしまう可能性があります。
いかがいたしましょう
「どうしましょう」をもっと敬意を込めた言い方に変えると「いかがいたしましょう」という言い方になります。
相手が上司や取締役、もしくはお客様などの場合にはこちらの言葉を使うようにするべきです。
「いかがいたしましょう」には相手の要望や言い分を聞き入れてその通りに動かさせてもらいます、という絶対服従の意思が込められているからです。
反対にこういったケースで「どうしましょう」では、相手の身分や立場を軽視しすぎる意味合いとなってしまうのです。
5.~のほう
「~のほう」という言い方も間違えやすい言葉です。
そもそも「ほう」というのは「方角」を指していう言葉です。
そして「~のほう」という言い方は一種のバイト用語です。
きちんとしたビジネスの場で使う言葉ではないのです。
”ほう”が必要ないことが多い
つまり「~のほう」という言い方は本来、必要のない言葉ということなのです。
例えばよくコンビニの店員さんとレジのやりとりで「お返し、500円のほうになります」とか、「こちらの方、温めますか?」みたいなやり取りを行った経験があるのではないでしょうか?
その言葉をつけたからといって丁寧な言い回しになっているわけではありません。
そのため「ほう」は必要がない言葉ということになります。
6.資料はこちらでよろしかったでしょうか
こちらの例文で使われている「よろしかったでしょうか」。
解釈的には、相手に資料のことについて聞いているわけです。
当然、その答えはこれから発生するわけですから完了していません。
ところが「よろしかったでしょうか」というように「た」という言葉を使っていますね。
「た」は過去形を表しています。
資料の良し悪しについてこれから判断が下されるのに、既に完了してしまったかのような物言いに聞こえてしまうわけです。
資料はこちらでよろしいでしょうか
こちらの例文を敬語で使う場合は、「よろしいでしょうか」が正しい使い方です。
つまり事の判断を相手に委ねる聞き方になっているからです。
たった一言「た」をつけただけで、受け取る側のニュアンスは大きく変わってしまいます。
出世競争の厳しい会社なら命取りになるかも分からない言葉なのです。
敬語は正しく理解して使いましょうね。
7.~になります
「~になります」という言い方も日常、よく使いますね。
ところがこの「~になります」も正しい敬語ではありません。
「~になります」は敬語ではない
「~になります」の「なり」は、新しい形態や形に進化したり変わったりすることを意味しています。
例えばコンビニで「こちらが領収証になります」と言われたとして、果たして領収証がなにかの形に進化したのでしょうか?そうではないですよね。